雑感
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS-1Ds Mark III
ソフトウェア Capture One 8 Windows
レンズ
焦点距離 55mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/332sec.
絞り値 F3.5
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 1365x2048 (1.29MB)
撮影日時 2023-03-06 00:39:39 +0900

1   kusanagi   2023/8/13 23:09

狛犬さんは写真の被写体足るべきものですね。私も最初は、小さくて可愛いタイプの狛犬さんに出会って
から、狛犬の面白さに気が付きました。以来、積極的に狛犬さんを撮影しています。
狛犬は神社にいます。石灯篭などはお寺にもあるんですが、鳥居と狛犬は一応、神社のテリトリーです。
この神社に対しては、私は最初は香川に多い溜池(農業インフラ)の撮影をしていて、それで大きい池に
も、また小さな池にもそれなりに、大体は溜池に神社が付随していることに気がついてからです。小さい
のは祠ひとつというのもあります。
もちろん溜池とは関係なく独立して立派な構えと歴史を持つ神社も多々あります。

神社は長い伝統があるわけですが、溜池の神社というのは、その成り立ちは容易に想像できて、それは
池という巨大なインフラ、人工物を造れば当然に多くの自然が破壊されますね。その自然への鎮魂が
大本に有るのではないかということです。
現在でもダムを造れば、その場に管理棟と見学館ができます。それとおなじ理屈で神社が建てられた
ものと思います。

私は村の小さな鎮守の神社を巡るのが好きです。だいたいはその地所の農業生産力に比例して、神社
が立派であるか質素であるかが決まります。まあ先祖纏りのお寺もそうですね。広大な地所豊かな村の
神社や寺は立派ですから。
ところで最近は有名な神社めぐりが流行っているそうです。戦後はお寺巡りが流行った時期がありまし
たが、最近の流行は神社だったり、そして古墳もそうですね。そういう古来日本のイメージをだしてくれる
ものが人気になっているという気がしています。それを言えば、お城ブームもその最たるものでしょう。

おそらくこれは、総体的に寺という仏教から離れてみたいという日本人の感覚の変化だろうと私は考えて
います。つまり仏教は中国伝来であって、その中国は今や日本を経済的軍事的に脅かす存在となって
しまい、それへの日本人としての違和感というか恐れというものが無意識の根本にあって、それで仏教
的なものを遠ざけ、その対抗勢力の歴史を持つ神社、神道に行くのではないかということです。
そういえば最近は少子化を受けて先祖の墓じまいというのが密かに流行っています。それもあまりお寺
には関わりたくないという意識の表れかもしれませんね。

実は歴史的には神道や神社というものは、仏教伝来への対抗策として出現したものです。大陸からの
新宗教が突如日本にやってきて、まさにその当時、国家全体を揺るがすほどの事態だったろうと推察
されます。もちろん神道的なものは大昔から縄文の時代からあったわけですが、仏教という強力で
体系化された外来の宗教が伝来してからは、その仏教に対抗する旧来の勢力の結束として、日本古来
の伝統を形有るものとして作り出したのが神社です。神道もそうでしょう。

そして面白いことに、その神社には、もっと以前の外来の古代ヘブライの宗教が混ざって織り込まれて
いるということですね。つまり大昔のイスラエルやユダヤ教や景教の影響がうかがえるんです。
神社の空間というのは独特ですね。この狭い日本でやたらひろい境内をもっているでしょう。草ひとつ
はえていない地面の広い空間があります。日本庭園を思い出してもらうと、その神社の空間というのは
日本的ではないですね。
そして構造物というか、ストレートな門(鳥居)から拝殿までの幾何学的な配置も日本的ではありません。
確かに建物のスタイルはお寺を少し変えたようなものですが、その空間とレイアウトが異様です。
私はこれは古代ヘブライの文化が今に神社として残存しているものと考えています。

そして狛犬というのは古代オリエントの獅子像だということです。たとえばエジプトのスフィンクスと同じ
です。もちろん犬ではなくライオンですね。(^^ゞ 中近東の古代の遺跡では獅子像は数多くみられます。
神殿を護る像です。鳥居も原型は二本の塔ですがそれも神殿の入り口の象徴です。
ともあれ、古代の、多分古墳時代の日本では、古代中近東辺りからの文明文化、それを担うヘブライ人
が多く日本に渡来したのではないですかね。
群馬や千葉県だったかな、関東ですが古墳の埴輪にユダヤ教の神父さんのような山高帽を被りヒゲの
もみあげがある埴輪が出土します。
https://mag.japaaan.com/archives/182625
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/p181-011.html
これって面白いですね。(^^ゞ 

古代オリエントと言えば日本人の感覚では西欧です。そして仏教は中国。大本はインドやガンダーラ
なんですが。とにかく中国に対抗しうる勢力として古代の西欧を引っ張り出してきたのが神社だったり
するんではないですかね。
そういう風に捉えると実に面白いです。それからお城ブームなども、これは戦国時代から近代の軍事施設
であって、その当時は世界史的には大航海時代であり、その城郭の思想には西欧の思想が色濃く反映
されています。
ここでも西欧が出てくるんですよ。

つまり中国伝来の仏教、その仏教建築と親和した日本的なもの(仏閣)から、西欧的な神社や城郭に
日本人の関心が移行しているということで、とても面白い現象だと私は思っています。
おそらく多くの日本人は、日本文化というものは中国朝鮮から伝来して、その中国の文化、それ以外の
ものはないと思っているはずです。そして大航海時代と幕末になって初めて西欧文明に触れたと。
実際に教科書ではそのように教えられています。しかし実際は歴史はそのようなものではなかったのか
もしれませんね。今と同じようなグローバルな時代が古代日本もあったのではないかと私は思うのです。

21世紀の現在、米中の覇権争いは現実のものとなりました。中露対米西欧です。この構図から離れて
これからの日本の未来を考えることはできません。
政治家や経済人の中には米国ではなく中国につきたいと考えている人もいるでしょう。しかし多くの
日本人はおそらく西欧や米国側につくんだと考えているような気がします。特に政治や思想などには
何の関心のない市井の人は、中国は嫌いという感覚の人が多いような気がします。左側のマルクスレー
ニン主義の思想をいまだに内在している人たちは中露なんでしょうけどね。

ヨーロッパのウクライナにあたるものが東アジアでは台湾です。大陸中国の立場から考えれば、台湾は
中国の一部であり台湾を取り込むのは当然だと考えるのでしょうが、米国はそうは考えません。
台湾を取られれば太平洋の入り口に穴が開き、それは即太平洋の覇権争いになります。それだけでなく
日本も韓国も東南アジアも中国化するようになるでしょう。
台湾のTSMCを見るように、台湾や韓国や日本は21世紀の産業の源である半導体産業の集積地です。
最先端半導体とそのソフトウェアが21世紀の文明の決め手であるので、この面でも台湾を中国に渡す
わけにはいかないのです。いくら人工知能の時代だからといっても、それを実現できるのは高度な半導体
があったればこそなので、その最先端半導体の生産は米粒の形の台湾でしかできません。

※写真はイースター島のモアイ風な風貌でした。(笑) この角度でしかお顔を拝見できずで木の葉が
写ってしまいました。レンズはMFナ55ミリF1.4。イオス1D系は確実にMFでピントが合わせられるので
凄いと思ってます。やはり5D系はややいい加減ですから。
狛犬は日本だけでなく中国にも韓国にもアジアにも多く存在します。よっぽど面白く可愛いと皆が思った
からなんでしょうね。ヨーロッパでは有翼獅子になるようです。

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