メーカー名 | PENTAX |
機種名 | K-01 |
ソフトウェア | Capture One 8 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 35mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/50sec. |
絞り値 | F2.4 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 1600 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 1325x2000 (1.34MB) |
撮影日時 | 2012-01-01 09:02:36 +0900 |
先に写真は下手でよい、と言いましたが、もうひとつ言えば写真は被写体のコレクションで良いという
ことです。被写体に対してはコレクション以上のものを求めないと言うことでしょうか。
私の溜池撮影、里山撮影、そして神社撮影は全てコレクションなのであって、地元にあるそれらを全部
網羅したいと願っているのですが勿論実際はなかなか難しいです。
ですから一回撮影をしたものは次に撮影することはめったにありません。そういう暇があれば別の所
のものを撮影しに行きますからね。この一所一種に拘らない姿勢がコレクション写真だというわけです。
コレクション写真の良いところはしがらみがないということです。 柵と書いてしがらみと読むのですが
自らに柵を設けないことが写真への自由に繋がるからです。それでいて継続すべき自分のテーマは続
行できるわけですからね。ある特定の場所で特定の被写体をしぶとく狙うというのは、それは芸術に
被れるおそれがありますから。
この投稿掲示板に於いて、長く写真を続けておられる方々は、野鳥撮影の方が多いです。鳥の撮影は
芸術とは無関係です。そして撮影は鳥まかせです。蝶の撮影もそうでしょうね。
こういう芸術的な写真とは関係のない被写体を追いかけるのが写真としてはベストなのかもしれませ
んね。
自家製のバッテリーグリップは2個ありまして、ひとつはニコンD750か何か用の中華製BGです。
もうひとつはニコンのフィルムカメラ用のもの。接続面のでっはりを取り払いフラットにして、ほぼ
大体のカメラに着けられるようにしています。2個とも不要だったので自家製の汎用型のBGに
変身したものです。
自分でも驚いているのですが、その使い勝手は非常に良くて特にカメラ本体より少し大きいと
言うのが使い良さの秘訣のようです。つまりグリップこそが手に合っていて、手に合っていない
カメラボディを増強してくれるというわけです。
これは発想の転換とも言うべきもので、こんなことに何故今まで気がつかなかったのかと思い
ます。普通、BGとは個別のカメラ本体に合わせて作られているので、カメラが小さければBGも
同様に小さく出来ていて、さほどに使いやすさに貢献できていないというわけですね。
そうこうしてくると、この自作BGこそがカメラの本体であって、その上のカメラボディが交換式の
センサー内蔵ボディとなり、さらに交換式レンズが着く、というボディやレンズの複合式の交換式
カメラシステムとなるのではないかと思ったりします。(^^ゞ
これは言葉の遊びですが、事実かつてリコーにそういうカメラがリリースされていたことがありま
した。リコー GXRです。不人気ですぐにデスコンになりましたが。
しかしリコーの発想は既存のカメラの発想を抜き出ているわけではなかったのですが、この自作
BGは、まず自分の手に合ったBGがあり、それを前提として小さ過ぎるカメラボディを乗せて矯正
できるという発想なのでその考え方が根本から異なります。
つまりカメラというものを「手に持つ」ということが一番に大切なことで、あってそれに沿う形となって
いることです。
要するに一番大事なのはカメラではなくて、機材を持つカメラマンではないのか。ということです。
そのカメラマンに合わせたカメラシステムであるべし、という考え方になると思ってます。
私もこれまで小さすぎるカメラを持ちやすくする為に、様々な自作グリップを作ってきたのですが、
やはり個々のカメラボディの延長という発想をしていたわけです。今回は初めて自分の手の延長
にこそカメラはあるべきだ、という考え方に到ったと思ってます。
普通、ボディよりBGグリップが大きいとカッコ悪いという印象をもつものですが、そうではなくて
ボディよりグリップが大きいからこそ持ちやすくて意味があるのだということにやっと気がついたと
いうわけです。
この既存のモノに合わせて自分を決めてしまうというのは実によくある話であって、この本末転倒
は普通のことなんですね。もしかすれば世の中のほとんどはモノに基準をあわせて自分の方を変え
るという考え方をしているのではないですか。
例えば、写真というモノが既存にあって、そのモノに自分を合わることで満足をしてしまう。というよ
うなことでも同様に言えるわけです。自分の写真は本来自分が作るものなのですが、なぜか他人
が作った写真に自分も合わせてしまう。これはおかしいですね。この奇妙なまちがいに殆どの人が
気がついないと思います。
