メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 5DS |
ソフトウェア | |
レンズ | 24-35mm F2 DG HSM | Art 015 |
焦点距離 | 25mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/128sec. |
絞り値 | F2.0 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 250 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 4320x2880 (5.34MB) |
撮影日時 | 2015-02-06 23:14:20 +0900 |
⑧
黒白になれば、レンズは何を使っても一緒。ということを書きましたが、実はそれはいい加減なことを
書いたのであって、実際は違います。優れたレンズを使えば、当然ながら黒白写真でも優れた画質
を提供してくれます。
しかし今や、私はそういうことを、優れた画質の黒白写真をするという気持ちにはなれません。私として
は黒白写真は、もうJPEGの低画素サイズで十分とすら思っているのですから。
私が写真を始めた当初に、それが黒白フイルム写真だったということは極めて幸いだったかなって
思うところがあります。もしカラー写真から写真趣味を始めていけば、おそらく写真の意欲が衰えた時、
写真もそして撮影も自然に消滅していくだけだろうと思われるからです。
とにかく黒白写真に親しみがあったという記憶があることで、いまはこうして黒白写真で過ごすことが
できています。そして黒白写真は撮影に於いては何も影響を及ぼすことがありません。
ここが黒白写真の見事なところで、画像は大きくダウンするけど、撮影には変らないという事実です。
私が黒白写真に行ってしまった本当のところは、やはり過去への回帰だろうと感じてます。
ながらくデジタルで写真をやってみて、昔の自分の写真(黒白写真だった)とは違うんではないかという
違和感がどうしても拭えなかったんです。20年間余もデジカメをやってきたんですが、その間ずっと
その疑問はぬぐえませんでした。今になって判明したのは、それはパソコンの趣味の延長線でしかない
のではなかったのかということでした。実際、そうだったと思ってます。
ところがひょんなことから黒白カメラを手に入れて、そこでやっと昔やったスタイルの写真に戻ることが
できたというわけです。ですから今までのデジタル写真とは隔絶していくのは当然のことだったという
ことですね。
パソコン趣味の延長にあるのは当然に写真ではなく画像でした。そういうのはネット写真の評論化的な
鑑賞趣味というのが最近はあるらしいのですが、それも写真ではなくて画像趣味だというのと同一です。