ミニチュアワールド ~田中達也氏の世界~
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS 70D
ソフトウェア Digital Photo Professional
レンズ TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2 A025
焦点距離 135mm
露出制御モード マニュアル
シャッタースピード 1/99sec.
絞り値 F2.8
露出補正値 +0.0
測光モード 分割測光
ISO感度 400
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 3000x2000 (4,125KB)
撮影日時 2019-08-11 00:55:17 +0900

1   S9000   2019/8/17 21:03

  ミニチュア人形と身近な文房具・家庭用品等を組み合わせて愉快な世界を創造する田中達也氏の作品展「MINIATURE LIFE展 田中達也見立ての世界」 が広島市内で開かれており、撮影に出かけました。

 知り合いに同姓同名がいそう(実際,漢字違いならいますよ)な、親しみのもてるお名前の方ですが、実におもしろい作品ばかりでした。この写真における「お好み野球場」は、広島名物のお好み焼きを、野球グラウンドに見立てて、カープっぽい選手がプレーしているという設定で、お客さん、店員さんなど広島人の心をわしづかみにしていました。

 なにせ、広島という土地柄は、お好み焼き屋で、右手にヘラ、左手にビールグラスを持ってカープ談義をするのが何より楽しみ、というものなので。(大阪のたこ焼きと違って、広島のお好み焼きは家庭で作るには難易度が高い)
 私は土着の広島人ではないので、カープにそこまでの思い入れはありませんが、お好み焼きは広島風が好きです。ただし、関西風も普通に食べます。特に京都の某J店は、下宿時代にたいへんお世話になりました。広島の某M店は、美味しかったのですが、バイト君の当たりはずれがあって、はずれるととんでもないものが出てくるので、最近は敬遠してます。

 さて、お好み焼きはともかく、田中氏の肩書きは「ミニチュア写真家」であり、こうしたミニチュア世界を撮影した写真が最終的な作品という、ことのようです。その作品群はこちらで。http://miniature-calendar.com/

 

2   S9000   2019/8/17 21:34

 それでは、吉例、漫画話。

 以前、「巨人の星」関係で、「星飛雄馬の球質の軽重」について書きました。球が見やすいフォームと投球の軌道、打球の飛距離が出やすい回転数などが「軽い球質」の正体かも、と。 

 で、ただいま熱闘まっさかりの甲子園では、星陵高校奥川投手の154km/hを筆頭に、140km/h超の速球をビュンビュン投げ込む高校生投手がめじろおしですが、果たして「巨人の星」主人公の星飛雄馬は、どのくらいの球速だったのでしょう。
 劇中では「初速××km/h」といった描写はないのですが、「巨人の星」「新巨人の星」を通じて、実在するプロ野球投手との比較で、おおむね推定がつくものです。

・「巨人の星」にて巨人軍入団テストで、全盛時代の堀内投手が投げる直球を打つ場面にて、伴宙太が「上には上がいる」と驚く、つまりこの時点で飛雄馬より堀内投手が明らかに速い(この描写はアニメにおけるものだだが、原作でも同様な情景、そもそも現役エース投手から10球中3球はヒットを打て、とは極めて理不尽なテスト)
・スカウトが「これほどの速球を投げた新人投手は、過去には金田正一だけだ」と評し、また金田本人も飛雄馬入団後に「お前は速球では若い頃の俺に劣らない」と認めている
・「新」にて、阪急の山口投手、近鉄の鈴木投手といった当時の代表的な速球投手と比較し「山口と星の豪快きわまるスピード比べ」「鈴木の全盛時代とどっちこっちの速さ」と表現、同レベルにあると描写されている
・その一方、父一徹は「近鉄の鈴木は飛雄馬より速い、その鈴木を打っている阪急は要注意だ」と危惧しており、彼を超えるわけではない様子
・「新」でのライバル、ロメオ南條が「南米リーグには星より速い投手が5人はいた(俺は彼らを打ってきた)」と闘志を燃やす
 と、いうことで、直球の速さは、高校、日本のプロ野球において一流以上だが、未曾有とまではいかない様子です。だから、高校時代が145km/h前後、右投げに転校した「新」で150~155km/hくらいと想像しています。

