メーカー名 | NIKON CORPORATION |
機種名 | D600 |
ソフトウェア | Capture One 8 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 62mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/250sec. |
絞り値 | F4.0 |
露出補正値 | -0.7 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 1335x2000 (1.39MB) |
撮影日時 | 2012-01-02 01:48:27 +0900 |
エベレストの空(光文社新書) 上田優紀著
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334046187
著者近影と持参カメラは・・・
https://www.jr-odekake.net/aotabi/feature/04/
新書版ですが本格的な写真集は別にあり、この新書は撮影紀行ということになります。比較的安価
で手に入ります。
始めに申しますと8千メートル級の登山で本格写真機材を持って行き、撮影するというのはとんでも
ないことですね。著者は若く30歳代の若者です。和歌山県出身のようです。
ちなみに使ったカメラはこのエベレストが始めてのようですが、最新のイオスR5に各種交換レンズ、
そして三脚と予備カメラ(イオス5DS)です。
少しでも登山をされている方ならば、山への装備としては少しでも重量を減らしたい。それが当たり前
でして、生存に関係のないカメラ機材は持たないのが常識です。しかし写真家としてはカメラがなけ
れば登山の意味もないということで、それにしいもよくぞまあ持参したねっていう感じです。
こういう若者がいるのかと関心至極の感想しかないのですが、要は優秀な人間はどこの時代、どこの
国にもいるんだということでしょう。登山に関心がなくても、写真に関心がある方は是非に読んでみて
損はない本です。
それにしてもマイナス30度の世界でカメラは正常に作動したようなので(カメラトラブルの話は出てき
ません)、イオスR5は信頼のおけるカメラだということです。一眼レフよりも軽いカメラなので登山には
向くカメラですね。
少し前にカメラ屋の店頭でニコンZ9を触る機会があったのですが、そのファインダーの自然さに関心
をしました。これならはデジイチとさほど違和感なく使えるということで、時代はミラーレスカメラになっ
てきたんだなあと実感しました。(ただそのEVFの品質が長く保証されるかどうかは不明ですが)
文中に少し気になる記述かあって、カメラを撮影する時、ファインダーを見ているときは問題がなく、
シャッターを押した後、吐くことがあるというところでした。当人は緊張感とか高所で呼吸を止めての
レリーズという説明をされていましたが、これは多分、電磁波が原因だろうと私は推測しています。
以前に使っていたカメラは5DSであり、このカメラはソニーA9と並んで電磁波だしまくりのカメラですか
らね。
最新のイオスR5は電子シャッター方式を備えていますので電磁波が出るメカニカルシャッターを使わ
ずに撮影できるわけですが、それを使用していないか、それとも既に体が習い性になっているのかも
知れません。後者だけだと自然に治ると思いますが。
こういう現役の一流カメラマンが、自身の写真だけでなく、文章でも撮影体験と写真論を展開してくれる
のは有難いことで、写真家はただ写真だけで勝負するという時代は過ぎ去ったのかもしれません。
此処に写真の真髄というものが表れていると思います。我々アマチュアがする写真とはレベルが全く
違うわけですが、その本質は変わらないと私は思いますので。