メーカー名 | SIGMA |
機種名 | SD1 Merrill |
ソフトウェア | SIGMA Photo Pro 5.5.0.0005 |
レンズ | |
焦点距離 | 0.0mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/6sec. |
絞り値 | F1.0 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2352x1568 (1,857KB) |
撮影日時 | 2014-04-23 21:13:45 +0900 |
レンズテスト①
装着レンズは、コシナ35ミリ単F2です。開放絞りで撮影。
(ちなみに、マウントアダプターは第二工場/橘製作所製です)
この撮影写真の目的とするところは、シグマのカメラに強く現れる
グリーン・パープルフリンジの実験作例です。
フリンジは開放絞り(に近い)で、アウトフォーカス部分に現れますね。
後ろボケであろうが前ボケであろうが、出てくる時は出てきます。
それはグリーンだったりパープルだったり、はてはその両方が
出たりします。
出やすいのは、私の経験では、単焦点レンズ(明るいほど)ですね。
ズームでは出難いのは、F値が暗いのと、レトロフォーカスタイプの
設計になっているからかも知れません。
ですから、単焦点レンズでも絞れば、フリンジは出なくなります。
①SD1M、他社製レンズでも当然、フリンジは出てきます。F2.0です。
②SD14での撮影。50ミリF1.4開放撮影。ここではグリーンフリンジ
ですが、実際にはF1.4で撮るとグーリンもパープルもよく出るレンズです。
③SD1Mで17-50のズームレンズ。F2.8なので、フリンジはあまり出て
いません。
④SD1.Mで、50ミリF1.4レンズをF2.8に絞りました。フリンジは少ない
です。絞れば問題はなくなってくるのです。
http://photoxp.jp/pictures/139541
これは一耕人さんの撮られた、DP2Mですが、F2.8の開放でも、バック
の紙の縁にグリーン被りが出ていますね。
ということで、シグマのカメラでは、明るいレンズで絞りを開けて撮れば
グリーンやパープルのフリンジが出るというのは、これは宿命的だろう
ということです。
笑休さんが、シグマSD1Mで画像処理が難しいカメラだと言われていた
のは、笑休さんは開放絞りでボケ表現を多用することから来るのじゃ
ないかなって感じています。
私のように、絞って遠景を撮るような場合は、こういうフリンジ問題は
あまり感じないのですが、開放+接近撮影では、なかなか難しいだろうと
感じでいます。
こんにちは
このフリンジさえなければもっと35ミリを使うと思います。。
zzrさんと同意見です。
『SD1Mのプログラムオートの問題点、及び単焦点レンズの使い方』
シグマSD1Mのプログラムオートですが(私は不精なのでこれを使う)、
一般のカメラよりも、かなり絞りを開け気味に設定されています。
F1.8/125分の1、なんていう設定になっているんです。普通はもっと
絞ってスピードは落とした設定になるんですが、シグマのエンジニア
はSD1Mユーザーを初心者扱いにしているのか、できるだけ手ブレを
させないような、低絞り高スピード設定なのです。
もちろんプログラムシフトはできるから、プログラムオートのままで
ダイヤルを回せば、絞り気味・スピードダウンの設定には直ぐ出来ます。
しかし、せっかく再設定してやったものが、バッテリースリープで直ぐに
解除され、すぐさま工場出荷時の初期設定値に戻ってしまう。
普通はスリープ時ではなく、電源オフでないと修正設定は解除されない
のですが、シグマはひたすらユーザーに手ブレを起こさせないという
心配ばかりしているのか、高シャッタースピードを維持しようとする。
SD1Mはたかだか1500万画素のカメラです。いったい何をそんなに
心配しているのか不思議なんですが、ここらはシグマのエンジニアは
実際に自分で写真を撮ったことがないから、原理とマニュアルに縛られ
ているんでしょう。
とにかく、プログラムオートに関しては、カメラが絞りを開け気味に設定
してあるので、ちょっと撮影条件が暗くなると、グリーンやパープルフリンジ
のオンパレードとなるんです。
フリンジ現象は、れいのレンズ設計のテレセントリック性と関わってくるの
だろうと思うのですが、とにかくレンズを絞ればフリンジは出ないのです。
ですから、エンジニアとしては、絞って使う、いや開け気味で使わせない、
という配慮を、プログラムオートでは設定すべきなんですね。
シグマは、SD1Mユーザーは絞り優先モードでしか使用しないと思い込ん
でいるのかもしれません。しかし実際のところ、全ユーザーで見れば
プログラムオートを使っているユーザーはかなり多いはずです。
しかも、シグマのカメラのみを使うというユーザーは現実には皆無なわけで
殆どのシグマユーザーは、別にメインカメラとして他社のカメラも同時に
使っているわけです。
他社のよく練られた操作性をもつカメラを同時に使っていると、シグマの
カメラの拙さがよく分かります。しかもそれをシグマは一向に改めないという
ことも。(^^;
とにかく、現実問題として、シグマのカメラで高価な明るい高級レンズを、
絞り開放で使うというのは、かなり難しいと言わざるを得ません。
もちろん使えないというわけではなく、きちんと道理をわきまえて使えば
問題は解消します。
●少し絞ればフリンジは出ない。
●ピントの合った面にはフリンジは出ないのだから、できるだけピント面の
多い、アウトフォーカスのボケの部分が少ない写真を心がける。
●基本的にSD1Mは、日本的なBOKEを多用した写真には向かない。
もともとセンサーはアメリカンだから、シャープなピントの合った写真を撮る
のが得意ですね。
レンズは、単焦点レンズよりもズームレンズが向く。F値は暗くて良いから
手ブレ補正のあるレンズ。そもそもセンサー自体が高コントラストでシャープ
だから、考えてみれば高価なレンズを必要としていなくて、むしろレンズに
お金を掛けなくて済むわけだ。
●もし単焦点の高価なレンズを持てば、少し絞って撮ることを心がける。
これが良い例です。http://photoxp.jp/pictures/33820
少し絞ったことによって単焦点レンズらしい物凄い描写力がでます。こういう
のはズームレンズでは絶対不可能だから、高性能な単焦点レンズをシグマ
で使う意味はちゃっんとあるのです。
この写真、もし開放値で撮ったならば、ボケた雪にフリンジが出た可能性が
ありますね。そうなってくると興醒めです。
●シグマセンサーの画像は不安定だから、1カットで済ますのではなく多量に
同じショットを撮るのがコツのようです。こういのも考え方としてはアメリカン
ですね。多量に撮って、その中で良い物を選ぶっていう考え方。
撮る絵が全て完璧でなければならないという日本的な考え方はシグマには
向きません。
とにかく、そういうような使い方をSD1Mユーザーは学ばなければないない
ようです。