籠の鳥
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS 70D
ソフトウェア Digital Photo Professional
レンズ TAMRON SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 A022
焦点距離 500mm
露出制御モード マニュアル
シャッタースピード 1/1328sec.
絞り値 F6.4
露出補正値 +0.0
測光モード 分割測光
ISO感度 400
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 3000x2000 (4,304KB)
撮影日時 2020-11-19 21:26:58 +0900

1   S9000   2020/12/14 22:30

 こんばんは。とめんこありがとうござっす(^^)v
 人間から見るとかごの鳥のように見えて、野鳥は外敵からの防護のために枝や茂みを巧みに使っているようでもあります。また、少々の鳥かごくらいなら、ハシブトガラスは簡単に破壊して中にいるペット鳥を捕食してしまうとか。

 さて、漫画話いきますか。
「鬼滅」は息子が全巻持っているので私も借りて読みました。戦闘シーンの時分割が秀逸ですね。「時分割」は、データ通信の用語ですが、私は転用して、漫画やアニメで、一瞬の時間から長い尺を取り出す表現方法の総称として使っています。「スラムダンク」で、登場人物がシュートを放ってゴールに入るまでの一瞬に、中学から高校までの5年数ヶ月を思い起こす、とか。

「鬼滅」は、息子の話によれば、女性ウケがすごいらしいのです。また、小学校関係者の話によれば、「世間では大ブームでも、小学生の間ではブームはとっくに去っている」とのこと。これは週刊ジャンプの連載が完結しているためで、小学生にとっては結末まで知り得たオワコンなのでしょう。ということで、ブームを支えているのは女性を中心としたオトナ層か?少子化のご時世では、幅広い層、特に女性を取り込むことがヒットの秘訣です。その点、「鬼滅」は、作者と編集部担当者が連携した成果だと思うのですが、担当者も「初見では理解できなかった」「ここまでブームになるとは予想できなかった」と述懐していて、実際、当初の人気はさほどでもなかったらしいので「ブームは人の手で作り出すことはできない」ことを物語っています。
 漫画、アニメでブームとなるほどの作品は、最初は理解されず、不人気な滑り出しで、再放送などで人気を得るケースが多々あります。宇宙戦艦ヤマト、ルパン3世、機動戦士ガンダムなど。わかりやすい物語は、一度見れば十分、で忘れ去られるのかもしれません。

 しかし、どんなブームにも終わりがくるもので、中川右介氏は著書「ブームはどう始まりどう終わるのか」で、「マニアックな物象に関するブームが、一般紙にも紹介されるようになると、その時点でブームは下り坂である」と述べています。その点、首相が「全集中の呼吸で」などと発言した時点で下り坂。また、田舎のぢーさんが(略)(爆)

中川氏著「ブームは~」は、20世紀末のクラシックカメラブームの盛衰を、専門誌編集者の立場で追いかけたもので、読み応えあり。誤解なきように注釈すると、中川氏はクラシックカメラブームの仕掛け人という自負は全くなく、ブームというものは人為的に作り出せない、仕掛け人は存在しない、ブームはその発見者がいるのみ、が結論だそうです。そんなことはない、作られたブームはあるじゃないかという反論もあるのですが、中川氏は「ヒット作は生み出せるがブームは生み出せない」と退けており、阿久悠、角川春樹といったヒットメーカーですら、ブームを意図して作り出すことはできなかったと述懐していることを紹介しています。実際、ブームとなった物象は、特に商品の場合は生産が追いつかず、やっと追いついた時点で供給過多になってしまうことが一般的であるため、精密に予測してコントロールすることは不可能なのでしょう。
 よく「作られたブーム」として、「バレンタインデーにチョコを」「クリスマスにフライドチキンを」などの販促起源のものが語られるのですが、「〇〇のブームは私が仕掛けた」と主張する「自称仕掛人」は、ブームの副産物として多数出現するので信用がおけません。
 中川氏の著作は2004年のものですが、そこからさらに高度情報化社会が成熟した現在であっても、ブームというものの本質は変化していない様子。中川氏はブームに翻弄された立場から記しているので、説得力はあるものの、統計学・社会学・心理学的な分析を行っているのではないことは留意されたい。

