メーカー名 | SIGMA |
機種名 | SD1 Merrill |
ソフトウェア | SIGMA Photo Pro 5.5.3.0001 |
レンズ | 50mm F1.4 |
焦点距離 | 50mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/800sec. |
絞り値 | F4.0 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3136x4704 (13,752KB) |
撮影日時 | 2014-06-08 14:57:32 +0900 |
背後に写っている山容は、建設途中で放棄されたピラミッド遺跡。
と言えば、世界中から観光客が押し寄せるのだろうか。(^^;
香川の平野部にはピラミッド状の三角山が多いのです。これは
県外の人が讃岐に来て、最初に不思議がることなので、おそらく
他県にはこのような山はないのだろうと思います。
実はこの三角山。まさに自然のピラミッドと言うべきなのです。
本家エジプトのピラミッドは人工造物ですが、土木用語でいうところ
の「からみ」工法にのっとって、ナイル川氾濫の制御をしていたという
説があります。簡単にいえば、テトラポットのようなものでしょうか。
その「からみ」手法を自然現象として出来てしまったのが、讃岐の
三角山と讃岐平野であって、それゆえに讃岐平野は他県の平野部
と比べて標高が高いのです。
そう、たくさん散らばっている自然の三角山が、まるでピラミッドの
ように河川の土石を流れを留まらせ、平野部の標高を高めてしまった
のです。
なるほど。
岩の結晶構造によるのでしょうか。
火山性かな、ってまあそれをいうと日本列島全体が火山性かもしれないけど。
滋賀県は琵琶湖の東側にも三角山が多いと思います。
あと、大和三山も不思議ですね。
こういう写真にコメントが頂けるとは思いませんでした。(^^;
讃岐平野は他の沖積世平野と違って、元々は本来標高400-600メートル
のフラットで広大な火山性台地が、侵食によって削れて出来上がった
そうです。
その時に、マグマが通った火山口の硬い部分、火成岩の玄武岩や
安山岩のところが侵食に耐え、結果として三角山(円錐山)や台地状山
になりました。それで讃岐平野には円錐状や台地上の山ががとても
多いのです。
その山頂部分は黒っぽくて硬い火成岩で出来上がっていますが、麓
の部分は一律に柔らかい花崗岩となっています。
要するに相対的に柔らかい花崗岩の部分が、広範囲に侵食で削れて
しまったというわけです。
ですから円錐山の上1/3くらいが玄武岩で、その下の裾野は深成岩の
花崗岩です。また平野部も全て洪積世平野の花崗岩平野ですね。
それが風化して赤土となっています。
讃岐平野だけでなく、瀬戸内の島々もそうです。てっぺんが黒くて硬い
岩石で麓は柔らかい花崗岩。これは山に登ればすぐに分かります。
昔、奈良に撮影に行った時、その風景の雰囲気が香川にあまりにも
よく似ているので面食らったことがあります。そうですか。滋賀県も
そうなのですか。
とにかく、円錐状の小さな山は、富士山のようなアクティブで噴火型の
コニーデ火山というわけではありません。長年月により周囲の岩石が
削れて自然と円錐状になったというわけです。
それで後何百万年と地質学的時間が経過すれば、円錐山はとんがり
山になり、さらには棒状の山になるそうです。中国の桂林みたいな
感じですかね。
同じマグマでもゆっくり冷えれば深成岩の花崗岩になり、急激に冷え
れば火成岩になる。結晶構造の違いというのは当たりでしょうね。