メーカー名 | SIGMA |
機種名 | DP2X |
ソフトウェア | SIGMA Photo Pro 5.5.3.0001 |
レンズ | 24mm F2.8 |
焦点距離 | 24mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/200sec. |
絞り値 | F8.0 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2640x1760 (4,673KB) |
撮影日時 | 2011-01-01 04:54:20 +0900 |
こういう写真も「ボケの思想」の写真だと思ってます。ただし「ボケの美学」は一滴たり
ともありません。
「ボケ」がグラデーションの美だというのは美学的にはそうです。
しかしボケの思想的な背景は、写真の省情報量、省エネルギーでもいいです、そういう
無駄な細部を思いっきりカットしたシンプルさにあるだろうと考えています。
日本の絵がだいたいそうです。余白が多いですね。白い部分が。じゃあ、日本人が
細密に絵が描けないのかと言うと、そうじゃありません。びっしりと書き込んだ絵や
美術工芸品もあるからです。
それから「ボケの美」は望遠レンズ、少なくとも標準レンズクラスでなければできません。
F値は明るいほど良い。コンデジ・ミラーレスよりもデジイチのレンズがボケが出やすい。
なんといってもデジイチはレンズを通してボケ具合を眼で確かめることができます。
そしてそのレンズを近接撮影に使う。
撮影者の視点は近いのです。
私がボケの美は一切ないけど、「ボケの思想」には立脚しているだろうとするこの写真は、
広角レンズで撮影しています。絞りは高くて、そして何よりも遠くを撮っています。
視点が遠いのです。
(この視点の遠い近いというのは今回は置いといて・・・)
司馬遼太郎は、日本人には美学はあるけど、思想がないと言っていたように思います。
私は日本人としては稀に、思考が美学にとどまらず思想にまで語るので、話はややこしく
なります。(^^;
占星術的に言えば、この日本人のシンプルなボケの思想は、蟹座の性格に基づいている
と考えています。複雑なことを避けて単純化し、シンプルな繋で物事を考え行動するのです。
そして、奇妙にカンが働くのですね。(それは単純思考だから)
日本人がこの狭い国土で人口を抱え、そして世界に伍してやっていけるのは、ひとつは
勤勉で頭脳明晰、緻密で職人気質でいい加減な仕事をしないというところから来ています。
とくに世界最先端の高度な学問や技術力を保ち続けているからですね。
しかし、もう一方で、日本は海に囲まれていて平和ですし、日射量も多く、そして何よりも
降水量が豊富です。火山性の土地で土壌養分も豊か。
この後ろ半分の部分の恵まれたところが、たぶんボケの思想をやり続けていける資源に
なっていると思ってます。つまり「恵まれ」なんですね。
なので、ボケの美学や思想は、良くも悪くも日本人の持つ、得難い「平和ボケ」と紙一重の
ところがあります。(^^;