歩き写真の意味
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS 5D Mark II
ソフトウェア Capture One 8 Windows
レンズ
焦点距離 50mm
露出制御モード 絞り優先
シャッタースピード 1/332sec.
絞り値 F1.8
露出補正値 -0.7
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2048x1365 (2.04MB)
撮影日時 2008-01-01 23:59:05 +0900

1   kusanagi   2023/5/14 23:04

歩くことと脳の思考は、密接に繋がっていて連携されていると私は考えています。
写真を撮りながら色々と考えが浮かぶわけですが、その殆どは今歩いている場所のことではなく、他の
雑多なことなんですね。例えば家のこととか仕事や会社のこととか、それから日々出会う人たちのこと。
そして少し前に読んだ本の内容なども。また過去の自分の体験したことや思い出なんかもです。
心配事という程ではなくとも、様々な思いが浮かんでは消え浮かんでは・・・という具合。もちろんその場
で何かの結論などとかは出ようはずがありませんが、気持ちがスッキリとするというのはあります。
それは例えば悩み事を人に話すと気分が落ち着く、というのに似ているかもしれません。「話す」ことは
「離す」ことだなんて、洒落ですかね。(^^ゞ こういうのは特に女性に多いです。

それと同じような具合で、歩きというのは自分の思考を深めるという気がしています。いや思考を回転さ
せるとも言えて、それでどこかで引っ掛かりができて解決の糸口に繋がるということもあるみたいです。
もっと別な言い方をすると、胃が幾つもある咀嚼動物の胃の中の食物の変わりに、歩きは思考の咀嚼を
何度もしているとも言えますか。へんな喩えですね。
よく机上論と言いますが、歩かない動かない座業思考は単純であって、考えが浅いという気がします。

歩きの撮影で良い被写体に出会った時は、そういうもやもやは一気に失せ、今度は被写体の観察と撮影
に注力します。そういう時間のバイオリズムのような山と谷の波が歩きの撮影にはあるようですね。
そして良い被写体や光景(光線の具合など)で出くわした時はこれぞ行幸だとして、撮影をすることの幸福
を感じることができます。

私が歩きの撮影に注意を向けたのは、当初は単純に自分の健康と体力の維持だったと思いますが、
このような歩きの思考法という習慣を絶やさない為にも、歩き撮影は極めて有効だと思うようになって来
ています。
歩くことはイコール考えること。考えることもイコール歩くことじゃないかということです。
歩いているときのその場で自分の考えが纏まり何らかの結論に達することはないのですが、歩きの間は
ただ脳裏に浮かぶ思考の咀嚼をするのみであって、その後に時間が経って落ち着いた時に、ふと不思議
に思考の結論が出ていたと言う具合です。

こんな具合で、歩くことと思考することはきっと不可分のことではないかと思っています。
思い起こしてみれば、私の写真は写真を始めた時から歩いていました。二十歳の頃の私と今の私は変
わっていないようです。どうやら私には遊行癖があるのかもしれません。
脳科学なんかでよく言われるのは、睡眠時に日中に起こった記憶を定着させるという仕組みがあるとい
うことなんですが(それが夢なんかで出現する)、歩くときにでる思考は一種の夢遊の様な状態なのかも
知れませんね。ほんとかしら。(笑)

写真と「歩きの科学」は何の関係もないことなんですが、そもそも写真をすることは趣味であって自分には
直接には何の利益もないことです。しかし歩きは健康によいし体力も維持でき、そして脳にもよいとなると
これは見逃すことはできません。写真は役に立たないけど歩きは役に立つ。そして利益を生む。
写真やカメラにかけた投資とは、歩きの科学の実益となって返ってくる。そういうことではないですかね。

そういうのは多くの人が、仕事や日常の環境から離れて、レジャーとして大自然の中で日頃のストレスを
発散させるという発想とそんなに違うものではありませんね。昔と違い、現代では年から年中働くという
ことはできなくなっています。それは昔と今の生活や仕事の環境が違うからでしょう。都会の住環境は
不自然になっているというか、特に職場環境はそうです。仕事の内容も人間的ではないように思います
ね。それで多くの人たちは休日に自然に入って本来の人間性を取り戻すということだと思います。

しかしもっと直接的に言えば、歩くことは現金な(ストレートな)効果があると思ってます。ストレスとかでは
なくてストレートですよ。(笑) この効力を簡単に得られるのが歩きの写真だ、というわけですね。
以下、私の歩き写真は、こうです。
歩きの写真とは、一箇所に留まっての撮影はしないということです。常に歩いているということです。常に
カメラを手にして肩掛けなんかもしないということです。
ですから普通の撮影とは違いますね。機材も異なります。三脚は使いません。カメラには縦横のグリップ
が必須です。ストラップはもしもの場合に必要なので着けますが無くてもいいんです。(必要な場合は小型
バックに入れられるから)
かなりストイックな撮影だと思ってます。常にむき出しのカメラは傷だらけになります。たまには落とすこ
ともあります。歩きには岩場もあり山道も藪分けもあります。そういう時でもカメラは手に持ったままです。
右手に持ち左手に持ちを繰り返します。そして当たり前ですけど撮影行はひとりです。

基本的に写真趣味は、脳の刺激になってよいわけです。脳の前頭葉は刺激しなければ衰えます。新しい
刺激を常に欲しているわけですね。
それで車や自転車に乗って走るだけで脳には刺激となるようです。最近は自転車や自動二輪が流行で
すけど、これも仕事環境が昔と違い、PC前での作業など単調になっているからこその時代変化でしょう。
目前の光景が移り変わる、ということでは車でも歩きでも同じかも知れませんが、刺激の密度としては
やはり歩きに勝るものはないと思います。

私の場合、新型コロナ流行から近場の撮影ばかりになっています。光景の変化としてはやや退屈感を
感じているところなので、そろそろ県外に出ても良いかなって思ってます。そうは言うもののなかなか時間
が取れないのが悩みです。それと大中古になったマイカーも不安ですね。そろそろ買い換えんといかんの
ですが、妙に愛着が涌いてしまって買い換えられません。(笑)

2   kusanami   2023/5/15 12:28

1項のお喋り爺さんへ
参考までに聞きたいんやけど
ムスコさんのヨメさんの呼び方
①呼び捨て②ちゃん付け③さん付け
どないして呼んでます???

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