メーカー名 | SIGMA |
機種名 | DP2 Merrill |
ソフトウェア | SIGMA Photo Pro 6.0.2 |
レンズ | 30mm F2.8 |
焦点距離 | 30mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/100sec. |
絞り値 | F4.0 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3136x4704 (12,274KB) |
撮影日時 | 2012-03-16 18:09:38 +0900 |
私の見るところでは、dp1Mはdp2Mに比べて、こと解像力に関しては
明らかに劣ります。しかしdp1Mは発色が素晴らしいのです。しっとりと
艷やかで、(一般的に発色の劣る)メリルの割には、鮮やかな色を
出してくれます。dp1Mは私のお気に入りです。
dp2Mは、解像力は優れていますが、ただ発色が冴えないと思います。
(私が使っている個体がハズレなのかもしれないけど)
この写真も木々に影響された緑被りが取れずで困りました。色乗りが
薄いというか余裕が乏しいというか。(それでモノクロに)
ついでに言うとdp3Mは発色も解像度も優れています。しかし望遠なの
で出番が少ないですね。
dp2Mとdp2Qのレンズは同じだといいます。しかし出てくる絵は全く違う
わけで、センサーの相違や素性は如何に大きいか、よく分かります。
よく、カメラはレンズだ、センサーなんて関係ないという人がおられますが、
あれは間違いですね。
dp1Qはdp1Mとは、ややレンズを変えたと言われています。
それはおそらくdp1Mのレンズでは、クワトロにした場合、目に見えて
解像力が落ちると判断したからでしょう。
それでdp1Mより、解像力やコントラストを高めた感じでクワトロと組み合わ
せるのだろうと考えています。その分レンズとしての発色は落ちますが、
その点は発色の優れたクワトロですから問題ありません。
dp1Mやdp1Qは広角ですから、遠景を撮る頻度がdp2Qより高いはずです。
遠景を撮ってベターとなってる、と言われてはメーカーも困りますから。
風景の遠景撮影では空気中の水蒸気の働きで、コントラストが落ちますし、
解像度も阻害されます。
つまりデータ量が少なくなるんです。瓶ヶ森写真の2点でも、標準現像を
していますが、通常の写真の半分くらいのデータ量しかありません。
正直言って、今の画素数のクワトロでは、遠景風景の写真は辛いという
感じです。もっと画素数を上げて欲しいという気がしています。それには
フォーマットサイズを大きくしないと難しいので、これはシグマとしても
頭の痛いところですね。
ただし、何度も言っていますが、コントラストの高くて空気の悪影響を受け
ない近接撮影では、クワトロは素晴らしい描写をします。とくにその発色
ですね。
※遠景の青み掛かりの除去は難しいですね。(^^; そもそも遠景は青み
かかるのが自然であって、あえて除去するのも不自然感かなって思って
いますし。しかし高級なUVフィルターを使うと大分違うんでしょうね。
私も一部、古いタイプのUVフイルターやスカイライトフィルターも使って
いますが、その違いを深く考えたこともありませんでした。これからもっと
意識してやらないといけませんね。