雑
Exif情報
メーカー名 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
機種名 PENTAX K-3 Mark III Monochrome
ソフトウェア Capture One 9 Windows
レンズ
焦点距離 50mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/100sec.
絞り値 F2.8
露出補正値 -0.7
測光モード 分割測光
ISO感度 400
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 4096x2731 (4.68MB)
撮影日時 2023-12-16 03:10:36 +0900

1   kusanagi   2024/6/7 22:51

RAWデータの方が劣化度が少ないとかどうとかではなくて、そもそもカメラがカメラ内で最初に作成する
データは全てRAWデータなのです。RAWとは生の、という意味ですね。
それでは何故、普通はJPEGデータが作成されるのでしょうか。わざわざカメラ内でRAWからJPEGに
変換(現像)するということは、どういうことなのでしょう。
それはRAWデータが大きすぎてメディアに書き込むのに時間が掛かりすぎからです。そして当然にデータ
量そのものも大きすぎる。メディアの容量を圧迫しますね。

そして画質としては、比べるのはRAWとJPEGではなくて、TIFFとJPEGでなければなりません。モニター
の画面で見ている画像は、おそらくTIFFとかJPEGでしょう。それはRAWソフトによって様々であって、
安価なRAWソフトではマトモな画像を見ることは出来なくて、現像してやっと綺麗な画像になるというのも
多々あります。
つまりRAWデータそのものを直接見ることは出来ないと思います。モニターでこれがRAWデータだと思っ
ているものはPC内でRAWソフトが瞬時に現像したTIFFなりJPEG画像だと思いますよ。

RAWデータから現像して、最高の画質を得ようと思えば、それは圧縮の劣化が無いされるTIFFデータで
なければなりません。しかし現実的にはTIFFはデータが大きくなりすぎて、またTIFFデータを見ることが
できないPCもあったりするので、現実的にはJPEGとなります。
そのJPEGデータも現像時に画質のランクを選択できるように、圧縮の劣化度を選ぶことかできますね。
圧縮の劣化度が少なければ高画質でありデータは大きく、圧縮度が大きければ低画質となりデータは
少ないです。また現像時にピクセル数もチョイスできますし。

RAW、TIFF、JPEGの違いが分からない人が多いと思うのですが、そこはきっちりと理解できていないと
混乱の元になります。
JPEG設定でもきちんと撮影すればRAWで撮影したものと変わらないと言っている人もいますが、それは
大間違いです。カメラによっては優れたJPEGを出すカメラもないことはないのですが、普通はRAWと
JPEG撮影では圧倒的な画質の差があります。RAWが100点だとするとJPEGは30点から50点くらいの
画質しか出てきません。
高級なレンズを付け、撮影をみっちりとやったとしても、JPEG撮影ではそれらの投資と努力が無駄に
なるというわけです。逆に言えば、安物のレンズでいい加減な撮影をしても、RAWで撮影し、そのRAW
ソフトもプロ級の高価なソフトを使えば良い画質を得ることができます。簡単に言えば安価なソフトは
現像をしても画質が悪いです。
私がいいねって感じるのは、デキシオ、キャプチャーワン、フォトショップ(&ライトルーム)ですか。メーカー
純正ソフトではキヤノンDPPとかシグマですかね。

RAW、TIFF、JPEGが混乱するのは、大きくて高画質の高性能のモニターを使っていない人が多いから
です。エイゾウなどのプロが使うモニターと、PC内のグラフィックカードが優れていれば画像の違いを
自分の眼で見ることができます。スマホの閲覧なんかでは写真は金輪際、分からないんですね。

RAWデータは未現像のデータなので、このデータを一般の人が貰っても写真を見ることができません。
さらにRAWデータはメーカー独自のデータですから仕様が変わる可能性があり、たとえば古いカメラの
RAWデータなどは、それを現像するソフトウェア、及びそのソフトを搭載できるOSもなくなってしまっている
こともあます。つまり汎用性を持ちません。
時代を超えて通用する画像データはTIFFとJPEGだけですね。この2つは100年後も見ることができる
と思います。

人様にデータをプレゼントするのならば、PC(ノートPCも含めて)かタブレットで見るわけですが、同時に
プリントをすることあるわけですから、最低限、数メガバイトのJPEGデータでお渡しするのが普通かと
思います。数十メガバイトの高画質JPEGデータをもらってもPCが動かないといったこともあります。
逆にまた数百キロバイトのスマホでしか見れないデータをもらってもねえ。

ですから数メガバイトのJPEGデータという限られた制約のなかで最高の画質を見せたい、と思えば
RAWデータで撮影して画像処理をして差し上げるのが正解だろうと思いますよ。もちろんピント外れは
ダメですし画面が傾いていてもいけません。暗部は持ち上げてハイキーは飛ばないように。
そういうことをしてキッチリと良い画質と色味をだそうと思えば、もうRAW撮影以外にはないですね。
結婚式の写真とか、舞台発表とかの写真だと、高性能AFレンズでピントは正確に、そして連写撮影も
しなければならないで、本当に大変です。そしてその後の画像処理もあるわけで、はっきりいって報われ
ません。(笑) 素人さんは簡単に、良いカメラだから撮れてると思うわけでしょうけど、実際は四苦八苦
してるわけですしね。

そんなわけで、我々アマチュアは人様の写真を撮って差し上げる、なんてということはしなくてよいんで
す。アマチュア人は自分の撮影したい写真だけを撮ればいいんです。そう思いますよ。
今の時代、みんなモバイルを持っているんだから、素人でも自分で写真を撮ればいいだけの話です。

今後の家族写真という話題では、写真はプリントをしない限り、データのままでは写真は最終的に全て
消滅しますね。PCに保存している写真、クラウドに載せている写真、すべて無くなる運命にあります。
しかし家族写真なんて、そういうものは大昔はありませんでした。戦後からですね。そういう写真がアル
バムとして出現したのは。
ですからこれからのデジタルデータの時代、全ての写真データがなくなったとしても、それは大昔の時代
に戻るだけのことでして大したことじゃありません。

今の時代、ネットでは膨大な写真と映像が溢れていますが、そんなもの、大きな戦争や自然災害が
あれば簡単に無くなる運命にあるわけです。今のネットの写真やデジタル写真というのは、この一時
だけの、幸せの時間の写真なのであるわけで、けして永遠性を持ちません。
私は仕事柄、思うわけですが、一般の人はデジタルデータを信用しすぎです。データは間違いのないもの
だと勘違いをしていますし、永続性があるものとも誤解をしています。皆んなどうしでこんなに人がよい
のだろうかと不思議に思うほどです。きっとそういうのは平和ボケなんだろうということでしょう。

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