真夏の市庁舎前>RAW現像並べです。
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS Kiss X4
ソフトウェア Photoshop Elements 9.0 Windows
レンズ
焦点距離 37mm
露出制御モード マニュアル
シャッタースピード 1/197sec.
絞り値 F6.4
露出補正値 +0.0
測光モード スポット測光
ISO感度 100
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 3000x6060 (7,279KB)
撮影日時 2015-08-09 11:11:10 +0900

1   stone   2015/8/11 21:02

百日紅の花が咲き誇る様子。
膝小僧ほどの高さに制限されたような矮性サルスベリも、花色は普通のピンクです。

上>Picasaで読んだRAW画像はこんな感じ。
特に特徴はありませんね。NR機能というのも特にありませんので普通仕上げです。

中>定番のエレメンツ9仕上げです。
花色の彩度をぐっと抑えてシャープ出し&コントラスト高め、NRも10%程度に抑えたノイズ仕立ての辛口仕上げ。

中2>RawTherapee4(フリーウエア)でのRAW現像テストです。
フリーウエアと思えないくらい、現像要素が豊富でパラメータ-を順に辿っていくとすごく時間がかかります。
初めて見る単語も多くて、実は結構楽しめました。
仕上がりは甘口のふわり感が付きました。色も明るいです。
でもまだ、操作パラメーターの半分ほどしか触れていない感じでしょうか
(エレメンツの倍、DPPの3倍ほどは触りましたけれど。)
トーンカーブのバリエーションが豊富で、精度も良さそうです。
決め所を把握できると、とても頼りになりそうな感触がありました。

下>RawTherapee4(フリーウエア)でのRAW(CR2)を読んだだけの画像です。
デフォルトではNRが掛かっていませんでした。
JPEG品質は最高品質での保存ですが、酷いJPEGノイズが出ています。
JPEG保存は使えませんねこれ。全く駄目です。
TIFF保存してエレメンツでJPEG保存とするしかないと思いました。
web用程度ならTIFFをpicasaでJPEG保存も良いと思います。

DPPはJPEG保存時に品質を選べないので不便です。
今回はRAWのみの撮影でしたので、比較にDPPを入れませんでした。

2   kusanagi   2015/8/12 21:55

ハイアマチュアの方は、とにかく写真を撮るのが楽しみなので、ご自分の目指す
最高画質を得ようとして、持てる能力の精一杯の努力をします。
最高のカメラ、最高のレンズ、そして撮影に関しても最高の日和を選ぶのです。

素人から見れば信じられない程のお金と努力をかけて挑戦しますね。
失敗したなって思えば再度挑戦、それでも駄目ならもう一度挑戦と。そうして
出来上がった写真に深くふかく悦に入るのです。(^^;
とにかく最高ばかりの条件なので、ソフトの出番は殆ど無いといってもいいですかね。

stoneさんのような画像処理ソフトのスキルは、実は印刷屋では絶対に必須なんです。
というのも、今の印刷の現場では、クライアントからもらう写真データって、酷い写真
が多いからです。
まったくの素人が撮った写真なので、JPEGは当然ながら、画質は最悪。
そのひどすぎる写真を何とかして、誤魔化して、とにかく印刷にまで持っていかないと
どうしようもないからです。(^^;

ハイアマチュアの方が無理なく撮った写真でも、stoneさんが言うように弄くられ過ぎた
写真だというのは、そのとおりだと思います。
ハイアマチュアの人でも中には、カメラの能力を最高に発揮する規定値のスタンダード
やニュートラルの設定で撮らずに、カスタマイズした設定で撮られる人が多いからです。
コントラストやシャープネスを上げたり、なんとかモード/スタイルにしたり、露出補正を
掛け過ぎたり感度を上げ過ぎたり、いろいろとやって撮ってますからね。
これらは全て画質としては悪化の条件となります。

それから一般のアマチュアは、一見して綺麗な絵を望むということです。それは
輝度の高い画質。それはグリーンであり黄ですかね。これらは一見して綺麗に見える
調味料みたいなものだからです。
しかし本当の写真の画質としては勿論、素材の赤と青、マゼンダとシアンなんです。
ですから、美しい中間色を出すには、やはり優秀な現像ソフトの力は大きいです。
そこらが、アマチュアの願望と、実際の写真や印刷の違いみたいなところですか。

