カメラ雑誌休刊
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS-1D X
ソフトウェア Capture One 9 Windows
レンズ
焦点距離 100mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/1328sec.
絞り値 F8.0
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 200
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 4972x3315 (8.49MB)
撮影日時 2021-05-30 21:50:58 +0900

1   kusanagi   2021/6/5 23:25

月間カメラマン2020年5月号で休刊、アサヒカメラ2020年7月号で休刊、日本カメラ2021年5月号で廃刊。
こんな感じでカメラ雑誌の休刊が相次いでいます。直接的にはコロナ騒動でメーカーからの広告収入が
とれなくなったからでしょう。カメラ雑誌だけでなくカメラメーカーの撤退も騒がれています。既にカシオは
撤退してますし、オリンパスはカメラ事業部を売却しました。パナソニックはデジカメ事業からの撤退の瀬
戸際らしいです。パナは既にカメラのセンサーからは撤退してます。ニコンはどん底らしいですし。

「日カメよお前もか──3大カメラ誌の消滅で写真文化はどこへ行く」ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/586372aedcfba306a999864d059e599dde8fdd9c
少し抜粋して・・・
>デジタルカメラの登場以降、写真のあり方は大きく変化した。主流は、「反射光」で楽しむプリント中心
の写真から、「透過光」で楽しむディスプレイ中心の写真へと変わった。写真共有の在り方も変化し、雑誌
や写真集からウェブやインスタといったネットワークで写真が消費される時代になった。「映え」「いいね」
で積みあがる写真文化はどこへ行くのか。日本カメラの休刊と3大カメラ雑誌の終焉は、こうした時代を
象徴し、カメラと写真文化の岐路を示す大きな出来事だ。(BCN・道越一郎)

・・・反射光の反対語は透過光なのですが、ディスプレィに映し出させる画像はステンドグラスなどの透過
光や映画のスクリーンなどというよりも、画像自体が光を発する直接光という気がします。つまり光源に
直接情報を載せるやり方です。
それにしてもこのヤフーニュースの記事はみごとに的確であって、昔とは写真の楽しみ方や見方自体が
大きく変わってきたということでしょう。

我々がプリントや雑誌などの印刷の写真を見る場合、実は写真全体を一気に見ていることは稀であって
写真の中のほんのごく一部だけを見ていて、それが時間の経過とともに視点は移り行くという鑑賞の仕方
をしているはずです。その視点移行の間隔が数日から数年ということもあります。これは写真を見ている
というよりも写真を読んでいるというやり方をしているんでしょうね、きっと。
ところが、ディスプレィの透過直接光の写真画像の場合、それは一気に暴力的に押し寄せてきて有無を
言わさず画像情報を脳内に詰め込もうとしますね。これは本を読書する場合に何日もかけて自分の気に
いったところから少しずつ読んでいくのではなく、本の全ページの情報量が一気に脳内に押し込まれるよ
うなもの、と言えばその凄さが想像できるかと思います。もちろんそんなことができるはずもなく、結局は
モニターの透過直接光方式は思考の破壊をするだけだろうと言えます。
反射光の写真と直接光の写真はそれほどに違うのではないかと思うことですね。

参考までに書きますと私のモニターは輝度を大きくダウンさせて表示させています。そしてディスクトップ
画面は濃いグレーです。ウィンドウの中も可能な限りグレィにしてます。それで直接光というよりも柔らか
な透過光の雰囲気にしてます。部屋は明るめですね。本当を言えば反射光のモニターが欲しいわけです
が。(笑)
とにかくコロナ禍をきっかけにして時代は大きく変化して特に写真は壊滅的になってくるかもしれません。
今図書館から半月間の日本カメラを借りて読んでいるのですが、最近カメラ事情はミラーレスカメラばかり
になっているようです。そして最新プロ機のアルファ1、イオスR3、ニコンZ9が凄いです。
スゴイのですけど、私の想像ではこれらのカメラは生身の人間が使えるカメラではないだろうという気が
してきてなりません。もう人間が持つカメラではなくなりつつあるのかもわかりませんね。
唯一これは面白いと感じたのはペンタックスK3Ⅲです。リコーという会社は昔から面白いところがあるん
ですね。そしてシグマfpLもユニークです。

多くのユーザーは自分の所持するカメラをひいきしますし、そうすることて間接的に自己肯定をするんで
すが、同時にカメラメーカーの動向も気になるんではないでしょうか。カメラメーカーの未来が開けていれ
ば、ひいきのプロ野球チームが勝っているように嬉しくなるということで。またメーカーの未来が暗いと
ユーザーの気持ちも暗くなる。
カメラやカメラメーカーと自分とはなんの関係もないと思うんだけど(笑)、普通のユーザーはあまり自分と
いうものがないわけでこれは仕方がないところがあるようです。
そんなわけで私がカメラの未来を腐しますとご気分が悪くなる人は多いかもしれませんね。当人と写真と
カメラはそれぞれ独立しているでして何の関連もないと思うのですが、これが分離未発達のユーザーだと
全て同じものの別の顔というスタイルをしてくるみたいです。

ミラーレスカメラの大きな欠点は、ファインダーをなくしてしまったことでしょう。ファインダーという世界を
消滅させてしまうと、写真の楽しみの半分は失われてしまいます。ミラーレスカメラはレンズ交換式コンデ
ジであって、それはスマホと同類のものであるということ。
そして、今回判明したことはEVFはとんでもない代物だったということです。私はEVFは使わないので想像
するしかありませんでしたが、 EVFを長く使うともう写真はできないでしょう。すくなくともアマチュアの楽し
んで写真をするということはできなくなります。

そんな感じでまとめると、紙媒体の写真文化は廃れて退廃し、カメラも今までとは違う世界に行きつつあ
るわけで、撮影もままならなくなるという時代に突入してきました。その影響はこの掲示板にも現れてきて
いるでしょう。
しかしながら考えて見ますと、昔は写真をするという人は僅かなマニアだけでした。今のような猫も杓子も
デジカメってことはなかったわけで、それが贅肉をそぎ落として昔のようにスマートになるだけという見方
もできます。マニアでもオタクでもいいんですが、そういう限られた人たちだけが写真をやれば良いんでは
ないですかね。そう考えると写真の未来はとても明るいです。
本当に写真というものが分かっている人だけが写真をすればよいのであって、ブームにのっかかっただけ
の人たちはこれからは写真から去っていくということかもしれません。
超高画素高画質カメラそしてEVFプロ機は、バブル的に膨れ上がったユーザー層の淘汰を諮るべくして
登場し、結果的に写真を浄化させる機能を持つカメラなのでしょうか。どうもそんな感じがしてなりません。

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