メーカー名 | RICOH IMAGING COMPANY, LTD. |
機種名 | PENTAX K-3 Mark III Monochrome |
ソフトウェア | Capture One 6 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 37mm |
露出制御モード | 絞り優先 |
シャッタースピード | 1/640sec. |
絞り値 | F6.3 |
露出補正値 | -0.7 |
測光モード | 中央重点測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3648x2432 (5.15MB) |
撮影日時 | 2023-05-18 23:46:49 +0900 |
④
絵画において黒白というのはあるのかと問えばありますね。書とか水墨画です。黒白写真はそれに相当
します。モノトーンの世界です。衣装でも白や黒や灰色しか着ない人がいますかねぇ。(笑)
そしてなんといっても黒白なのは書籍の類です。新聞でもややそうです。カラーにすると価格が上がる
のもあって未だに黒白というのが主流です。しかし書籍なんかは文字ばかりだからカラーにする必要性
がないという理由もあります。文字をカラーにすると却ってウザイですから。
自動車でも黒白の塗装が多いです。これは目立ちすぎるのを嫌うとか、飽きを防ぐというのもあるんでは
ないかと思います。
しかし写真に於ける黒白というのはそれらとは違う要素が大きいですね。写真というのは自分の視力の
延長というところがあり、純粋に絵画とは違う側面を持つからです。鏡であり眼鏡でもあるんです。
一眼レフの場合、ファインダーに見える世界は当然にカラーというか自分の視力そのものです。ところが
撮影された結果としての写真は黒白であるというわけです。この落差が肝心で大切です。
ペンタックスモノクロームはライブビュー撮影もできます。しかしそれを使うことは例外的です。通常は
光学ファインダーでしか使いません。それで光学ファインダーのないミラーレスカメラで黒白写真をしよう
かという気には全然なれません。なんか興醒めな気がするからです。
ライカも確か黒白専用機はM型が主流です。M型は光学ファインダー装備ですからね。
黒白写真は結果としての画像だけでよいのであって、撮影時にまで黒白である必要性はないのであり、
むしろファインダーは自然であるべきだと思っています。
ミラーレスカメラだと黒白撮影をする場合にファインダーにまで影響が及んでしまって、それだと撮影と
いうものに画像の影響が及んでしまい、それはちょっと面白くないからですね。
黒白写真は画像が貧弱な分、撮影を大事にするやり方ではないかと思います。記録される画像には
色がなく、それでその色情報は自分の撮影時の記憶だけ、ということになります。
このごろはスマホでもパソコンでもネットでも、何でも簡単に記録したり調べられたりするので、人は
記憶も思考も弱くなっているように思えます。機械頼りなんですね。それでよいのかという問題が指摘
されたりしてますから。
私の写真術は何よりも撮影を大事にしたいと思ってます。撮影時に歩くことを心掛けているのもそうです。
結果としての画像はどうでもよいかなって具合ですね。
面白いのはカラーで撮っていたときは撮影した写真を殆ど見なかったのに黒白撮影をするようになって
からは結構みているんですね。これ逆転的で面白い現象です。多分、黒白にすればどう写っているの
かが気になるからかもしれません。カラーの場合は撮影時に見た記憶のとおりに写っているのが普通
ですから。