無題3
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS-1D X
ソフトウェア Capture One 8 Windows
レンズ
焦点距離 203mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/332sec.
絞り値 F8.0
露出補正値 +0.0
測光モード 分割測光
ISO感度 200
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2048x1365 (1.26MB)
撮影日時 2022-05-15 02:10:57 +0900

1   kusanagi   2022/5/15 10:11

中古EF35-350を買った機会にデジイチにおける再発見が続いているのですが、そういえば肝心なこと
を書き忘れていました。
それは、デジイチ=望遠レンズ&広角レンズであり、ミラーレス=広角標準レンズ限定であるというよう
な使い方です。勿論ミラーレスでも望遠レンズが使えないことはないのですが、それにはEVFを使用し
なければなりません。背面モニターで望遠レンズを使うのは厳しいですね。
私の場合はミラーレスは背面モニター限定なので使うレンズは広角と標準レンズだけです。

昔デジイチばかりを使っていた頃は望遠レンズでスナップ撮影をしていました。70-200ミリとか300ミリ
とかですね。今、そういう望遠レンズはホコリをかぶっていたのですが、今回の機会で取り出して使う
ことにしました。
だいたい望遠も300ミリ以上になりますと写る世界が変わってきます。超望遠の世界に突入すること
になるわけです。今はコンデジでも1000ミリ相当までいくのでなんですが、大昔は200ミリで超望遠で
あり、ライカ型レンジファインダーだと望遠は135ミリくらいでした。肉眼ではせいぜい200ミリくらいの
ものしか判別できません。個人の視力にもよりますがね。

そうなってくると300ミリオーバーの世界というのは異次元の世界であってカメラ、一眼レフカメラでしか
見えない世界であるわけですね。
今回、投稿した写真はシグマ50-500という高倍率ズームレンズであり標準から超望遠までこなせると
いうことで実に便利なレンズです。カメラを含めると軽く3キロオーバーですので野山の歩き撮影には
向きません。ある特定の場で重点的に使うっていうことになります。

そして望遠レンズの場合は人物スナップ撮影ではショット数は膨大になりますね。数百から数千ショット
になることもありました。こうなってくると電磁波被害は大きいです。また被爆を防ぐハイアイポイントや
ノーファインダー撮影もできません。きっちりファインダーを見続けての撮影であります。
思い出してみると、私にはこういう撮影から足を洗うためにデジイチを捨てたというところがありました。
ミラーレスに行きますと広角標準であり、人物スナップはせずに野山を歩いてのんびり撮影となるわけ
でして、デジイチでの撮影とは大違いでしたね。

今思い出してみると、こういう撮影における大転換を私はしていたということになります。撮影対象や
撮影スタイルまで変えるって言うことは普通はしませんが私の場合はそれをやりました。カメラもレンズ
も被写体も全て変えてしまったわけです。なんというか別人になったという感じですかね。(^^ゞ 

いまもそういう撮影をされている方がいて、S9000さんなんかがそうでしょう。今は野鳥撮影に邁進され
ていますが少し前までは望遠人物スナップでした。野鳥ではタムロン150-600とか、スナップではシグマ
135ミリとかですか。APSカメラだと200ミリ以上の世界での撮影です。
他方、同じデジイチを使っていても裏街道さんは広角標準での作品撮影をやられています。使うのは
24-105ミリくらいですので、レンズ的に見ればミラーレスカメラでも可能です。
私は野鳥撮影こそあまりしませんでしたが、だいたいS9000さんと同じような使い方をしていたという
ことになりますか。カメラの電磁波が気になるところですが、彼の使っている機材はAPSの低電磁波の
カメラですのでさほどのことはないのでしょう。

今回の撮影で望遠レンズでの撮影は、それがデジイチによる光学ファインダーであるならば、別格の
世界観が開けるというか、多くの方がこれに虜になるというのが改めて良く理解できるようになりました。
圧縮感とボケの世界ですかね。そして被写体の切り取りの世界でもあります。こういのは写真の世界
でしか得られないもので裸眼のそれとは大きく違っています。
ある記事に水鳥の野鳥撮影をしている方が、ファインダーを見ているだけで幸せになれる、というような
ハイアマチュアインタビューでの新聞記事がありましたが、プロ機とEF600ミリの光学ファインダーで見る
光景は本当に異次元の世界ですからね。300ミリF2.8のレンズでもそうでしたから600ミリF4では尚更
です。
またある若いアマチュア(多分ミラーレス機を愛用の人)が、私の1Dカメラと望遠レンズを羨ましがって
おられましたが、望遠撮影をすることにおいてはデジイチに憧れるのは当然のことかと思います。

