メーカー名 | SIGMA |
機種名 | SD1 Merrill |
ソフトウェア | SIGMA Photo Pro 6.5.4 |
レンズ | 17-50mm |
焦点距離 | 45mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/125sec. |
絞り値 | F3.5 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | スポット測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 1568x2352 (1.86MB) |
撮影日時 | 2011-01-03 00:18:39 +0900 |
タムロン 24-48mm/F3.5-3.8
http://ja8pmn.fc2web.com/camera/sinri/Tamron_13A/Tamron_13A_1.htm
このレンズ、私はたしか2本持っていると思います。
ところで先日、フイルムカメラやレンズのコレクターの方の写真を見せてもらったんですが(スマホで)、
防湿庫の中に入っているカメラは高級機ばかり、レンズも純正レンズだけでしたね。
コレクターという人種の持ち物とはそんなものです。
しかし私の場合は、廉価カメラもありますし、レンズのメインはシグマとかタムロンなどのサードパーティ
のものです。高級機や純正レンズもありますがジャンク品も持っているというところが、本格的なコレク
ターとは違うところです。ですから私の場合はコレクターとは言えないのでしょう。
SF的に奇妙なレンズウイルスが流行ったとします。ブランドウイルスと名づけられ、キヤノンや二コン、
ライカやツァイスなど、世の中の純正レンズは皆、そのウイルスにやられてしまい、曇って使えなくなり
ました。なぜか不思議にサードパーティ製の古いレンズだけは罹患しなかったのです。(^^ゞ
そうなるとタムロンやシグマのオールドレンズの取り合いです。レンズがなければ写真は撮れません。
ジャンクレンズとして数百円から売られているサードパーティ製オールドレンズは価格が高騰し引っ張り
だことなるのは間違いないでしょう。(笑)
投稿写真にイグジフ情報を載せないで投稿するという人がいます。一部ではなく全ての投稿でそうで
すから、これは敢えて意識して、そうなされているものと思われます。撮影されている被写体は何でもない
ものばかりで特別に被写体として価値のあるものではありません。
これで改めて感じたのは、投稿写真にデータがないと、その投稿画像には何の興味も沸かなくなると
いう現実でした。これはどういうことかというと、結局は写真というのは、カメラやレンズが撮っているので
あって、その機材を保持していた人物はその機材を支えていただけなのか、ということなのかもしれま
せん。考えてみれば私などはその典型でしょうね。
もちろん優れた被写体や価値あるものを撮影されている場合は、機材情報などなくても問題がないの
ですよ。これは完全に写真として勝負できるからです。しかしそうではなくて、何でもない日々の感性的、
自己記録的な写真の場合には、やはりイグジフ情報のお世話にならないと、我々の写真は成り立たな
いだろうという現実でした。
私も含めて多くの人の写真は、自分が撮っているというよりも、むしろカメラとかレンズが撮っていると
いうことなんではないですかね。(^^ゞ
実際のところ、私の感覚としても、今日はどのカメラでレンズで撮っていこうかという選択は重要です。
最初にそこから始るという気がしてますね。とにかくイグジフ情報がない写真のことで多いに考えさせら
れました。
機材情報というのは、実は大昔から写真に添付されていて、今はなきアサヒカメラや日本カメラの搭載
写真には撮影データが付いていました。大体、雑誌の名前自体が○○カメラであって、○○写真では
なかったですからね。(新聞のコンテスト写真には機材データはないですがね)
多くの人が意識するのかしないのかに関わらず、写真とはカメラであり、レンズであるという認識をして
いるのではないですかね。
写真に機材情報を入れるというのは、あくまでも写真愛好家同士の場合です。ですから新聞や雑誌と
いう一般の方が見る写真には機材情報はいりません。一般の写真を知らない人にとっては意味不明
のイグジフ情報ですが、写真愛好家どうしでは機材情報はなければならないという気がします。
さらに写真はアートだ、というのはあくまでも写真を知らない素人さんには通用するかも知れませんが、
写真を知っているものには無意味な写真画像になってしまいます。
長く写真をやっていくと、本当に写真なんて機材のお陰でやれているというのがよく分かります。
カメラやレンズメーカーのお陰で写真をやれている。今風に言えば、お陰で写真をさせて頂いています。
ということですか。(^^ゞ
今回、改めて写真というものに、機材というものが如何に大事だったか。ということが良く再認識できる
ようになりました。そういうことではイグジフ情報なしさんに感謝ですね。
と、ここまでは前書きです。(^^ゞ
リアルな現像をされるシッポ座さんのタムロン写真。これを見て、ヌケが悪いレンズだねっていうのが
よく分かります。高級オリンパスレンズとは大違い。しかし古いサードパーティ製レンズというのはこんな
ものでして、そのヌケが悪い画像を無理やりコントラストをつけて明度を調節してHDR風に何とか誤魔
かすんですが、それをしなければ、こういうリアルな写真画像となります。(^^ゞ
