メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 70D |
ソフトウェア | Digital Photo Professional |
レンズ | 180mm |
焦点距離 | 180mm |
露出制御モード | マニュアル |
シャッタースピード | 1/6317sec. |
絞り値 | F2.8 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 400 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3000x1688 (3,315KB) |
撮影日時 | 2018-02-12 21:30:13 +0900 |
2018年2月、縮景園で人気を集めた雌個体、通称、川瀬美子ちゃん。(誰もそうは呼んでませんが)
当時の撮影データが、未整理で残ってました。仕事で、広報用の撮影をする機会が複数あったこと、人事異動に伴う身辺整理が忙しかったから、放置していたのかな?
飛来した鳩に警戒の目向ける川瀬美子ちゃん。だけどこの後のカットでも同じ位置にい続けていたので、トラブルは起こらず、普通にすれ違った様子。
鳩にちなんで、漫画話。
鳥を扱った漫画は多くありませんが、1970年代後半に週刊少年チャンピオンで連載された「レース鳩0777(あらし)」(飯森広一)が記憶に残っています。実在の人物をモデルにした「ぼくの動物園日記」など、動物ものに偉大な足跡を残した飯森氏ですが、漫画家の通例として60歳を前にして世を去っており、新作を読むことはできません。「レース鳩~」は全14巻と、飯森氏最長の連載。
数百kmないし1000km超の距離で行われる鳩レースをめぐり、鳩を擬人化して鳩同士のライバル心や向上心、友情、飼育者との信頼・友情関係、また鳩の飼育者である少年少女の物語をからめた、読み応えのある作品です。
ここでは、鳩の帰巣本能は地磁気読み取りや太陽コンパス説に加えて、地形の映像記憶、さらにはそれらで説明できない謎の能力があるという設定で、悪条件下でも帰巣する、超能力鳩のような描写がされており、現実の鳩レースにおける帰還率ではありえないような高い数字が達成されています。
物語は、終盤の「北海道稚内から放鳩し東京を目指す1100kmレース」をクライマックスに据えて、レースをめぐる飼育者の駆け引き(卑怯な手段もある)、鳩同士の争いに加え、微妙な気象予測をめぐるレース主催者の葛藤が描かれます。1970年代の気象予報技術では台風の動向が読み切れず、レーススタート後、レース鳩たちは台風に向かって飛ぶことになるという恐ろしいプロットが用意されており、台風にぶつかる前にも、猛禽類の襲撃で多くの鳩が命を落とす悲劇的展開。ここでは現実のレースに準じた帰還率が描かれ、主人公である鳩のみが飼育者のもとに生還するという、大団円で14巻の物語が完結するもの。
現実の鳩レースの脱落鳩は、猛禽類に襲われ命を失う、逃げ切っても迷子になり帰巣を諦め野生化する、途中でツガイになる鳩を見つけてしまう、といった例があるようで、鳩レースの統括団体は迷子レース鳩の保護に関して呼びかけをしており、実際に連絡により回収される鳩もあるようですが、その鳩の背中に明らかに猛禽類の爪痕が残っていたりするそうです。
「レース鳩~」で登場し、鳩を襲う猛禽類は、ハヤブサ、イヌワシ、フクロウなど。その他にも、夜目の効かない鳩が街灯を頼りに道路上を飛びトラックに正面衝突してしまう(普通車とトラックの車高差に気づかなかった)、おのれの体力を過信した鳩が低空飛行する中、強風で切れた電線に接触して感電死するなど、現実にありそうな事故と、擬人化した鳩の葛藤や駆け引きがうまく描かれ、中だるみのない物語でした。
鳩を擬人化した描き方に重点があるせいか、人間が単純化され愚かに描かれている点もあり、これは動物マンガによくみられる傾向ですが、バランスよくおさまっています。
現在は電子書籍で閲覧可能。連載当時は、この漫画の影響で鳩レースが小ブームになったそうで、いわば鳩レースにおける「サーキットの狼」みたいなもの。