メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS Kiss X4 |
ソフトウェア | Photoshop Elements 9.0 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 18mm |
露出制御モード | マニュアル |
シャッタースピード | 1/80sec. |
絞り値 | F8.0 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | スポット測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 8100x6040 (15,717KB) |
撮影日時 | 2015-01-02 07:48:06 +0900 |
お正月の朝、朝日を撮りに歩いてみました。
元旦が雪の年明けでしたので、早朝だと雪の中ノ島が見れるかと思ったのです。
市内は積もるほど降っていませんでした(笑)
使いこなせていないDPPver3なので、馴染みたくチャレンジしていますが
全然思うようには現像できませんね(困;
不便極まりないDPP「トーンカーブ調整」ですが、慣れると使えるのかなと本腰入れてみたけれど
やっぱり無理でした。
※トーンカーブというのは、変更を加えたくない色、変更したい色、というのがグラフのライン上の何処であるかが分からないと調整できません。
なのにDPPはそれが全く分からないのです。
山勘でカーブを動かす、とんでもなく時間のかかる事をしなければ使えない。そんな感じです。
トーンカーブを詰めてゆけば、ラインはカーブではなく地震の波形グラフのような或いは脳波のグラフのようなギザギザな折れ線グラフになるものですが、
グラフが小さ過ぎて詰めることもできませんでした。
NRは使い出がありそうです。でも、
シャープ&アンシャープマスクとの連携が必要かと思うのですが
連携コントロールができないようでした。
強くシャープを掛けると、輝度差の大きいところに集中して掛かってしまいます。
アンシャープマスクは「しきい値」でそれをコントロールするのですが、DPPアンシャープマスク「しきい値」はそれが効果的には動作しません。
結果、暗部のメリハリが付けることができず、鮮明な描写にはできませんね。
背景が明るい所だけ鮮明になるので、一本のポールであってもピンが来たところと来ていないところが出てしまい遠近感がデタラメになりました。
また、画像補間処理があまりできないようで、単純に暗いエッジは暗く、明るいところは明るくしているようです。
輪郭をシャープに~と思えばジャギー化してしまいます。
中段の左右二点が、現像処理オリジナル画像です。
中ノ島中央公会堂と桜枯れ木並木の画素状態の差、面白いほどに違いますね。
DPPではどうしようもなかったです。
でも、この写真は証拠写真的な風景写真ですが
シグマのDPとかで撮っていると、とても良い作品になったことでしょうね。^^;
カメラ屋さんの出すソフトは、どこもそんなもので、本格的に使えるものは
ないでしょう。(^^; そこはメーカーも割り切っていて、オマケで付けているだけ
なので、って具合でしょうね。
やはり、餅は餅屋で、カメラメーカーのソフトは専業ソフトメーカーには敵いません。
メーカー製ソフトは、最低限、16ビットtiffを生真面目にメーカーの望む発色で
現像してくれればそれでいい、っていうくらいです。しかしそれすらも出来て
いないメーカー製ソフトもあるみたいです。
ところで、こういう何でもない光景の撮影で圧倒的に強いのは、シグマですかね。
特に、dpシリーズは、見たまんま、感じたまんまの絵が出てくるのが特徴と
言えば、そうなのだと言えますかね。
シグマのカメラは芸術風に振って撮影するのは苦手です。
最近、第2次大戦時の写真を見ているのですが、圧倒的に綺麗なのは米軍が
撮った写真です。フィルムは世界一のコダック製ですし、カメラは多分スピグラ。
4×5の大型カメラですからね。もちろんモノクロです。
一方、日本のはブローニーの富士やさくらフィルムでしょうか。圧倒的な差がある
のはどうしようもないです。(^^;
私がシグマを気に入っているのは、そのセンサーが米国製であるというのが、
理由としてはとても大きいです。やはりアメリカ人の考え方で作られたセンサー
ですから、画質の考え方がちょっと日本人とは違います。
あくまでもピントはシャープに緻密に、それが全画面を覆うという考え方の写真
になりますが、必ずしも日本のユーザーがそのような写真を目指すかというと、
