メーカー名 | PENTAX |
機種名 | 645D |
ソフトウェア | PENTAX Utility Ver. 4.40 |
レンズ | |
焦点距離 | 35mm |
露出制御モード | 絞り優先 |
シャッタースピード | 1/125sec. |
絞り値 | F5.6 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 7264x5440 (29.1MB) |
撮影日時 | 2020-11-21 23:09:10 +0900 |
久しぶりに大型のカメラを持ち出しました。常はフォーサーズ機なので流石に重さが堪えました。(^^ゞ
このカメラは以前に中古で購入していたものですが、現像ソフトで躓いて使わずにいたものです。
最近たまたま店頭にこれ用の格安レンズの衝動買いをして、もういちど再挑戦をしてみようというわけ
です。このペンタックス645のフィルム時代のレンズは中古では随分と安くなっています。一応はAFレンズ
なので安心感があります。もっとも、さらに古いマニュアルレンズもAFはダメでも自動絞りが利きますし、
ピントも被写界深度が深く、風景撮影ならば無限遠にしていればピントはカバーできます。
6×7のレンズも純正アダプターを介して同じく自動絞りが利きます。
問題はRAW現像ソフトなのですが常用しているキャプチャーワンが使えません。これはガックリしたの
ですが、それで純正のRAWソフト(シルキーピックス)か、アドビ(ライトルーム)でやるしか方法がありませ
ん。どちらが良いのかはこれから試してみようと思ってます。それぞれに長短がありますので。
このカメラ、古い方式のCCDセンサーを使っているので、とてもではないですが最近のCMOSセンサーの
ような解像力はなく画質も大雑把ですね。私が常日頃言っている超高画素高画質のカメラだとは言えま
せん。ただCCDセンサーは個人的に好みですので、言うなればクラッシックデジタルのカメラだと言うべ
きでしょうね。オリンパスのE-1とかシグマのSD9/10のようなカメラジャンルになるのではないでしょうか。
そうは言っても4000万画素なのでデータ量は大きいです。
なお、このカメラの後継機である645ZだとセンサーはCMOSになり画素数は上がって、AFも進化してい
て、さらに高額のデジタル時代のレンズを使えば超高画素高画質カメラとなります。フジなんかのカメラと
同じですね。
フォーマットの縦横比率は4:3ですので、フォーサーズと同じであり、画質もフォーサーズ機とさほど変わり
ません。相違はカメラの大きさと重さですね。
このカメラはフィルム時代の中判AFカメラのままでデジタル化したものなので、とにかく大きくて重いので
す。センサーサイズはフルサイズより少し大きいだけなので、例えばフジなどはフルサイズ一眼と大きさ
が変りませんからね、それでこの645Dの大きさと重さだけはオーバースペックだというわけです。(笑)
いまどきこんな古くさいカメラを使う人は居ないのですが、私としてはクラシックデジタルということで愛用
していきたいと思ってます。現行のフルサイズ機やフジの中判デジタルとは次元を異にしますので比較
することには意味がありません。
個人的にフォーサーズ機は随分と気に入っていて、軽快に楽しく撮れるカメラなのですが、その原因は
果たして何なのだろうと考えていて、どうも主因として採用しているセンサーの特徴がそう思わせるになっ
ているように感じられるんですね。私が使っているフォーサーズ機はパナソニックとコダックのセンサーで
す。つまりソニーやキヤノンのセンサーではないということ。
写真を撮影するときには、やはり画質や後処理のことがどうしても脳裏に浮かんでのことになります。
完全な撮りっぱなしは出来ないので、画像を想像しつつの撮影ということになります。そう考えるとフォー
サーズ機の撮影時の楽しさは、やはり画質が自然で良いということなんだと思うのです。
コダックのセンサーもパナソニックのセンサーも画質が自然であって、モニターを見ていて苦にならないと
いう気がしています。そういうところはソニーやキヤノンやシグマのセンサーとは違います。
パナソニックがフルサイズカメラを出した時、そのセンサーがソニー製に変ったので、これを評して画質が
良くなったので好感が持てるという感想がネットにあるのを見て、なるほど一般的には、ソニー製のセン
サーは高く評価されているのだと思った分けです。パナソニックセンサーはダメだったというわけですね。
確かに情報量の大きさではソニー製やキヤノン製センサーが優れているんでしょう。シグマもそうでしょう
ね。シグマではメリルからクワトロになったとき情報量が落ちて叩かれました。それでAPS-Hのクワトロを
出したという経緯がありましたから。
一般の方の感覚ではとにかく膨大な情報量を出して、ノイズが無くて高感度にも耐えて、画面の隅々まで
綺麗で、シャープで解像力があって、そういう高情報量なセンサーこそが良いセンサーだということなので
しょう。
しかし私の感覚では、それこそが超高画素高画質の弊害を生み出している大元なのであって、そういう
センサーのカメラは趣味で使うには耐えられない、と考えるわけです。
私はデジタル人間ではなくてアナログ人間なのかも知れませんが、過ぎたるデジタル情報量はマイナスを
もたらすという考え方です。見解の相違といえばそれまでですが、とにかく私としては超高画素高画質の
カメラを選びません。
写真画像は、私としては白飛びしても黒つぶれしてもかまわないという考え方です。何が何でも全て綺麗
に高解像に出てしまうのは、それはHDRではないですか。最近はこのHDR風な写真が一般的にも普及し
てきて、スマホがまずそうなんですが、そういう均等な画質で線画風に高情報を持った画像こそが優れて
いるというようになってます。写真のことなど何も知らない一般の人々の感覚もそうなっているんですね。
しかしそこには写真を鑑賞する人の想像力を塞ぐところがあって、白飛び黒潰れという余白の美も何も
なくて、ただ膨大な画面一律の情報量を鑑賞者に押し付けている気がするのです。一方でボケの美と
いうような余白美も言うのですから、画像美学としては混乱の極みという気がします。これは逆に考えま
すと、高情報画像が蔓延したからこそれを低減するためにボケ美を求めるのかもしれませんね。
この645Dを三脚に据えてミラーアップして高絞りで作品撮りのような撮影するというようなことは私はしま
せん。気軽に手持ちで高ISO感度で使うつもりです。クラシックな雰囲気を楽しめればよいのであって、
オリンパスE-1やシグマSD9と同じようにして使えればと思っています。実際のところ画質もその程度です
からね。(^^ゞ