メーカー名 | SIGMA |
機種名 | DP1 Merrill |
ソフトウェア | SIGMA Photo Pro 6.5.4 |
レンズ | 19mm F2.8 |
焦点距離 | 19mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/80sec. |
絞り値 | F4.5 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3136x4704 (14,371KB) |
撮影日時 | 2012-01-08 03:31:23 +0900 |
澤井俊彦
アサヒカメラ12月号 澤井俊彦 「ツキノワグマ―接近遭遇という撮影法」
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=19529
写真家澤井俊彦氏の ツキノワグマの写真
https://plaza.rakuten.co.jp/emikohorimoto/diary/201411070000/
山と渓谷
https://ameblo.jp/ishida-sansou/entry-12203586188.html
フェイスブック
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1133665213416982&set=a.759061604210680.1073741827.100003205415950&type=3
第34回「日本の自然」 写真コンテスト 受賞作品発表
http://www.sony.jp/ichigan/a-universe/news/125/
田淵行男賞の受賞者の写真展
http://akanezumi.exblog.jp/25686585/
「ツキノワグマ すぐそこにいる野生動物」
https://www.gov-book.or.jp/book/detail.php?product_id=324054
この本の著作者はツキノワグマ研究の第一人者と言われるいるそうです。この本の写真も
澤井氏だそうです。
前回紹介した、「人を襲うクマ」https://www.cmoa.jp/title/1101191258/
この本の中でクマの写真を撮られた方か、澤井俊彦さんなんですね。とりあえず、上記アサヒカメラ
12月号の記事は読みました。
ヒグマの写真を撮られている方は多いようです。ヒグマは堂々と広いところにでできますし、
それを超望遠レンズで撮るということでしょうかね。しかしツキノワグマの写真は極めて難しいんじゃ
ないでしょうか。森のなかでバタッと出会った時は襲われる時、てな感じですから。
ところがわざわざこのツキノワクマを求めて、積極的に撮影をしている写真家が澤井俊彦氏なのです。
それどころか、撮影は接近での場合が多くて、ホンの数メートル先ってこともあるようですよ。
氏の場合はクマの接近手法で撮影しているのが大きな特徴です。
もう、びっくりですね。(^^ゞ
澤井氏が言うのには、クマが近くにいそうだと、まず常に声を掛け、こちらが近づいているよと分から
せてから接近すると言います。それから何よりもまず相手よりも先にクマを見つけることだそうです。
そしてこちらが落ち着いていれば、クマは平常心を保ってくれるとも。
それで本格的にクマが襲ってきた時もあったのですが、その時は両手両腕を拡げておもいっきり
声を出して足を前に出したそうです。これでクマは退散してくれたわけですね。
(このクマに襲われた時は、澤井氏の後ろに知らない人達が興味本位に着いてきていたそうなんで
すね。それ以降は後ろに人間がいないかも確かめるようにしたそうです。不覚の事態だったわけです)
接近できるクマはメス熊が多いとも。子連れクマでもそうなんですって。大きなベテラン母さんクマは
撮りやすくて、小さな雌熊とか新米母さんクマは危険だとも。
ツキノワグマに対しては、知識経験の総合力が求められるといいます。植物や他の動物、それから
人間との関係とかですね。山のこと、動物やクマのことをよく知っていないとダメだということだそう
です。
とくに、この声掛け、っていうのは面白いですね。
「熊さんクマさん。元気かえ~ 会いたいよ~(^^」って言いながら山を歩くっていうことですかね。(笑)