そういえば昔、私がステージのアロハの踊りをサンニッパなどで撮っていると、それを見ていた若い男性
がわざわざ挨拶に来て、凄く楽しそうに撮っているのを見て感激しましたと言われたことがありました。
まあ傍目にもそう見えたんですかね。(^^ゞ 

そんなわけで望遠撮影であるならば、ミラーレスカメラは依然として苦しくてデジイチに軍配が上がると
いうことになるのでしょう。デジイチの光学ファインダー、そこでは非常に美しく神々しいまでの世界が
垣間見えるということです。写真なんか撮らなくてもファインダーを見ているだけで・・・というわけには
いきませんけどね。(^^ゞ 

余談を言いますと、手持ち望遠撮影は身体的には上腕筋を鍛えられます。レンズだけで1キロ以上の
ものが多いのでカメラと合わせれば2~3キロとなり、それを長時間持ち上げ下げするのは、加えて歩き
もありますから体力増強にはもってこいです。私がデジイチを完全に捨てないのはこの効用があるから
です。

こういう話は、ミラーレスとかコンデジとは全くもって違いますから経験のない方には想像すらできない
かもしれません。同じ写真ということで何でもかんでも十把一絡げ(じっぱひとからげ)にひっくるくるめて
考えるわけにはいかないのですね。
最近はシグマがソニーEマウントの150-600ミリのレンズを出したり、キヤノンがイオスR3でプロ用のEVF
を搭載したモデルとかでミラーレスでも超望遠撮影ができるような体制が整いつつありますがまだまだ
です。超望遠レンズとデジイチはそんなわけですこふる相性がいいんですよ。

話は変わりますが、写真というのは、実際に機材を駆使して写真をやっている方の見方と、それと一般的
に写真というものを、ただ見る側の見方とは全然違うんですね。例えば写真評論家などは実際には自分
では撮影はしなくて、データや紙になって完成した写真画像を見ての感想とかになります。その両者は
まるで違います。美術評論家なんかもそうです。
私が以前に取り上げた、「写真はわからない」小林紀晴著、は実際の現役カメラマンが考えて写真を評論
しているということで大きく評価しているのですが、殆どの写真論は実践的なものではなく、メディア論議
的な写真論であるわけです。それは頭の中での机上論なんですね。
頭の中で考えたことと実際とはまるでちがう。これは今のプーチンがそうですからね。(笑) 日本の左翼
の人達の国防お花畑論もそうですし。そんなのは世間にごまんとあります。とにかく自分でやってみよ、と
言うわけでして、実践が伴わない論議は不要です。

んなわけで、今回試しているのは望遠一眼の世界の再評価ということで、もうしばらくはやってみようかな
と思っていますが、正直言って既にミラーレススタイルに転換してしまっている自分としては、やりながら
も違和感は否めないです。懐かしくはあるんですがね。
とにかくデジイチの撮影、とくに望遠レンズの撮影はとてつもなく楽しいんです。しかしミラーレスの撮影は
ちっとも楽しくなんかない。その落差はあまりにも大きんいですね。こういうのは体験したものにしかわか
りません。
しかしながら私はその楽しい快楽の世界のデジイチを捨てて、苦行にも似た喜びがあるミラーレスの
長距離歩き撮影に向かいました。一時の快感よりも長い幸福をもたらすだろうという選択をしたわけです。
こういうのは重い三脚とカメラを担いで野山を撮影するのにも似て、本格機材をつかった長い経験がなけ
れば分からないかも知れませんね。ともあれ写真撮影は経験論です。

※撮影場所は最近とみに有名になった三豊市の父母ヶ浜でのショット。数年ぶりに訪れてすっかり観光
化し様変わりした浜に驚くやら何やら。(^^ゞ 大昔の香川の西側の浜はこういう引き浜が延々と続いて
いたんですが高度成長期にすっかり干拓と埋め立てで消滅しました。この引きの大きい砂浜と穏やかな
瀬戸の海の組み合わせは、県外客にも人気のようです。素足で歩いても怪我をしないように浜はよく
清掃されていました。清掃車はEVカーでした。

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