無題
Exif情報
メーカー名 SONY
機種名 α7R
ソフトウェア Capture One 8 Windows
レンズ
焦点距離 46mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/100sec.
絞り値 F8.0
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 64
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2000x1335 (1.66MB)
撮影日時 2013-01-03 05:10:16 +0900

1   kusanagi   2022/9/6 23:41

「オタクカメラマンとハイアマチュア」
オタクと言えば鉄オタとかミノオタ(ニコ爺、キャノ坊とかいう時代)が思い起こされますが、未だに
オタクというのが理解できない私なんですが、イメージとしてオタクさんは自分の持つ機材が最高だ
と思っていて、それをバンバンと使うというのがあります。
それでハイアマというのはけっこう醒めているんですね。だいたいハイアマは自前機材が豊富ですし、
乗り換えも高頻度です。新カメラが出れば簡単に買い換えちゃいます。機材に凝っているようでいて
実は大変に醒めているという気がします。自分が使っているカメラを平気で貶したりしますから。

オタクさんは思い入れが激しいという気がしてます。そして自分が撮影するという被写体の傾向が
決まっているように思いますね。鉄道だったり飛行機だったり、野鳥だったりイベントだったりで、その
決まった事物やモノを徹底的に撮影し追及するという感じです。
ハイアマはゆるゆるとする感じで、なんでも気が向けば撮影しますし、その追求度もいい加減です。
もしかすればハイアマは、事物とかモノとかいう被写体に拘りがないようなところがありそうです。
そしてオタクは徹底的に事物やモノを、さらにコレクション的にも追及するという感じかな。

撮影のショット数は圧倒的にオタクが多くて、ハイアマは少ないでしょう。ですから撮影をしすぎてダウン
するのはオタクカメラマンであり、ハイアマは適度に撮影をしますからカメラマンとしては長生きです。
撮影ショット数だけでなく、写真に関してのPCのモニターを長く見るということから考えても、たぶん
モニター視時間が長いのがオタクであって、短いのはハイアマということになりそうです。

そもそも写真に関しては、撮影ショット数が多い、そしてモニター視時間が長いというのが、カメラマンの
寿命の長短を決めているところがあります。両方が多ければそれこそ寿命は極めて短くなります。
撮影時間が長い、出かける撮影頻度が多いというのはあまり関係ないでしょう。要はショット数とモニター
視時間です。
私が個人的に見聞きして、潰れてしまったカメラマンというのは、このオタク的カメラマンのことですね。
膨大な撮影ショット数、そして長いモニター時間、これがカメラマンの生死を分けているように思います。

こうして考えてみると、写真への思い入れの深さはオタクカメラマンじゃないかなって考えられそうですが
実はそうでもなくて、とにかくオタクは即物的なんですね。しかしハイアマは精神的といいますか、この
両者は同じものを見ていないというか、目指す方向が違うのではないかと思ったりします。
私も実はデジタルカメラを始め初期はオタクだったように思います。ショット数は多かったですね。そして
ショット数からの束縛から離れて、今度はモニターの束縛に嵌ったわけです。
そういう複数の呪縛から離れて今の自分がいるというか、オタク的なものから自由になったということは、
たぶんそれがハイアマチュアの精神に立ち戻ったことじゃないのかなって感じていますね。

今の私は、ただカメラを手に持って歩いて散歩ができればそれで満足というところがあります。それで
これぞという光景に出会えれば最高じゃないかっていうところですね。写真に撮ろうがとらなかろうが、
そういうのは関係ないかもしれない。ただ出合った記録として写真にしたいだけで。
私が若い頃、黒白写真でメカニカルカメラで撮っていたころはハイアマでした。当時、写真を趣味とする
人は少なくて、レンズ交換式カメラを持ち、自家現像をしていればそれだけでハイアマの資格があるという
時代でしたからね。

その当時と今を考えてみると、写真という道具を使って、眼には見えない何かを得たい、感じたいという
ことなのかなって思いますね。もちろん写真行為は機材がないと話にならないわけですし、やはり高級機
を使いたいというのは今も昔も変わりません。しかしそんな機材が最高だとは全然思ってないですし、
それがあるから良い写真が撮れるなんてことも思いません。
要はカメラにも写真というものにも、頼るのだけど頼っていないのであって、それよりも偶然に出会った
光景に嬉しさを感じることだけが目的なのではないかなって思ったりしてます。
そういうのは若い時分と今も何ら変わることがないというか、それがハイアマ写真の本質なんじゃないの
かなって思いますね。

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