最近の商業印刷の線数は昔より上がっていますから、プロセスカラーとして掛け合わ
せると濁って見えます。アミ点方式の違う、最近のFMスクリーニング方式となると
なおさらです。印刷の解像力を優先させるとそうなります。これは高画素のカメラと
おなじ現象ですね。
そうです、特色インキは素晴らしいですね。しかし残念ながら写真には使えません。

アマチュアの人はあくまで素人なので本当の写真術をやりません。撮影にしても
画像処理にしても自分の感覚でやるんですね。プロとアマの違いはものすごく大きいです。
一番の違いはライティング術です。それから適正露出。
デジタルになってから、ますます雑になったような気がします。
また撮影を雑にしても、画像処理でファインチューニングすれば、それはそれで作家的な
品位ある写真となります。

しかしアマチュアは、ご自分で楽しまれればよいのであって、あまり気にせず気楽に
やるのがいいわけですよね。高価な機材も、それを使うのが楽しいから使っているだけで、
いわば気分転換のようなものです。
でもまあ、それは機材遊びっていうところはありますね。(^^;

この百日紅の写真を比べても、どれも遜色はないですね。
きちんと繊細かつ適切に現像すれば、どのソフトもさほどの違いはないと思っています。
しかし普通のアマチュアはそういうことが出来ないので、無調整でよい絵がでるのが
よいソフトだと考えています。
それで上手く絵が出なければ、レンズが悪いということで高価なレンズを買いに走ります。
間違いではないけど、ソフトをもっと上手く使えれば、十分に今あるレンズやカメラでもいける
わけですがね。

高価なカメラやレンズという機材だけでなく、RAWソフトや三脚という月並みな道具でも
画質を数段アップすることができます。
そういうことでは、カメラやレンズに飽きれば、ソフトや三脚に眼が向くというのは良いこと
ですね。

そういえばデジイチが最初に出た頃、殆どの人はJPEGで撮影していました。
それでRAWで撮れば、高級レンズを着けたのと同じような高画質効果がでるということで、
みんなRAW撮影に走りました。今ではRAWで撮るのがアマチュアでは当たり前になったの
ですが、じゃあ、本当にRAWソフトを使えているかというと、そうではありませんね。

アマチュアは、ソフトではなく、分かりやすいハードウェアに走るものです。
ライテイングや三脚技法などは、ハードウェアというよりも、むしろソフトウェアなのでずか、
それゆえに皆の関心はすごく低いですね。

3   stone   2015/8/21 01:15

こんばんは

>きちんと繊細かつ適切に現像すれば、どのソフトもさほどの違いはないと思っています。
そうですね。触れていない現像ソフトはあまりにも多い私ですが
きっとそうだろうと私も思います。
ただ、DPP3に関しては及第点は謙譲出来ないです。
操作パネルがあまりにも漠然としていて、精細に慎重に丁寧にとは出来ないのです。
専用の現像ソフトでないエレメンツですがDPP3よりははるかにコントロールしやすいです。
いつかDPP4を使う日はくると思いますが、DPP3はなくてもいいや、削除してしまおうかなと思っています。

>ライテイング
それは絵作りの世界ですね。被写体をより美しく描写するために
(そこ明るく、そこはキラキラと、ここは暗く)などなど、世界を描く感覚が必要なのだろうなと思います。
単純にひとつレフ当てるだけでも、随分と変わってくるのですけれど...
やっぱり私も滅多に、花の周りに反射ボード置くってことはしませんね。
ペンライト程度の補助光は使うことはあります。常時携帯しています。

4   kusanagi   2015/9/12 10:24

ライテイングは、人口光線を追加するというだけの概念ではありませんね。
風景写真でもライティングは大事で、臨んだ自然の光が来るまで長時間待つ
こともあるでしょうし、撮影場所を変えて望む光になるようにする場合もあります。

私は面倒なとで普段はやりませんが、たまに光待ちをすることもあります。
手持ち時間長くないと出来ませんし、また光を予想できなければ出来ませんし。
しかしそれが成功した時は達成感があります。
ああ、俺って写真家なのかと。(^^;

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