メーカー名 | RICOH IMAGING COMPANY, LTD. |
機種名 | PENTAX K-3 Mark III Monochrome |
ソフトウェア | Capture One 6 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 16mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/80sec. |
絞り値 | F3.5 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3648x2432 (4.08MB) |
撮影日時 | 2023-04-03 01:54:36 +0900 |
写真の社会性って何だろうって、そう改めて考えると、なかなかに難しいものです。
もちろん写真を使って社会に真実と変革の一滴を投じるのは、ジャーナリストという職業の方々です。
特に紛争地域での報道は必然的に戦場カメラマンとなってしまい、命がけの仕事になります。
一般の人はそのような、だいそれたことは出来ませんね。しかしプロのジャーナリストが使う写真も、
我々アマチュアが使う写真も、実は同じものです。特別に違ったことをしているわけではありません。
では何が違うのかというと、そのカメラを持つ人間の意識、矜持が違うということになります。
そういうプロの方々の高い意識があるからこそ、それが社会に流布されて認められているからこそ、
翻って写真を知らない大勢の一般の人達が、多少なりともアマチュアも含めた写真家達を尊敬して
くれるのではないかと考えています。
では逆の事を考えて見ましょうか。写真を使って悪辣非道な犯罪をしたり、独裁者の命じるままに
写真を使うような、そんな国の民衆は写真家を尊敬しませんね。そのような国ではアマチュア写真家は
カメラを隠すようにして写真趣味をやらなければなりません。
ジャーナリストだけでなく、プロもアマも綺麗で素敵な写真を撮り、それがメディアや各種の媒体で
広く浸透しています。こういう美意識というものも大事なものです。綺麗な観光地の写真を見て、じゃ、
私も行って見たいね、となるのも写真や映像の力だからです。
しかし美しくしようと気が入りすぎて、実際とは違うものになってしまっては、それは嘘になります。
現実とは違う作り物になります。
そして知らないうちに、善意ではあるんですが独りよがりな写真になってしまう可能性がありますね。
そうなってしまうと、それは真実とは違う社会性の乏しい写真となるわけです。
それと我々カメラマンが世間様にある程度は認められた存在であるということは、これは意識の高い
写真家達のお陰であって、その方たちにある意味で寄生していると言いますか、もたれかかっている
ということでもあります。タダ乗りと言ってもいいですかね。これではさもしい感じがします。
ですから可能な限り、一人ひとりが自分なりの思いでもって、写真の社会性というものを常に意識して
おく必要があります。
そうは言っても私自身もついつい忘れがちになることです。ついつい自分勝手な欲望でもって写真を
穢させているというのが現実です。改めて心して写真をやっていかなければと思っています。
こちらの写真、いいですね。
漆黒に味わい趣がありとても印象に残る写真となって私には見えました。