この小さながらんどうのBGは思いのほかにヒントを与えてくれたようです。
とにかくこの使い良いBGは私にはなくてはならないものになりました。小さなカメラは手に小さ過ぎ
てその操作は難題だったのですし(不用意にダイヤルが動いたりする)、手に持っての移動にも持ち
難くくて不便でした。そしてこの自作BGは簡単に別のカメラに付け替えることができます。これが
特に便利。この二つの自作BGがあればほぼ全ての所有カメラが稼動できます。諸問題が一気に
解決できたということで私にとっては革命的だったと言えますね。(^^ゞ
この使いよさだけでなく、持つと大事な事は小さなカメラも大きなフルサイズのカメラに負けないよう
な満足感が出てきたというのも特筆すべきです。これは感覚の問題なのですが、どうしても小さな
カメラは劣っているという感情が芽生えるのですけど、その気分の萎縮性がなくなるという副作用が
あります。
例を挙げるとシグマSD9/10というカメラはセンサーは小さく画素数も低いのですが、その圧倒的な
ボディの迫力(私のは純正BG装備)とシャッター音で、中判カメラに匹敵するような満足感が出てくる
んです。それは撮影中も、撮影後も続きます。
このように人間の感覚は繊細なもので、大きさや形からの影響をつよく受けるんですね。
それからBGでボディを大きくしますと装着するレンズを大きくすることができます。つまり高級なレンズ
を着けて撮影ができるというのも利点。当然に画質は良くなるというのは合理的な事実ですね。
小さなカメラ、それが廉価デジイチでもミラーレスでも、そういうカメラをBGで持ちやすく大きくして且つ
高級レンズを着ける。フルサイズカメラに負けないカメラの誕生です。それでいて軽いカメラですし、
BGをバラせばコンパクトになります。このD5200と5300も小さなバックにすっぽりと入りました。
今回特に考えさせられたのは、カメラという形が大きくなると、そのカメラで撮る写真も大きく立派に
見えるという錯覚の問題です。つまり人は見かけで判断する動物だと言うことです。これには私自身
も例外ではなかったということ。
以前にデジイチのフォーサーズカメラ(センサーは小さい)で満足感が得られることを書きましたが、
その大きな理由は、センサーは小さくともボディ自体は小さくないからかも知れません。
それを言えば多くのカメラマンがフルサイズのカメラに憧れますが、その多くの理由はカメラボディが
大きいからだと言えそうですね。デジイチフルサイズのカメラは大きさだけでなく重さもありますし。
その大きさと重さを持つこと事態で、写真として満足感が大きく得られているのではないでしょうか。
しかしながらメーカーの技術者はできるだけカメラを小さく軽くする努力をしています。ソニーのフル
サイズカメラは小さく軽いです。ニコン、キヤノンのミラーレスでも同じでしょう。バックに入れての持ち
運びには有利ですが、いざ手に持っての撮影や移動には小さ過ぎて使いにくい問題がでできます。
それで私のソニーも専用BGを着けているのですが、それでも小さ過ぎてボディを大きくする為にラバー
やスポンジで形を膨らませて少しでも持ちやすくしています。
これは永遠のジレンマであって、そもそもカメラとはそういうものなのかも知れませんね。
カメラボディがコレクション的に多くなると、だいたいのカメラは使われなくなり眠ってしまいます。しかし
それでは写真として正しくないですね。カメラは使ってこその価値を持つものだからです。
それで今回のように自作汎用グリップの話をしたわけですが、もうひとつ、カメラを眠らせない工夫を
しています。
それはストラップですね。フック式にしてストラップをカメラにワンタッチ装着できるようにしているの
です。リングとフックで簡単にそういうことができます。もともと自在三角リングが着いているものは
ストラップを装着したものが多いのですが、ストラップ装着部が固定式のカメラも多いのでそういう場合
はリングとフックでやってます。カメラからストラップを外していると保存する場合に場所をとりません。
引き出しの中に詰め込むことができます。またストラップは手汗などを含むわけでそのままカメラに
着けたままだとカメラが腐食してくるんですね。またストラップは定期的に洗濯もしなければなりません。
追加ですが、リングとフックをつけるとボディを少し傷つけてしまうという恐れがあります。
そんなの問題ではないという人もいるでしょうが、私は取り付け部のボディに擦り傷がつかないように
黒のガムテープやアルミテープを貼って防いでいます。
とにかく簡単にストラップを外せること。そしてリングで自在に動くことで撮影時にボディに纏わりつく
ことを防げます。このワンタッチのストラップとBGによって、突然に思いついての撮影に素早くカメラの
準備ができるようになりました。前夜にバッテリーを入れた箱から目当てのカメラのバッテリーを取り出
して充電しておく。そしてあとは汎用的なストラップとBGとメディアを入れるだけ。そしてレンズを準備。
殆どの方はカメラを複数台所持してもさほどの台数ではないのでこんな面倒なことをしなくてもすむ
かもしれませんが、数十台のカメラを所持されている人もかなりいるようです。それでこれはそういう
方々へのお話となりますか。