良いレンズ、良いカメラを使っていると、大体はカメラやレンズが自動的に調整してくれているので
ユーザーはあまりなにもしなくてよいんですね。それでレンズが、カメラが悪いとなると、今度はソフトの
出番です。優れた RAWソフトはそれらを挽回する能力があります。もっともそれは誤魔化しの技術とも
いえるわけですが、それを言えばカメラ内のチップに植えつけられた画像エンジンですらそうです。
よくカメラの何々モードを有り難がる人がいますが、ああいうのは優れたRAWソフトがあれば手動でも
できるものです。ソフトウエアで自分で調節できない人が○○モードを有りがたかっているだけなんで
すね。
デジタルカメラが基本的に記録できるデータはあくまでひとつであってそのひとつを画像調節して、いろ
いろとあるようにしているだけなんです。そして基本として調整すればするほど画質は劣化します。
そして素人さんはその劣化に気が付きません。ギタギタになった画像を綺麗だと勘違いをしている人が
多いです。
高級なカメラやレンズはアナログ技術がすごくて、そのコストが掛かる技術でもって、可能な限り画質を
劣化させないようにしています。カメラの廉価機中級機と高級機の画質の違いはそのコストを掛けた
アナログ技術に拠っています。
レンズなどはまさしくそうです。私も高級機と言われるレンズを一度試してみましたがどんなカメラに着け
ても見事に写ります。現像時にもほぼ何もしなくてもOKですし。
逆の考え方をしますと、高級カメラやレンズばかり使っているとそれが当たり前になってしまい、写真と
いうものの現実が見えなくなってくるように思いますね。
写真はカメラ(フイルム)、レンズ、RAWソフトの3つの組み合わせで出来ていて、そのどれが欠けても
苦労するというか、もしくは逆に考えれば挽回できるというか、とにかくそういうものだろうと考えています。
しかし完璧に仕上げるだけが良いのかと言えば、そうとも言えないのが写真です。
完璧すぎると現実のリアル感を返って喪失してしまう場合があるんですね。
よく言われますが、美何美女といわれる人の顔のパーツの大きさや配置は、全ての人の平均値である
ということです。そこに個性は喪失されていてそれが美何美女だというのですね。そういう美男美女が
面白いかと言えば現実的にはそうではないですね。
それで写真も一点どこか崩れている(特出している)のが面白いのじゃないかなって思うんです。完璧に
仕上げた写真は確かに優れているでしょうけど、どこかリアル感が不足しているという気がしています。
今回のタムロンのお写真。高級PC+高輝度モニターで見ると大変なリアル感(猛暑の)があります。
しかしそうではない普通のPCモニターで見ると暗部が潰れていて現像に失敗していると感じるわけです。
リアル感というのは、そういうことでは一筋縄ではいきませんね。
写真画像の入り口(レンズ)と出口(モニター)は同価値を持つと以前から私は考えています。その真ん中
にカメラ(フイルム)とRAW現像ソフトがあるんでしょうが、とにかくレンズとモニターというのは決定的な
役割を果たしているように思いますね。
レンズの不足をモニターでカバーできるということなんですが、じゃあ、レンズが良くて普通に見られると
いうことになれば、今度はきっとリアル感が不足してしまうんではないかと思うんですね。
結局のところ、機材の良し悪しというのは一体何だろうって考えてしまうところがあります。
私がサードパーティ製の廉価レンズを手放せないというのは、そういうところにあるのだろうと以前から
考えています。ようするに廉価レンズとか古いレンズというは面白いんです。
高級と言われるブランドレンズを揃えているのはコレクターです。でもコレクターは写真を実際に撮って
楽しんでいるかといえばそうとは思えません。防湿庫に入れて楽しんでいるだけかもしれないですし。
レンズは色々とあって様々なのでして、それらを使って行くというのは本当に面白いと私は常々思って
います。写真の面白さが良くわかるんですね。それで高級レンズを買えばその反対に廉価レンズも手に
しなければならないと考えています。
高級レンズ=高価=単焦点=とにかく重い
廉価レンズ=安い=ズームレンズ=軽い
こういう相場でしょうが、その中間に
中級レンズ=価格はまあまあ=重さは普通=使いやすくて実用的
というわけで使いやすいのは中級レンズです。これは間違いなくそうでして、画質に凝らずにスピーディ
に多量に撮影をする場合は中級レンズのズームという具合になります。
一番使いやすくてそこそこ満足できる実用的な中級レンズに落ち着くというわけですけど、それでは
写真の面白さが分からなくて、それで高級レンズや廉価レンズにも手を出すというのが写真マニアの
常套だろうと思います。と言いますか、普通は高級レンズだけに行って廉価レンズを無視しますね。
しかしそれは間違いでして、高級レンズと廉価レンズ・オールドレンズはセットだと考えるべきです。
コレクターになりたければ高級レンズだけでいいんですが、写真を続けたければ廉価レンズは必須
だと私は考えています。
高級レンズ、そのどこが優れているのか、ユーザーには分かりません。ただ圧倒されるだけでしてね。
それでは面白くない、レンズのことが分かるには廉価レンズを知ることで得られるものがあるからです。
そんなわけで私は廉価なレンズや古い安物のレンズをお勧めします。(^^ゞ
猛暑ということもあり、写真撮影はお休みをしています。撮影をしなければ歩き運動もできないのですが
代わりに水泳をしています。野外で歩くよりなんぼか涼しいですわ。(笑)