雑感
Exif情報
メーカー名 SONY
機種名 α900
ソフトウェア Capture One 8 Windows
レンズ
焦点距離 35mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/640sec.
絞り値 F9.0
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 200
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2048x1365 (1.37MB)
撮影日時 2010-09-18 23:48:31 +0900

1   kusanagi   2023/7/16 23:52

渡部さとる氏の2Bチャンネルはちょくちょく視聴しているのですが、ニューカラーの話は写真の歴史を
知る上でとても役に立つ話でした。
写真を趣味とする上で、やはり写真そのものの歴史を知ることは大事ですね。ただなんとなく写真が
好きだからではなくて、自分の写真の立ち居地を知っておくことは大切だと思ってます。

ニューカラーは、時代における写真を、リアルということで突き詰めた結果に登場したスタイルのよう
ですが、このリアル感やリアリズムというのは、日本語で言えば、やはり写真の真という言葉に相当
するのかもしれません。写真はその属性に於いてリアルや真実という言葉から離れられないのかも
しれませんね。
どんなに美学的芸術的に優れていてもそれが時代を写すリアル感がなければ意味がない、という捉え
方は、写真が単なる美学芸術ではなく、むろん模倣芸でもなくて、現実を刻々と映し出す、実に写真た
る考え方だろうと言えますか。実在感といってもいいですし、時の真実を写しだすと言ってもよいので
しょうか。

マーク・パワー氏は都営交通の写真を撮られていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=obiAJQnXOXU&t=19s
記録写真の範疇になるのだと思いますが、私の写真も社会的ではありませんが個人的な自身への
記録写真だと思っています。

さすがにこのところ暑くて写真を撮る気になりません。(^^ゞ 無理をせず写真趣味をやっていきたいと
願っているのでしばらくは撮影はお休みといったところ。
最近は黒白写真ばかりに凝っているので、何か新しいものはないかと引き出しを物色すると、黒白
写真用のレッドやオレンジのフィルターが出てきました。着けてみるとちゃんとAFが効きます。
これで多分、空の色を落とすことができ、少しは違う写真が撮れるかもしれません。

フィルターか・・・その手があったねって、そう考えると、R72フィルターというのがあるそうです。これは
近赤外線の写真が撮れるというやつです。普通の可視光はカットして赤外線のみを通すヤツですね。
ネットで調べて見ますと、これを使った赤外線写真がかなり出てきました。みなさん結構こってらっしゃる
ようです。(笑)
ただしこのフィルターを付けるとAFは無理だろうし長秒シャッターになるので日中野外でも三脚撮影と
なります。普通のカメラでも機種によっては僅かに赤外線を通すようで、長秒シャッター撮影をすれば
赤外線写真がいけるようです。

赤外線写真は主に星天写真で使います。それ専用のカメラが時々メーカーからも発売されていますね。
しかし猛者は普通のカメラを改造して(改造してくれる店があるそう)使うようです。
こういう改造カメラは日中風景ならば手持ちで撮影できるみたいなんですね。私も三脚を使ってまでも
撮りたいとは思わないので二の足を踏んでいたのですが、ちょうど手持ちの、あるカメラが簡単に赤外
IRフィルター(ボディ内の)を取り外せて、それにレンズにR72フィルターを噛ませば手持ちで赤外写真が
撮れることを知りました。

赤外写真はカラーだと色変換が面倒ですが黒白写真だと簡単です。まあ、カラー赤外写真も幻想的で
良いんですけど面倒なことが嫌いな私には無理かもしれません。とにかく黒白はオーケーということで
フィルターを注文しました。できるかどうかはまた別の話ですけどね。(^^ゞ 

瀬戸内は晴れの日でもモヤ掛かりの天気が多くて、山などの遠景がクリアに描写されません。これが
なんとも残念で長らく気にかかっていたんです。他所の県に参りますと空気が澄んでいてくっきりと遠景
が描写されてうらやましいなって思っていました。
そして随分と前ですが、この見慣れた瀬戸内の光景を黒白赤外線フイルムで撮られた写真を見たことが
ありました。その記憶は鮮明でして、これしかないなって長らく思い続けていたんですね。
もしかすれば私にもデジタルで赤外線写真が撮れるのかも・・ということでちょっと挑戦してみようかなっ
て考えてます。

※投稿した写真は28-70ズームだったかな?期しくも自分の好みのミリ数になっていました。
最近はスタンダードレンズと言われる50ミリ40ミリ35ミリくらいの単焦点レンズを使うのが好きになって、
肉眼で見たまんまの自然な描写をしてくれるのが気に入っています。そういう単レンズで、もしくは
標準ズームレンズ一本で気楽に、歩く足の向くままに撮影できれば幸せだねっていうところがあります。
撮影に対してはもうあまり欲はなくなって失敗してもへっちゃらでして、撮影に出かけたものの地元の
人と長く立ち話をして時間を潰すこともよくあります。
欲がなくなりつつあるのはイワユル加齢現象というやつですかね。(笑) 
そうは言いながら、よく考えてみると自分の撮影と写真は自分が若かったころとちっとも変わっていない
というところがあります。半世紀経っても自分の写真スタイルが変わっていないことに驚かされると
いうか、そこに写真の不思議さを感じるんですね。と言いますか、写真というのはそもそもカメラが撮る
のであって、カメラがほとんど変わっていないのだから当然と言えばそうなのでしょう。

