人見絹枝さんの岡山弁
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS 70D
ソフトウェア Digital Photo Professional
レンズ 80-400mm
焦点距離 310mm
露出制御モード マニュアル
シャッタースピード 1/256sec.
絞り値 F7.0
露出補正値 +0.0
測光モード 分割測光
ISO感度 400
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 2000x3000 (3,731KB)
撮影日時 2017-05-03 21:27:11 +0900

1   S9000   2019/6/9 22:43

 パレードで見事に長い手足を使ってアピールするチアリーダーさん。
 いまや女性アスリートもよい意味で普通の存在で、世界で活躍する日本人女性もたくさんいるのですが、今日の大河ドラマ「韋駄天」で、岡山出身の、日本女性初めてのオリンピックメダリスト、人見絹枝さんが登場しました。
 演じるのは菅原小春さんという、ダンサー・振付師。
 
 岡山弁はあらかじめ考察されていたようですが、「岡山弁を
書いた台本を標準語のイントネーションで読み上げた」感じで、
違和感がありました。ただ、期待される役どころはそこではあり
ませんで、当時、並外れて体格がよいことにコンプレックスを感じ
ていたという人見さんの葛藤は表現されていたと思います。

 人見さんの出身地と、義姉の出身地が近く、統廃合のことを
含めれば、たぶん学校の後輩にあたると思います。この地方の
話し言葉はかなりきつい調子のもので、本当に再現してしまうと
ドラマの印象が変わってしまいます(笑)
 大河ドラマの方言再現は偏りがあるのもいたしかたなく、
鹿児島弁は字幕までつけて丁寧に再現するのに、伊達政宗が
ズーズー弁をしゃべる例はあんまりないですね。

 岡山弁がかなり正確に再現されたドラマは、榮倉奈々さんが
岡山県牛窓出身の医学生を演じた、「蜜の味 ~A taste of Honey~」で、特にお母さんを演じたキムラ緑子さんの岡山弁が秀逸でし
た。キムラさんが淡路島洲本の出身で、地理的に
牛窓に近いことも多少は関係したかもしれません。

 ところで、最近、「はやくしなさい」を岡山弁では「はようしねい」と言う、とネットなどで広まっているようですが、どちらかと
いうと西部方面の言葉で、東部方面では「はよーせられー」(男)
「はよせられー」もしくは「はよしー」(女)です。
「死ね」はそのまま「しね」あるいは「しなれー」で、例えば
電車内で中年男性から女子高生がマナーを注意されたとして逆切れ
した女子高生のセリフはこんな感じです。
「あほなおっさーん、はよしなれーよー」
(早くは、男性は「はよう」女性はやや短く「はよ」と発音するが、短気な人は男性でも「はよ」で、「はよせーぼけ」くらいの
言葉は、スーツを着た紳士でも発する)

 東部方面と西部方面の人間が会話すると、岡山人同士でも
通じない言葉が多々あります。

私の母親「〇〇ちゃん、そこたっとかれー」
よめさん「ごめんなさい、何かあれしましたか?」
母親  「ええけえ、たっときゃーえーんよ」
→通訳 「〇〇ちゃん、そこを閉めてください」
 岡山東部弁では「たつ、たてる」は「閉じる、閉ざす」の意味で
転じて「鍵をかける」にもなります。

私の祖母「おこよしてくらー」
よめさん「お手伝いしましょうか?」
私の祖母「ちばけられなー、できらーや」
→通訳「小用を足してきます」「ふざけないでください、自分で
できますから」
 「おこよ」は「小用(しょうようを転じて、こよ)」を意味
する岡山東部地方の方言ですが、他の地方にも見られるものの、
少なくとも岡山では女性言葉として使われており、男性は普通に
「しょんべん」(あるいはしょんべーん、じゃんべんなど、地域
差はある)と言います。

2   裏街道   2019/6/10 10:18

おはようございます。
お母さんとお嫁さんのやりとりの様子が目に浮かびます。
お互いに気遣って話していても方言を理解できないと大変な結末を迎えそうです。
漫才のネタになりそうで笑えます。

3   S9000   2019/6/10 21:37

 裏街道さん、こんばんは。コメントありがとうございます(*^^*)
 そうですね、まさに漫才レベルで、大笑いしました。

 小学校の頃、担任の先生が「岡山弁の"なんぼ"が名古屋で通じなかった、箱マッチを買うのに値段を”なんぼ”と尋ねたら、マッチの本数を確認しはじめた」という笑い話を披露してくれたことがあります。
 
 よくギャグネタ(自虐的に)とされる岡山弁に、
「ばんにくうけえだいこんてーてーて」というのがあります。
つまり、「晩御飯に食べるから、大根、炊いておいて」ですが、字面にするとわからんものですが、実際の会話では身振り手振りも伴うので、
なんとか通じます。

 そうやって言葉をかわながら、お互いを理解していくのが人生と
いうもので、そうやって方言も微妙にまじって変化していくもの。 

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