雑感
Exif情報
メーカー名 SONY
機種名 α7R
ソフトウェア Capture One 8 Windows
レンズ
焦点距離 35mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/60sec.
絞り値 F5.0
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2048x1367 (2.45MB)
撮影日時 2013-02-28 03:03:35 +0900

1   kusanagi   2022/11/7 22:12

[NHKスペシャル] 植物たちには「おしゃべり」をする能力が!?| 超進化論 | NHK
https://www.youtube.com/watch?v=94OKuOrqalg
菌糸と植物は養分を分け合っている・・・・

これで思い起こすのが有機農法です。それよりも先に「緑の革命」と言われた1960年代以降の
世界的な食料増産の潮流を書かなければなりません。人口増大(幾何級数的)に比して食料増産
は直線的にしか増えません。これを人口論の罠といいますが、これを打破して世界的に食料を
増産できたのが所謂、60年代から始った世界的な緑の革命という農業革命です。
高収益種苗の作付け、灌漑設備、そして農薬と化学肥料の投入というわけです。機械化もそうです。
実は現在言われる有機農法は1970年代から言われだしたもので歴史的には新しいのです。それ
は農薬と化学肥料という近代農法へのアンチテーゼであったわけで、無農薬無化学肥料という
現代的な有機農法という言葉が大昔からあったわけではありません。
それで化学肥料というのは、窒素リン酸カリという肥料の3大要素を大量に投与して高収穫を得る
わけでして、副作用として環境破壊とか不健康とかが問題になりました。質よりも量をとってしまっ
たわけでして当然の結果かもしれません。

そしてこの化学肥料というのはウクライナロシア戦争でもクローズアップされましたが、化学肥料の
原料である窒素燐酸カリの産地は限られていて、例えばカリウムなどはロシアやベラルーシが主な
産地でして、このところの化学肥料の値上がりは物凄いことになっています。
それとは別に欧州の影響を受けてSDGsの観点から日本国は有機農法をこれから重点的にやって
いくという方針になりました。しかしながら現在日本で有機農法でやられている作物量は確か0.6%
くらいじゃなかったですかね。それを25%くらいに押し上げるというのは掛け声だけのことかも知れ
ませんけど、やばり長い視点から見ればいずれは変えて行かなければならない事柄だろうと思いま
す。
それで素朴に疑問に思うのは、窒素リン酸カリというNPKの要素を作物に特別に与えないで作物、
つまり植物が育つのかどうかという問題です。ところが有機農法を使えばちゃんと育ち収益を得る
ことが出来るんです。要するにNPKは土壌中にごく普通にあってそれを上手く作物が吸収できれば
何ら問題はないというわけなんですね。
それを解く鍵が土壌内にある数多くの微生物の働きであるというわけです。菌糸などもそのひとつ
でしょう。化学肥料として特別に栄養素を与えないでも現在ある土壌の栄養素で十分であったという
のが実は科学的真実だったようです。その為には土壌を微生物によって活性化させていなければ
なりません。手間は掛かりますけど持続的な成長を続けていく為には有機農法は主流となるべきも
ののようです。

考えてみますと戦前までは日本は化学肥料も化学農薬もなしで食物を生産していたわけですね。
ですからやってやれないわけではないんです。最近は下水処理からでたコンポジットを肥料にする
ということが行われるようになりました。落ち葉とか雑草なんかも有機肥料になります。無駄に燃や
されていたものが実は資源であったという具合で国民の意識を変えていけば有機農法は可能です。
これからは持続的な有機農業と、従来の近代農法の両輪でやっていくという具合になろうかと思い
ます。実は現在でも高品質高収穫を上げている農家は、近代農法をベースにしながらも有機肥料
を投与し高収益を上げているのであって、言わばハイブリットでやっているんですね。

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