2   S9000   2020/12/9 23:33

 うんにゃ、野鳥です、スズメ。
 枝ゴチャゴチャこそが魅力(^^)v

 「巨人の星」の中盤、巨人軍入団テストに補欠合格した伴宙太が、父親に入団を反対され、自らの境遇を「籠の鳥」と嘆くシーンがあります。
 入団後、その眠れる素質に目を付けた、中日ドラゴンズコーチ星一徹から強引なトレードを持ち掛けられますが、この強引さ、卑劣さに怒った花形満・左門豊作に対して一徹は「君たちはいつまでチイチイパッパをやっているのかね?」と一蹴してしまいます。
 ここでスズメに帰結する、の図。
 「巨人の星」のいろいろな矛盾点は、少年誌ということで強引にカバーされていましたが、青年誌連載に切り替わった続編「新巨人の星」では、現実的な解釈・回答が随所にめぐらされています。読み応えは前作のほうがありましたが、読後感は続編のほうが優れていると感じるところ。

3   kusanagi   2020/12/13 12:15

籠の中の鳥ながら、よくピントが合っています。
ところで漫画というかアニメの話。今話題の「鬼滅の刃」の劇場版を見ました。ついでにネットからも
テレビ版なのか多少とも見ることができました。
ついでに・・おまけ。
鬼滅の刃【 鬼殺隊 】エレクトーン演奏
https://www.youtube.com/watch?v=CHS9g9hp0AE

新しい劇画は流石にS9000さんも不得意かも知れませんが、この劇画が言わんとするところは映画
のシーンだけでもよく分かりましたね。今はこういうものが流行っているのかと思うと、時代の流れを
知ることができてけっこう有意義でした。
「鬼滅の刃」の発刊はほぼトランプ大統領登場の時期と同じくしています。悪をくじき善を行うということ
てあり、大正時代という復古調の味付けをされていますが、善悪の戦いということで、言わば永遠の
テーマを扱っております。これの影響を受けた若い世代の方々が、これからどういう風にやっていく
のか、ちょっと興味がありますね。
なお主人公は巨人の星さながらの鍛錬を受けておりました。

4   kusanagi   2020/12/15 21:14

これはこれは大変な解説をしていただき感謝感激です。こういう中身のあるコメントをタダで読める
というのが、この掲示板の良いところです。(^^ゞ
「鬼滅」に関しては、当方は単純にブームになっているから映画を見ただけ、という安易な手合です。
漫画本は知りません。「時分割」、つまりタイムシェアリングのやり方は、何となく分かった感じですが、
今度、漫画単行本(たしか喫茶店にあったな)で確かめてみます。(笑)
劇場では、確かに子供はいなかったですね。まあ、時間がレイトショーというのもありましたが。
そうですか。女性にも受けるんですか。そう言えば剣士というのか、戦う側のエリート剣士は半分は
女性剣士でしたね。それを言うと、漫画「あずみ」では、女剣士は主人公一人だけだったのを思い
出しました。こういうのも時代の流れでしょうか。

「映画「鬼滅の刃」無限列車編のラスト、煉獄杏寿郎vs猗窩座【感動】【名言】【炎柱】」
https://www.youtube.com/watch?v=ViafxZAgfDo
これは映画の解説ですが、この映画のメッセージを言い当てていると思いました。こういう精神を
若い方が、特に若い女性が受けることは良いことだねーって感じますね。すなわちこれは日本精神
そのものでしょうね。台湾ではこの日本精神をリップンチェンシンといいます。そして今の日本には
このリップンチェンシンという正義感が、先の敗戦によって日本人から失われてしまったといいます。
この映画がそれを取り戻す機会になれば良いかなーって思いましたね。
コロナ禍で今、大学ではリモート授業といってあまり学舎には行けていないようですが、これは返って
若い学生にとっては、教授の下手なリベラリズムの悪影響を受けずに済むというところがあります。
その分は、学生自ら街に出て主体性を持って学べば良いのであり、これを機に日本人本来の良い
精神を取り戻して欲しいものだと願っています。

ブームというのは仕掛けようとしてしかけられるものではないでしょうね。アメリカでは今、大変な
トランプブームなんですが、これとても神のみぞ知るというところがあります。

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