メーカー名 | RICOH IMAGING COMPANY, LTD. |
機種名 | PENTAX K-3 Mark III Monochrome |
ソフトウェア | Capture One 6 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 20mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/200sec. |
絞り値 | F4.5 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3648x2432 (5.49MB) |
撮影日時 | 2023-04-03 02:38:01 +0900 |
自分のことを言うと、10代末から黒白フイルム写真をやって、それがほぼ10年ほど続き、以降は写真
趣味から遠ざかりました。黒白写真自家現像をやれなくなったのが直接の理由ですが、フイルムカラー
(ネガ)に行こうという気には一切なれなかったのです。それでスパッとやめました。
写真趣味を復活させたのはデジタルになってからです。最初はフイルムで撮りスキャナで。そして
デジカメとなりました。
なぜ自分はネガカラー写真をやらなかったのか。それを思い出そうとしているのですが、やっぱり絵が
雑だったからではないでしょうか。それと写真屋に全て他人に任せてしまうというのが気に入らなかった
というのがあります。写真の現像やプリントは自分でするものであって人任せでやるっていうのはね。
その点デジタルになるとパソコンの助けを借りながら自分でやることができます。そこは気に入りました。
モノクロ写真は画質的に綺麗な写真をすることができますね。まず解像力が上がったような気がします。
そしてノイズ(昔は粒子感と言った)も、カラーに比べて気になりません。
カラー写真は色情報を載せようとして色々と無理をしている。そういう気がしています。
しかしまあ、そういう技術的なことはどうでもよいのかもしれません。
私が今回デジタルで黒白写真を半年ほどしてみて、痛切に感じるのは黒白という絶対的な不足感と
いうものが、きっと私の心の琴線を引いているのだろうということです。
不足はしているし貧窮ではあるんだけど、それでも必要にして充分な写真を得ることができる。そういう
ある意味で、貧乏でみすぼらしく写るという、そういう写真に心引かれたのだと感じています。
ペンタモノクロ機を手にする直前、国産レンズでは最高といわれるレンズを購入しました。流石に凄い
と思わせる描写でしたが、それで心が晴れたかというとそうはなりませんでした。ああこんものか、と
いうくらいの感想しかなかったわけです。ただその重いレンズを持って歩いて、これはなかなか運動に
なるわい。ということで少しばかり嬉しかっただけです。(笑)
もしかすると私はその時点で、カラー画像に無意識的に見切りをつけたのかもしれませんね。
これはもう沼ばかりで島が見えない。取り付く島がないよな。(笑) ということだったのかもわかりませ
んね。
黒白写真は豊かさからは(敢えて)背を向けた写真である。そう自分では捉えています。
私はもう二度と豊穣の海に住むことはないだろうと思ってます。清貧の思想とでも言いますか、そういう
不足感がある世界に身をおきたいと考えているのです。それには黒白写真が最も仏和しいということ
ですかね。
その考え方の背後には自分のいき方、自分なりの思想感というものがあるのだろうと考えてます。
つまり、私はカラー写真を捨てた人間なのかもしれません。
この掲示板を長くみていくと、写真趣味を捨てた。という方々が累々とおられます。そういう屍の上に
いるんじゃないかって感じるほどです。私は、はしたなくも恥知らずも未だに写真をやっている。そういう
負い目が結構あるんですよ。いい加減、やめちゃったらいいのにね。と思うこともありますが、それでも
未練がましく続けている。(笑)
カラー写真はやめたけど、黒白写真ならば別世界としてやっていけるのではないかということなんです。
そういうことで、私にとっては、カラー写真と黒白写真は明確に分けて考えているものなのです。そこに
は二つを分け隔てる大きな乖離というものがあるのです。私はそう捉えています。
しかしこれはあくまでも私個人の感想であって、今の人はそのように考えるべきではありませんね。
カラーとモノクロを自由に行き来できるのが、新しいモノクロ写真の考え方だろうと言えます。
デジタルフィルターを使ってモノクロに・・・というのは、カメラに搭載しているRGBカラーフィルターの効果
を使っているということですか? カラーカメラをモノクロで表現する場合、各色の濃度を調節してモノクロ
化するのは有効ですね。フィルターワークが使えると写真の幅が広がります。出来ればRAWデータから
それを行うと拠り一層効果を高めることができるでしょう。
新しいモノクロ写真は基本的にRAWカラーで撮影し、それからファインチューニングして作品としてモノク
ロに仕上げるという具合になるだろうと思います。
つまりカラーは最終的にモノクロにする為の一過程に過ぎないということ。
つぶあんさんをみていると、そういう新しい形態のモノクロ写真の息吹を感じます。デジタルモノクロ、
ニューモノクロの世界がこれから見えてきそうです。
ネットのAIサービスで、モノクロ写真をカラー化するものがあります。無料版では大した物は出来ないの
ですが、AIができるのならば人間はとっくにやっているはずですね。つまり、モノクロに慣れた人ならば
黒白画像を見ても心の中でカラー化して見れるのだろうということです。カラー化してというのはちょっと
御幣があるんですけど、つまり、モノクロを自然なものとして見ることができているということです。
自然現象のひとつとしてモノクロ画像を見ることができる。
私は写真はそうあるべきものだと思うんです。モノクロ写真こそが自然であって、色が付き過ぎた写真は
返って不自然であるという具合に。もしかすればそこにこそ、これからの写真や映像の未来が潜んで
いるかも知れませんね。
こんにちは。
ペンタックスの17mm fish-eye takumar/4というレンズを、私は以前使っていました。
このレンズには、なかにカラーフィルターが内蔵されていて、赤と黄色と緑(だったかな?)を選ぶことが出来ます。
カラーで撮るときには邪魔になってしまうので、透明なフィルター一択でした。
モノクロ全盛期のレンズだったのでしょう。
おそらく私の書いていることの先を理解されていることと思います。
そう、コントラストなのです。
ペンタックスのデジタルフィルターにもこのカラーフィルターを模したコントラストの調整があります。
そしてRAWで撮った場合にもホワイトバランスを使ってコントラストの微調整をすることが出来ます。
実は、以前はそうやってRAWからモノクロに変換していたのです。
でも、お恥ずかしながら貧乏人、記録メディアの容量が少ないのでRAWデータをあきらめることにしたわけなのです。
少し自分のことを書きますと、私はどこにも雇ってもらえませんでした。
ならば自分で自分を雇おうと写真のコンテストに出したり小説を書いたりアイデアのコンテストに応募したり……。
写真は入選が1回。俳句は入選と入賞がそれぞれ1回。アイデアも1回採用されましたが、本命の小説は落選続きです。
そのようなわけで、万年貧乏なのです(泣き笑い)。
でも貧乏ななかでも楽しみはあって、「じゃあJPEG撮って出しでいこう」となったら、これはこれで楽しいのですね。
フィルムカメラで私はお店に現像してもらっていたので、その仕上がりを待つドキドキと「こんなのが撮れていたんだ!」という発見。
結果が分からない……まるでギャンブルですね(安価なギャンブルですが)。
でも、ここで少し話がそれまして。
今回の写真、雨を撮られたんですね。
いままでの写真のなかで一番好きです。
黒澤明監督でしたか、雨のシーンを撮るときにそのままでは写らないので、雨に墨を混ぜたというエピソードを聞いた覚えがあります。
むかしは写らなかった雨も、いまなら映るのですね。
そしてたぶん、カラーでは面白味に欠けていた写真。
こういう写真はモノクロだからこそだなぁと思ったのでした。