雑感
Exif情報
メーカー名 SONY
機種名 α77
ソフトウェア Capture One 8 Windows
レンズ
焦点距離 22mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/100sec.
絞り値 F5.6
露出補正値 +0.0
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2048x1365 (1.78MB)
撮影日時 2011-01-29 00:55:45 +0900

1   kusanagi   2022/3/13 15:01

コロナはほぼ終わった感じですが、ロシアの暴走で、やはり戦争が起きてしまいました。こちらは
直接には戦争の危機はないのですが、新たな冷戦構造が出てくることになり経済的な打撃は
大きいです。色んな意味で多分この10年で世界はガラッと変わるだろうと思いますね。
ただ私が思うに、世界が一極集中するよりもかつての冷戦時代のように双極体制の方が現実と
して安定化するのではないかと考えるところがあります。今後、ロシアは中国と密接に繋がり、
ロシアは中国に資源や食糧を輸出し、工業製品は中国から貰うという関係になるわけです。
力関係としてはロシアはもう中国には敵わないでしょうね。今回のウクライナ侵攻でロシア軍の
弱体化が表に出できました。軍事力も経済力もロシアはもう絶対的に中国には敵わなくなって
きたわけです。やはり経済力が落ちると軍事力が落ちるというのは原則ですからね。

ウクライナは小麦やトウモロコシなどの大産地であり世界でも随一の肥沃な地力を持った穀倉地帯
です。ヨーロッパの食料庫とも言われていましたか。この作物の作付けは今年はできるのかどうか。
そしてロシアも小麦の大産地であり輸出しています。経済制裁で西側に流れないと小麦価格は
高騰するのですが、中国が買ってくれれば助かりますね。
とにかく西側に流れていた食料やエネルギーを中国が買ってくれることが望ましいわけで、その分
世界市場での価格高騰を押さえ量的不足を補うことができます。

ロシアのガスやオイルなどのエネルギー資源を西側が得ることができないとなると、原発が復活
してます。そもそもCO2云々と世界が言い出したのは、この化石エネルギーの不安定さを解消し
ようとしてのことでしたから、それはけっして地球温暖化が直接の問題ではなかったわけですね。
まあ話は元に戻るだけです。
再生可能エネルギーというのは勿論悪くはないわけですが安定したエネルギー供給としては限界
があります。日本の3.11後、世界は主要エネルギーを天然ガスに大きくシフトしたわけですが、
ここに来て、ロシアという不安定要素が全面的に出てきました。欧州は確実にエネルギーを原発
に振り向けると思います。そしてやがては数十年後には核融合発電になるわけですから(その
資源は海水です)、オイルやガスというのはエネルギーとしての役目を終えるわけでしょうかね。
工業製品としては依然として有用ですけど、アラブやロシアが威張れる時代は過ぎ去るというわけ
です。
CO2のことを言わなければ石炭火力が復活してきます。石炭は余っているので供給には問題は
ありません。褐炭からアンモニアを作りそれを直接燃やしたり水素を分離して火力発電することも
比較的容易にできそうです。

米国はロシアではなく中国との覇権を争い撃破する考えです。これから世界が2極体制となるわけ
だとしても、やはりトップはアメリカが務めなければならないというわけです。
面白いことに歴史的には、ソ連を育てたのは当時の米国、そして現在の中国を育て上げたのも
米国なんです。ソ連にも共産中国にも、米国は初期に大きな投資や援助をしています。それを言え
ば戦後の日本も米国の援助で戦後復興をしていますから。何を言いたいかというと、それほどに
米国の力というのは並みずれているということです。中国が経済的に大国となり軍事力を着けて
来たといっても、それは米国の大きな援助や投資があったればこそであり、そのことを当人の中国
は忘れています。欧米の資本が中国に眼を着けたのは膨大な安い労働力と消費者だけです。
それに魅力がなくなると米国資本は引き上げます。技術も与えられなくなり中国は衰退していきま
すね。
米国の力が落ちているとかそういうことを言う識者は多いのですがそれは本質を見誤ります。
コンピューターは英語で動いていますし世界言語は英語ですし資本は米ドルですから。この構図は
ちっとも変っていません。そして世界最大の軍事力はアメリカです。技術力科学力も人材も米国が
ダントツであるわけです。

しかしながら中国はこれからも大いに発展していくと言えます。中国が自ら瓦解したりとかアメリカの
制裁で窮するというのは、一時的なものであって時代は中国の味方だと言えます。確かに現在の
共産党支配のあり方では行き詰るでしょうけど少しやり方を変えれば、今後も中国は大きく発展して
行き、さらに今後旧ソ連地域とロシアを支配下に置けば巨大な大国を維持していくことができます。
そういうポテンシャルを持っている中国と米国は覇権を争うわけですから、覇権の行方はそう簡単で
はありません。
ただ確実に言えることは、やはり新しい技術を握るのはアメリカや西欧であるということです。ここの
ところは変りません。時代をリードするのは西欧であるということ。GDPの規模では中国が勝るように
なると思いますが政治軍事としての覇権はやはり米国に握られるといえそうです。
中国の地域が経済的に発展し続けるのは構わないが、それを資本的に政治的に主導していくのは
(支配していくのは)けっして中国政府(共産党)ではなく米国であるという構図です。