そうでもなかったりするのです。
日本人の好きな写真は、芸術風の写真でして、ボケを多用して、ピント面すらも
ぼやーとさせるのが好きなようです。湿度の高い万年ボヤけている空気感の
風景が多いせいでしょうか。キリリとシャープに仕上げるというのが好きでない
のかも知れませんね。
それから、日本人は写真に、独特の色を求めますね。その色もリアルな色では
なくて、ジャパンカラーと言っていいような、あまーい、パステル的な中間色です。
薄い色という意味ではなく、人工的な色なんです。ソニーの色なんかが典型的
です。キヤノンの色もそうかも知れません。
その色の発色に酔うというか、日本人にはそういう不思議なところがあります。
日本人は割りと女性的なのかな。女性は何でもかんでも、まず色を言いますからね。
形や性能は二の次になります。(^^;
写真がモノクロだった時は、もちろん色は言えなくて、それで白黒の階調だけで
表現せざるを得なかったのですが、その場合にも、日本人はグラデーションを重視
していたんじゃないでしょうか。
柔らかなモノクロの濃淡。
よく、シグマの画像はモノクロが良い、なんていう人が多いんです。
私はモノクロよりもカラーの方が良いんだと私は思うんですが、モノクロが良いと
言う人が多いということは、シグマの持つリアルな色があまり好きではないから、
そう言うのかも?と考えています。
モノクロだと、私としてはキヤノンなんかが良いかなって考えているのですが、
これは、キヤノンはグラデーションが豊かだからですね。割りと軟調な画質を得る
ことができるので、それはセンサーもそうですし、レンズもそうだと考えています。
それで緻密なモノクロのグラデーション豊かな画像が出てきます。
それで、色がないモノクロの写真では、グラデーションの重要性は当然ですが、
シャープネスとノイズっていうのも非常に重要で、モノクロ表現の要にも成り得る
のだと考えています。
モノクロフィルム写真の場合は、ノイズとは言わずに粒状性って言いましたね。
実はモノクロ写真の時代で、60年代末から70年代初めにかけて、わざとグラデーション
を無くして、粒子を荒くしてフィルム現像するという手法が流行ったことがあります。
コンポラ写真とかブレボケ写真とか言ったかな。
こういう写真の場合では、プリントが凄く上手くないとただの下手な写真になるんです。
態とフィルム現像を駄目にして、印画紙プリントは最高度の緻密さでやるんです。
プリントは緻密にシャープにです。今から考えれば可笑しいですけどね。(^^;
それこそ、粒子の一粒一粒が見えてくるほどのファインプリントをするんですよ。
stoneさんが取り上げている、ノイズとシャープネスの課題ですけど、これってカラー
写真じゃなくて、モノクロ写真でやれば、その重要性や大切さが非常によく分かる
ことだと思っています。
モノクロ写真は色がないだけに、グラデーション(コントラスト)とシャープネスとノイス
しか手法がないんです。
今はモノクロ写真は、写真の一表現というくらいに考えている人が多いのですが、
私が写真を始めた時は、事実上、モノクロ写真しか出来なかったので、モノクロ写真
こそが写真であるっていう考えでした。
モノクロを見ても頭の中ではカラーに見えるっていうと可笑しいですが、モノクロだけで
リアルに見えるっていう技を皆、無意識的に磨いていましたね。
monoって難しくて面白いですね。
印画紙の粒子は、印画紙の素材と融合して、味わいのある写真作品が生み出されていました。
デジタルのノイズにも手法は違えども、味わい深いモノ、
一種のノスタルジー或いは、シズル感が生まれます。
大事にしたいな、それ。と思います。
>モノクロを見ても頭の中ではカラーに見える
それが手腕というものですね。
現像ソフトや編集ソフトのオートでは無理なことです。
例えば赤いバラの作品がリアルアートになるには緑の葉っぱと赤い花が見事に存在していなくてはなりません。
ソフトが織り成す単純なグレー変換では無理なことです。
グレーになっても緑に見える表現と
グレーになっても赤に見える表現が融合しなくてはならないからです。
人の感性に機械やプログラムに追いつくことは無いと思っています。
>16ビットtiffを生真面目に
う~~~~ん^^;無理でしょそれは。
現像段階、補正段階の画像は8bitですから。
16bitとなって生成されるのは保存段階の技術でしかないと思います。
16bitで補正できる範囲を大きく超えた現像パラメータと思いますよ。
もし16bitで現像できているのなら、素晴らしい事と思います。
そうだといいですね。