シグマファンという存在
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS-1D X
ソフトウェア Capture One 9 Windows
レンズ
焦点距離 28mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/1024sec.
絞り値 F7.0
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 200
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 5184x3456 (15.2MB)
撮影日時 2021-05-30 23:13:53 +0900

1   kusanagi   2021/6/7 22:27

フルサイズで3000万画素オーバーのカメラを便宜的に超高画素高画質機として私は考えていますが、
接写の撮影であれば普通のAPS-C機のカメラと何ら変わりはありません。画質もまったく同じですから。
参考:イオス5DS https://photoxp.jp/pictures/216939
ニコンD800 https://photoxp.jp/pictures/211790
ニコンD7100 https://photoxp.jp/pictures/211789
同様に野鳥撮影なんかても同じだろうと思います。接写撮影も望遠撮影も画面の中で部分的に被写体
があってその周囲はボケてくるからですね。ボケ部分はないのと同じですから。
問題は一般風景撮影のピントが全面的に及ぶような写真です。総情報量は大きくなって、それを見る人
の眼と脳を刺激するからです。ですから何でもかんでも超高画素高画質機が危ないというわけではあり
ません。フルサイズの超高画素高画質機と言ってもAPS-C機の2倍の面積があるに過ぎないと捉えるこ
ともできます。その2倍の面積で余裕を持って接写体や被写体ポイントを捉えることができ、撮影は楽に
なります。

肝心なのは、撮影者が何を撮り何を表現するかが明確になっていないと混乱を起こすということです。
接写体として小花や昆虫を選ぶとき、そのほとんどはボケの海であって、島のように目指す被写体が
浮き上がってくるに過ぎないからです。そこで画面の余裕があるのがフルサイズ高画素機であり、普通は
APS-C機で十分であるのですが余裕があれば嬉しいね、というに過ぎません。特に撮影の難しい野鳥
の飛翔撮影なんかではフルサイズ超高画素機は優位にたちます。

風景撮影、ボケがなくてとりわけ全面的にピントが立つ場合には、これはフルサイズの圧勝となります。
フルサイズよりもっと大きな中判デジタルだともっと凄いことになります。私が超高画素高画質機を注意
すべきだというのはこの撮影分野ですね。圧勝なんだけど危険性も高いということです。
中判の1億画素なんかだと、これはもうステッチングパノラマ撮影がワンショットで撮れるというくらいの情
報量になるでしょう。そういう撮影をするにはそれなりの覚悟というか目的意識と技術が求められるという
ことだと考えています。

“写真家・西澤丞の仕事論”の記事一覧 1~5シリーズ
https://next.rikunabi.com/journal/tag/%E5%86%99%E7%9C%9F%E5%AE%B6%E3%83%BB%E8%A5%BF%E6%BE%A4%E4%B8%9E%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B%E8%AB%96/
これじっくりと読むと非常に為になり、アマチュアと言えども参考になること請け合いです。写真に目的を
持ち意識して計画的にやり遂げるということが一番大切だというわけです。こういう具合に自分の写真に
ビジョンを持っていると、写真やカメラに自分が負けるということは起きないだろうと思います。写真やカメ
ラから無用なストレスを受けて自分の運勢が乱れるというのは、それは写真に対しての明確な目的も
ビジョンも自分が持っていないからそうなるのであって、要はアマチュアと言えども何となくの写真をしては
いけないということでしょう。そういう写真はこれから淘汰されていくということでしょうね。

しかしそれでも思うのですが、シグマの超高画素高画質機は難しいです。これは別格だと思えてきます。
とにかく画質優先なのでPCの取り扱いが極めて難しく時間がかかります。そして画質は圧倒的ですよね。
ニコン、キヤノン、ソニーの高画素機はちょっと注意をすれば問題は起きないと思いますが、シグマのカメ
ラだけは別格だと今でも思ってます。
このシグマのフォビオンカメラにはデープなファンがいるんですが、彼らは極めてマニア意識が高いと私
は感じています。メリルもクワトロも同じように普通のカメラとは違いますが彼らはそのことがよく分かって
いるみたいです。

今でも私のシグマメリルやクワトロは眠ったままでして、それを取りだして本格的に使おうか、という気に
はなっておりません。しかし画素数の低い古いシグマは使っていますし、またシグマはレンズに眼が向い
ていてキヤノン機なんかで使ってます。いずれはfpに行ってもいいかなって思ってます。私にとっては
それほどにシグマの高画素フォビオンに関しての恐れとも言えるものがありますね。
シグマの写真の表示や現像時の時間が掛かり過ぎるというPCストレスは、これは最新のPCに変えれば
大分解決するでしょう。しかしそれでも根本的な解決にはなりません。