 劇中に登場する実在プロ投手たちの、史実における球速は、計測精度の問題もあり、はっきりしていませんが、先日紹介した高橋一三投手の「156km/h」がよく知られています。また、wikipedia情報では、週刊朝日が全盛期の堀内投手の球速をホームプレート上に置いた光電管装置で計測したところ、155km/hが出たとのこと。
 ホームプレート上の155km/hは、初速では165km/h以上に相当すると思われるのですが、少なくとも初速で150km/h以上を出していた、ということでしょうね。

 実在の投手として、星飛雄馬に近い体格で剛速球を投げたのが阪急の山口高志投手。身長169cmながら、1977年にスピードガンで153km/hを記録しています(wikipedia情報)先に述べたとおり、「新」において、1976年日本シリーズで星・山口の投げ合いがあり、ここでアナウンサーが「豪快きわまるスピード比べ」と述べているものです。山口投手は、小柄な体格ながら鍛えられた体幹を活かして剛速球を絞り出す「アーム投法」を常用した結果、腰を痛め、全盛時代は短く、このあたりも劇中の星飛雄馬にかぶるものがあります。(同じくwikipediaによる)
星飛雄馬の身長・体重について、劇中に記述はありませんが、熱心なファンが、実在する登場人物の身長と比較して、160cm台前半と推定している例があります。
http://joukabinta.blog.fc2.com/blog-entry-12.html

 これは19歳時点までを描いた初作「巨人の星」における描写からの考察であり、父親である星一徹が174cmと比較的高身長と推定されることから、20歳代中盤以降を描いた「新」では、父親の身長に近づいたのではないかと思われます。しかし、それでも「新」では、王貞治が「星の小柄な体格と投球の速さにギャップがあってそれが武器」と語る、姉明子が「弟は体格的にプロ野球選手は無理」と長島監督に直訴するなど、「恵まれた体格」とまではいかなかったようですが。

 日本人の年齢別平均身長https://www.japandix.jp/topics/healthcare/002/ から考えると、
16歳時点で低身長に悩んだ飛雄馬も、25歳時点では3~4cmくらい伸びて、山口高志投手と同じくらい、170cm前後に達していたものと思います。「新」の序盤では、失踪期間中の飛雄馬は決してよい暮らしをしておらず、時にやけ酒もしていますが、焼き魚定食を好むなど栄養バランスも考慮、トレーニングも続けていて、再開時に伴から「若竹のようなしなやかな筋肉は昔と変わっていない」と評されています。さらには、プロ復帰後も、飲酒は付き合い酒に限定し、しかも適量(グラスビール一杯)に留める、伴が設けた激励すき焼きパーティーも腹八分目で遠慮する、筋力トレーニングも専門家の意見を聞いた上で実施し、父一徹に汁粉を振る舞われても無用なカロリー摂取を避けて手を付けない、など、初作以上のストイックな姿勢を貫いていることから、健康上の問題もなかったものと思います。

 とにかくも、こうしたことも含めて、「新」はリアリティが初作に比べて格段に向上しており、この前お話した、「劇中に実在の選手を登場させることでリアリティを高める」ことにも大きく関係しているものでもあり、「巨人の星」はこの点で他の野球漫画に比べて巧みであったように感じます。
 ただし、実在選手を美化しすぎていて、そこを少し中和したのが「侍ジャイアンツ」だったと思います。 そのあたりはまた別回に。

 

3   通行人   2019/8/17 22:52

S9000殿、いつもの長文 全部読む人って一人ぐらいは居ると思いますけど
どうでしょう、せっかくの写真掲示板なので有意義に使いたいと思っている
カメラ愛好家が殆どではないかしら?それ以外の諸々の記述はお控えになった方が
良いのではないか、と思う今日このごろです。

4   S9000   2019/8/18 09:01

おお、通行人さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます(*^^*)
 うれしいお言葉ですね、「全部読む人って一人ぐらいはいる」というのは。私は一人もいないと思っているので(爆)

「せっかくの写真掲示板なので有意義に使いたいと思っているカメラ愛好家が殆どではないかしら?」
 そのとおりです、有意義に使いましょう。ご承知のように、私もそれを実践しています、通行人さんも引き続き、ぜひぜひそうされませ。期待していますよ、うんうん、もひとつおまけにうんうん。

 あ、おちょくっているわけぢゃないですよ。だって、私、通行人さんが本当は誰だか知っていますもの。大先輩に失礼のないように、ご意見は斟酌して、今後に反映しますよ、きっと(ほんとか)。

戻る