日本はそのことを身にしみて分かっているので米国追従 ( これは聞こえが悪いのですが本来は同盟
関係ですよ)路線を外しません。アメリカと歩調を合わせていけば必ず勝ち馬に乗れますから。
今回のロシア侵攻で顕著に見えてきたのはドイツの復活です。軍事予算を大幅に上げることにしま
したね。ウクライナに軍事援助もしました。経済は一流でも政治軍事には及び腰だったドイツが復活
したということだと思います。
この影響はだふん日本にも影響を与えるだろうと予測しています。第2次世界大戦以後、ドイツと日本
は小さくなっていましたらね。何かというとナチスだの悪辣な日本軍だのと持ち出されて縮こまって
いるしかなかったのですが、それは今回の戦争から変ってくるということかもしれません。
いつまでも戦勝国5大国に大きな顔をされてはいけませんから。

アメリカの東は大西洋であり西ヨーロッパと同盟関係を結んでいます。NATOです。これは世界最大の
軍事同盟です。そしてアメリカの西は太平洋であり日本と軍事同盟を結んでいます。世界第2の軍事
同盟ですかね。東アジアには日本以外に強力な国が見当たらないので日米同盟で十分ということの
ようですが英国連邦のオーストラリアもあります。
日本の立ち位置は西欧と同じであり、もし日本が中国・ロシア側になびけば米国は太平洋側が危険
になります。海というのはどんなに大きくても、全部取るか全部取られるかの2つしかないのであって
もし日本や台湾やフィリッピンなどを中国に取られれば米国は窮するのです。これは地政学上のテーゼ
です。
ですからアメリカは絶対に日本や台湾を見捨てることはありません。ですから日米軍事同盟は対等な
関係であって日本は米国から守られていますが同時に日本は米国を中ロから守ってもいるんですね。
まとめると、世界の海の半分以上、大西洋・太平洋は米欧日同盟で固めているということです。
そして対峙するのはユーラシア大陸であり中国大陸です。そしてどちらの側にも着き難いというのが
ユーラシア大陸の海側の周辺部です。東南アジアとかインド半島、中近東、アフリカなどですね。

今回、今後の課題として出てきたのが核兵器です。これは新たな技術が出現して核ミサイルを一瞬に
して破壊するような新兵器が出現するまでは悩まし続ける問題なのですが、たとえば強力なレーザー
ビーム兵器などが出現すれば核の脅威はなくなります。これは核融合発電と同時に出現する可能性
がありますね。実現するのはそんなに遠い未来ではありません。
そういう新技術新兵器が出現すればロシアは文字通り完全に消滅します。
核兵器を作ったのはアメリカです。その技術をソ連に渡したのもアメリカ人です。そして核兵器を無効化
する技術を作り上げるのもアメリカでしょう。
中国という東アジアの発展地域を支配下に抱えた米国や西欧が、今後も世界をリードしていく。これが
今後数百年の、世界の描ける世界の歴史ではないかと考えています。言わばパックスロマーナ、パッ
クスアメリカーナ(パックスアトランテック)というわけです。世界が平和で栄えるにはこれはかないのでは
ないかと私は考えますね。

ジンギスカンのモンゴルが一時的にユーラシアを制覇しましたがそれは百年くらいしか持ちませんでし
た。それでは世界の平和は保たれません。やはりローマ式でないと長い平和と繁栄は続かないようで
すね。そういうことではソ連も共産中国も百年くらいしか寿命がないわけでして一時的な制覇で終わる
わけです。
アメリカが世界の警察官を辞めるって言ってますがそれは米国一国で世界を支配することではなくて
西欧や日本、そして全世界の同意のもとの同盟関係の構築でやっていくというらいの意味だと思って
います。ソ連やロシア、そして共産中国が長続きしないのは独裁一国覇権主義で行くからですね。
つまり専制主義権威主義独裁主義というのは長続きしない政体だというわけです。やはり自由と民主主
義に勝る政体はありません。そこが世界の覇権を握らなければ戦争と残虐は絶えないというわけです。

東日本大震災が起きてから11年が経ちました。新聞で見ると被害を受けた跡地に広大な農業法人の
設立が相次いでいるようです。1社で200ヘクタールの規模があるものも。これは日本最大規模クラス
です。時間は掛かりますが確実に新しい動きが出てきています。その主体は若い人達ですね。
これからは南海トラフ大震災が来るわけですけど被害を最小限にする努力が求められています。
自然現象なので止めることはできませんが可能な限り防災を充実して被害を少なくしていくしか方法は
ないのですが、その後は同様に新しい建設がまっているというわけです。ここらは前向きに捉えていきた
いと思ってます。

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