メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS-1Ds |
ソフトウェア | Capture One 6 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 50mm |
露出制御モード | マニュアル |
シャッタースピード | 1/64sec. |
絞り値 | F8.0 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 8604x3933 (12,705KB) |
撮影日時 | 2013-05-27 18:26:58 +0900 |
今回は、キャプチャーワン6でTIFF16ビット現像をしました。
そのファイル群(縦位置撮影で6カット一列撮影です)を、CS6でステッチング自動処理
をして、その16ビットステッチング画像をそのまま保存、再びキャプチャーワンに戻して
コントラストとシャープネスを加味して、JPEG現像変換です。(最高画質のJPRG10)
CS6が不安定なのでステッチングだけに使用しております。
今回は元のTIFF画像と、JPEG画像との劣化は感じられず、これが16ビット処理の賜物
なのかなって感じています。やはりステッチング処理の場合は手を抜かずに16ビット
処理でいかないといけませんね。(^^;
ちょっと最後にキャプチャーワンで掛けたシャープネスが強すぎるかなって思いますが、
実はこの停泊しているLPG船、ゆっくりと波で動いているんですね。とりあえず繋がりに
不自然なところはないみたいです。
今回の撮影、仕事を早めに切り上げての夕暮れ時、しかも曇り空での撮影でしたので、
本来のステッチング撮影の醍醐味はもうひとつもふたつもの感じでしたが、次回は快晴
晴天での撮影で行きたいですね。
ステッチング撮影、とりあえずはパノラマで画角を稼いだシーンをやりますが、そのうち
望遠レンズを使って画角をうんと狭めて、高精細なものもやって行きたいと考えています。
けっこう色んなことが出来るのじゃないかなって思いますね。
私が最初にステッチングを知ったのは、デジタルカメラ雑誌で、内原恭彦氏のステッチング
写真を見てからなんです。随分と以前のことなんですけどね。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2004/12/02/548.html
私がデジイチを始めた頃はまだフィルムカメラが主流でしたので、もっぱら知識はデジタル
カメラ専門の雑誌だったのですが、その中でも内原氏のステッチング術は特別ショッキング
だったことを覚えています。当時のカメラは600万画素くらいでしたから。
今はもう二コンなどエントリークラスでも2000万画素なのだし、3000万画素クラスのD800
とかSD1Mなどもありますしね。
画素数的には1ショットでも2000~3000万画素を行くわけですが、だからと言ってステッチング
写真が時代遅れとかなんとかは今でも感じませんね。
画素数以上のものがステッチング撮影には多々あるからと思うからです。
多分、ステッチング写真は、いわゆる芸術フォトとは対極にある写真哲学なんじゃないか
なって自分では感じています。いわゆる芸術絵と言っているわけで、ステッチング写真が
芸術とはなり得ないと言っているわけではありません。
それどころかデジタル時代においての新しい写真動向としてステッチング写真はその王道
を行っているだろうと感じています。
ひとつ興味があるのは、ステッチンク写真とは、そのセンサーの擬似的フォーマットサイズは
何に相当するのだろうかということです。
シグマカメラはAPS-Cサイズですが、それを駆使してステッチング写真にした場合、それは
結果として中判デジタルカメラや、フィルム中判・大判カメラのフォーマットサイズに匹敵する
のだろうか?ということ。
これをきちんと理論的に説明してくれる人っていないのかなあって思います。
私は直感としてステッチング写真とはラージフォーマットサイズであると確信しているのですが
それこそがステッチング写真・ステッチング撮影本来の醍醐味だと思っているのです。
>>フィルム中判・大判カメラのフォーマットサイズに匹敵するのだろうか?ということ。
んぅ〜どうなんでしょうね ?
自分は見識を持ちませんので明確な回答は出来ませんが、ステッチだとレンズ中心部の美味しいとこダケ ? (^^;)
を使って再構成しているので、一発撮りではとてもあり得ないかも知れない ? 画像が出来たりする事はあります。
www.kenko-pi.co.jp/horseman/digital/LDpro.html
これをみると、横方法だけの移動のようですが、レンズは固定しておいて
デジタルバックだけを移動し、後でステッチングする機器だと思います。
それで2倍面積分移動すれば、当然ながら撮像素子のフォーマットサイズは
ステッチング後は擬似的に2倍になるのです。
最初から2倍分の面積を持つフォーマットセンサーがあれば一発撮りできるん
ですが、そういうのは高価だから分割して撮影するわけなんでしょうね。
それで一般のパノラマ/ステッチング撮影も理屈は同じなのではないでしょうか。
ちょっと違うのはホースマンはレンズとセンサーはあくまで平行移動するのに対し、
一般のパノラマ/ステッチング撮影はレンズのノーダルポイントを中心に円弧を
描くことです。
そこが弱点と言えばそうなんですが、逆に特徴として生かすこともできますね。
とにかく結果として、APS-Cサイズ1000万画素のカメラを使って4000万画素の
ステッチング写真を得たとすれば、それは面積4倍の4000万画素のデジタル中判
カメラとおなじフォーマットサイズを獲得した、そうとしか言いようがありませんね。
ペンタックス645Dは、4000万画素ですが、センサーサイズは44×33ミリです。
APS-Cカメラは23×15ミリ。どうですか?ちょうど面積4倍でしょう。(^^;
http://takuki.com/gabasaku/CCD.htm
しかも凄いことにステッチング写真はペンタ645レンズの中心部分だけを使って
やっているようなものです。
フルサイズ1000万画素カメラを使って同様なことをやれば、それはペンタ645D
以上のフォーマットサイズのカメラを獲得したことになるはずです。
心理的にもフォーマットサイズが大きくなればなるほど、撮影時でもステッチング後
でも、その満足感というものはフォーマットサイズに比例して大きくなる。そのように
私は理解しています。
満足感とは画素数ではないと思うんです。APSサイズ600万画素のカメラがAPSの
まま1200万画素になって2倍満足したかというと、ぜんぜんそんなことはないですね。
しかしフルサイズカメラだと、APSカメラよりは1.5倍くらいは満足できていると思うんです。
それは撮影ショット数が少なくなることからも分かります。
心理的な満足感というのは、まず撮影時においてはファインダーの大きさに拠ると
思います。APSよりもフルサイズがファインダー視野が大きいからです。
ステッチング撮影となると、ファインダーは動かしながらなのでさらに大きいですね。
出来上がった写真では、ステッチング撮影では50から200ミリくらいのレンズを使い
ますから画質が良いのは当然ですしね。
そういうことでステッチング撮影は、小型カメラの一般撮影では得られないほどの
満足感を獲得できる撮影手法であり写真成果だと思うんです。
私がちょっと齧って得た感想はそれですね。
そしてそれは、あくまでもフォーマットサイズの拡大から来るものだと思うんですよね。
ただこのフォーマットサイズ拡大というのは、日本人にはあまり向かないというか
興味を引かれないものではあるようです。(^^;