鈴をつけているから大丈夫だとか、そんなんではなくて、あくまで声を出してこちらを知らせるってこと
が大事だというでしょう。
これは、zzrさんが「森の熊さん」を歌いながら山を歩くっていうのを思い出しました。
それから、クマは食事をしている時は夢中になって、そばに人間がいることすら忘れるそうです。
そういう時に、ばったりと人に出くわしたりするんでしょう。ですから声掛けはほんとに大事だという
ことでしょう。
クマというのは完全に野生とは言いがたいところがあるようで、人間の近くにいる、人間からある程度
おこぼれをもらいながら生きているというところがあるそうです。
だからこそクマは狼と違って生き延びられたんじゃないですかね。狼は熊を狩っていたわけで、その
狼が絶滅して、人間がある程度クマを狩れるようになっていったところがあります。こういうのも一種の
共生ということでしょう。
クマは森の王者ですね。
もちろんクマとは出会いたくないのですが、でも心の底で、そっとクマを観察してみたいっていう願望が
全くないかというとそうではないところがあります。
野生動物はやはり素晴らしいです。私もこれまでシカ、カモシカ、イノシシなんかを見ていますが、
やっぱり可愛いんですね。澤井氏の写真をみても、ほんとにクマは可愛いです。
野生動物よりも先にこちらが見つける。これは難しそうですけど私は案外によく見つけます。これは
一人登山だからかなって思ってます。前回の三嶺登山でも、シカとの遭遇は3度ありましたが、最初
の1回めは見逃して逃げる足音を聞いただけでしたが、後の2回はこちらが先に見つけました。
シカがいるとかキツツキがいるとか、1度わかれば次は気配を察知することができまからすね。
私は普通の登山者よりも写真を撮る人間の方が、環境への観察力は鋭いと考えています。
登山者というのは自分の目的を達成するということだけにかまけていて、山そのものを感じている
ところは少ないのじゃないかなって気がするんですね。
また写真を撮る人でも、自分の頭のなかの写真を作ることだけに邁進して、案外に森や山を見て
いない人もいるかもしれません。そうじゃなくて私のように何でもかんでも向こうから出てきたものを
受け入れて撮るほうがいいような気がしますね。
澤井氏が語っていましたが、彼はクマを撮る以前は山の自然写真家だったわけですが、絵に描いた
ような写真ではダメだと。そう言ってます。わざと作ったような作り写真では、それは現代の写真とは
言えないと。これは私も同感ですね。
わざわざ人工物を排除して、電線を消したりするのは、そういうのは写真とは言えないんですね。
作画するのがダメなんじゃなくて、そもそも自然を自分の思い通りの絵にしようというのがダメだという
ことでしょう。
それはどういうことかというと、撮影者の頭のなかにある決まりきったイメージをなぞっているだけでは
本当の写真ではないだろうし、また森のなかに行っていく意味もないのだろうということでしょうね。
クマが危険か。そんなの実際にクマを見てそれから本当に判断をすべきなんであって、なんでも
思い込みはいけないんでしょう。思い込みはパニックを誘うので危険なところがあるんですね。
クマの接近写真を撮るっていうのは、これは普通の人にできることじゃありません。
普通の人にとってはクマは危険動物です。クマは恐れるべきですが、それは正しく恐れなければなら
ないということですかね。
とにかく、澤井氏の写真や言葉には大いに学ぶところ、賛同するところがありました。
>普通の人にとってはクマは危険動物です。クマは恐れるべきですが
難しいこと書かれますね。
でも本当は簡単なことです。
人間に棲む場所を壊され追い詰められている野生動物たちです。
用もないのに追っかけまわすのは賛同できないです。
マタギさんの話を伺ったことがあります。
人を襲った熊はまた襲う可能性が極端にアップしてしまうと言います。
旨い物(携帯食やオヤツや果物)の味を覚え、また旨い物にありつけると。
人間って弱いと知ってしまったら、飢えるとまた襲う。
だから、駆除(殺処分)しなければならないんだと。
生きるためでもなく、ただ趣味で熊を追う。
ストーカーですね。
撮影された作品は素晴らしいけれど。
人を知った熊が存在するんですよね。
それはすなわち「駆除(殺処分)しなければならない熊」が増えたということに等しいのです。
ストーカーはやめましょう。