この掲示板には月に3000人以上の視聴ユーザーがあるとのことです。3000人というのはPCやタブレット
やスマホを含めての総件数でしょうからダブりを除けば、実際には1000人以上の方が見られていることに
なります。
かたや写真の常連投稿ユーザーが数十人と少ないのですが、その百倍の視聴者がおられるということで
しょうね。その視聴者のなかで特にシグマに関心がある方がおられ、そして稀ではありますがコメントを
投稿される方がおられます。中には捨てハンを使った元写真投稿ユーザーの人もいますが、そうてはな
いコメントもみられるわけです。
純粋な気持ちでシグマや写真全般に関心がある方が視聴者にもおられるということ。そういう方々が存在
するうちはこの掲示板は存続できるのではないかと感じています。

元写真投稿ユーザーが奇妙に捨てハン化するのは、それほどに写真投稿を継続していくというのは大変
だということです。これは何も超高画素高画質機のユーザーに限りません。普通のカメラユーザーでも
デジタル写真の罠に陥りますから。これまでにも多数の方々がデジタル写真に疲れ、そして静かに去って
いきました。そういうことでは写真掲示板とは死屍累々のものであるわけです。そして中にはゾンビ化する
人もいるということでしょう。

私がこの掲示板に写真を投稿し、写真よりもコメント重視で投稿し続けてきたのは、2011年の東日本大震
災をきっかけにしましたが、それは多くのデジタル写真ユーザーが身体的精神的な安全性の危機に晒さ
れているとみたからです。私もそれまでは視聴するだけの人でしたね。
それから10年が経ち、ますますその危機感は増加しこそすれ解消には向かっていません。技術の進歩が
人間を置いてきぶりにして留まることがないからです。
技術ばかりが進歩して、人間のユーザー側がそれに対抗する手段もテクニックも持っていないという状態
ですね。多くの写真ユーザーはまるで無垢の子供のようであり、カメラや写真に負け続けています。それ
がこの時代の大勢であってこの状態が変化することは当分ないでしょう。

しかしながら何事にも例外というものがあり、時代の大きな濁流に反しながら冷静に自分を保っていく方
は必ずいるものです。世の中とはそういうものなんですね。数学的に言ってもそれは真実ですし。(笑)
それは多分、シグマファンの方々の中におられるのではないかと深く感じるところがあります。
ところでシグマ社はフォビオンを捨てた?というところがあり、事実は一時休止なんてすが、とりあえず休
止して、新しいカメラにはこれまでとはまったく違うセンサーを搭載してきました。カメラの形はDP系のスタ
イルで、SD系ではありません。それは勿論fpシリーズですね。そしてフラッグシップのSDのカメラは欠番
的扱いになってます。あえて言えば、アートレンズとして形を変えてリリースしています。

このシグマ社の行き方は大いにシグマファンは学ぶべきだと考えています。もしシグマがミラーレス機の
フルサイズフォビオンの6000万画素をリリースしていれば、それはどういうことになったのか。私は間近い
なくシグマファンを総なめにして刈り尽くし死屍累々の有様になっただろうと思ってます。
幸か不幸かそれは実現しませんでしたね。シグマはその企業というよりもシグマを支える多くの意識ある
ファンが支えているというか、もしかすれば精神的に牛耳っているようなところがありそうです。シグマとい
う新しいタイプのブランドは、時代に先進的意識をもつ世界中の多くのシグマファンが作り上げているとこ
ろがあるからです。そのファンの共同無意識性がフルサイズフォビオンを出させなかったのかもしれません。

シグマファンの中にはフルサイズフォビオンができなくて残念という方もいるでしょう。しかし私はそうは
思わなくなっています。フルサイズフォビオンの開発製造に失敗して返って良かったのではないかという
ことですね。フルサイズフォビオンを登場させるには早すぎる、ユーザー側の体勢が整っていないからと
いうことです。
この掲示板の視聴者の中には実際にシグマのカメラを使っている方もいるでしょう。この私のその中の
一人にしか過ぎませんから。その多くのシグマファンがどう感じているか興味のあるところです。

最近リリースされたカメラの中で、私が興味を引いたのはリコーペンタックスK3ⅢとシグマfpLですね。
前者はカメラの形は一眼レフでよいのだというリコーの主張。後者はミラーレスカメラはコンパクトでよい
のだという主張。今、本当の時代の先端を走っているのはこの2社だと思っています。シグマもペンタック
スも共通して、根強いファンがいるブランドです。

投稿した写真はシグマ24-35ミリF2です。非常にファインダー視が明るいレンズです。これとシグマ50-100
ミリF1.8が最近の常用レンズとなっています。前者はズーム倍率が低すぎ、後者はAFがいまいち、そして
重すぎるという欠点はあるものの、ファインダーの明るさと画質には大いに満足しています。

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