私の投稿写真は自分のモニターで見たものよりも、ネットで様々な人が観ることを慮って意図して
コントラストと濃度を強くしています。そのままで投稿すればシッポ座さんのような淡い色になります。
今はフレックススキャンを使っていますが、以前はカラーエッジとかマックを使っていました。
プロ用のモニターはやはりきつくて眼に良くないという配慮で一般用に変えました。PCのグラフィック
カードは発色を優先したエヌビディアのカードですが以前はプロ用ATIとかマトロックスを長らく愛用して
いました。
やはり歳をとると、モニターを見ることでの疲労感というものが気になるものてす。以前からモニター
疲れということを強く意識していて、わざわざ小さいモニターにするとかモニターの輝度設定も低めに
するとかで対処しています。しかし画像処理専用のPCはあまり立ち上げたくないというのが本音です。
ネットネットを見るのは別のPCでして三菱製の古いデュアルモニターを長く使っています。(今のLED
モニターは苦手) そのモニターも輝度は低くて、ディスクトップの地面はダークグレイにしています。
最近言われるブルーライト問題以前から私はモニターには気を使っています。そして電磁波問題も
ありますね。ブラウン管時代は地中アースで対処していました。今でもPCなどの家電はアーシングを
しています。

このモニター問題、きちっと対応していないと、写真趣味の人は、特にヘビーユーザーの方はまず潰れ
ます。長く写真を継続できなくなるんですね。それから仕事で職業でPCモニターを長く見続ける人も
なおさらそうです。今はもう何でもかんでもスクリーン・モニターの時代じゃないですか。デジカメのEVF
からスマホ、PC、テレビとスクリーンだらけです。それでも最近は有機ELモニターになってきたので大分
ましになってきたようですが(そもそも輝度が低い)、それでも眼や脳が疲れないような配慮は必要です。
有機ELも大分安くなってきたのでそろそろ買いどきかなって感じてます。



個人的に黒白写真に未来を感じるようになりました。
ひょんなことから黒白写真に突入したのですが、カラー情報を捨てるということはカメラにとっても観る側
の人間にとっても有利なところが多くあるんではないかと考えるようになりました。
まず解像力はカラーカメラとは次元が違います。極めてシャープで解像度に関しては2倍から3倍は違う
のではないかと感じるほどです。
そして何よりも鑑賞することにおいて眼や脳の疲労感が少なくなるというか、楽なんですね。
私が投稿した写真は横倒しになっていますが、オリジナル画像をクリックしてもらえれば正立になります。
2500万画素ピクセルで画素数は落としていませんが画質は落としています。それで実際はもっと解像度
があります。これをモニターいっぱいに拡大しても、やはり黒白ですから、ちょうど紙の黒白印刷のように
眼は楽で額縁の看板のかすれた文字もそこそこ読めますね。

簡単に申せば黒白写真は読み取るのには楽であるということです。色が邪魔をしないということ。
カラー写真で言えば、シッポ座さんの写真は見るのにとても楽です。発色も控え目でコントラストも低く
抑えているからです。しかし解像度は低いですね。いや低くしてるからこそ見やすい写真となっていると
言えます。
https://photoxp.jp/pictures/223923
このハスの写真など、綺麗な中間色で彩られていて、これこそがカラー写真ではないかと改めて認識
するほどです。じゃあ皆さんが投稿しているキツメのカラー写真とは何だろうか、ということになりそう
ですが。(^^ゞ 
思い出してみますと昔のデジカメは数百万画素、もしくは1千数百万画素くらいであって、その時代は
カラー写真も観るのが楽でした。ところが2千万画素を超えるようになると写真を見るにつけ疲労感を
感じるようになっていったのではないですかね。いや無意識のうちに疲労を感じていたと思うのです。

それが黒白写真になるとガラリと違ってきて、2千万画素オーバーの同じカメラでもモノクロにすると
ピクセル等倍画像でも難なく見れる感じするのは、やばりカラー情報がないからだろうと思います。
翻ってみれば、カラー画像を出すということは、よくよく考えてやらなければ過情報の押し付けになると
いうことでしょうか。
モノクロに徹してやってみると逆にカラー写真が見えてくるという気がしてます。

この超過情報の押し付け、という考え方は面白いのじゃないかと思ってます。過ぎたるは及ばざるが如し
ということですけど、カラー写真は本来どうあるべきかということに繋がると思っています。
情報量のもともと少ない黒白写真はフルパワーをかけられますが、情報量の多いカラー写真はセーブ
していなければ過情報で潰れてしまうということでしょうか。

ペンタックス板の
https://photoxp.jp/pictures/224082
この黒白写真は凄いと思ってます。水滴の丸ボケが一瞬、カラーに見えてしまう錯覚を起こすほどで、
モノクロ写真のことがよく理解されている方だと言えますね。まあ、レンズも良いです。カラーでも黒白
でもやはりレンズの良し悪しはモノを言うようですね。43ミリとf1.9露出でこれはリミテッド単レンズで
あるというのは直ぐに察し出来ますから。
このようにイグシフ情報が提示されていますと理解が進むのですが、その情報がない場合は写真を
見ようという気すら起こせません。

このような優れた写真を見ると、私の写真はまだまだだねってわかりますね。ちょっと皆さんにわかる
ようにと迎合しすぎたと思ってます。
ペンタK3M3MはJPEGかRAW-DNGで撮っているのですが、このDNGデータはアドビ用でして、やはり
ペンタ独自のRAWデータでなければ美しい黒白画像とならないのかもしれません。それとやっぱり
シグマのレンズでは限界があるのかもしれませんね。
まあ、あまり手間をかけるのが苦手なのでそこそこにやっていきたいと思っていますが、カメラの性能
をフルにだすというのは大変なことだと感じてます。

思いつくままにごちゃごちゃと書きましたが、これからもぼちぼちとやっていきたいと考えてます。

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