【イノチ】 直径3センチの宇宙
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS-1D X
ソフトウェア PaintShop Pro 15.00
レンズ
焦点距離 180mm
露出制御モード 絞り優先
シャッタースピード 1/64sec.
絞り値 F4.0
露出補正値 +0.0
測光モード 分割測光
ISO感度 200
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2000x1333 (222KB)
撮影日時 2013-11-17 13:18:50 +0900

1   masa   2013/11/18 13:49

在庫からの投稿ばかりでしたが、やっと今の命を撮ることができました。
裏山の樹林の下で、咲き始めたヤツデの花です。
直径3センチほどのまあるいボール状の花に、ちいさなアリンコたちが
集まっていました。

2   花鳥風月   2013/11/18 17:46

花あれば 働き蟻は 霜月も

3   masa   2013/11/19 12:31

ヤツデの花って面白いんですよ。
この写真でご覧いただいている花は雄性期でして、5枚の花弁と五本の雄蕊が見えます。
雌シベはといえば、中央の淡オレンジ色の饅頭のような形をした子房の中央にその萌芽が
のぞいていますが、まだ開いていません。
饅頭の表面に蜜が滲み出しているので、花の少ないこの時期さまざま虫が集まります。
花びらと雄シベはもうすぐ落ちて蜜も出なくなってしまいます。そうすると子房の中央から
雌蕊が伸び出して開き、再び蜜を出し始めます。これからが雌性期です。
またさまな虫が寄ってきますが、その虫たちは他の雄性期の花でくっつけた雄シベの花粉を
雌シベにくっつけてくれて受粉が成就し、まあるい実が太りだすという具合です。
4月頃黒く熟した実は、鳥に啄まれ、林の別の場所に拡がっていくというわけです。
自家受粉を避けながら子孫を残していく、ヤツデの素晴らしい知恵です。

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