雑記
Exif情報
メーカー名 SONY
機種名 α7R II
ソフトウェア Capture One 9 Windows
レンズ
焦点距離 35mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/125sec.
絞り値 F5.6
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2048x1366 (2.76MB)
撮影日時 2015-03-18 12:33:35 +0900

1   kusanagi   2022/11/23 23:11

武者隆司氏が今後の日本経済の見通しを新聞で解説をされていました。(共同通信)
『円急落、資本還流で日本の停滞脱却。』
2000年以降、世界経済が成長する中で日本だけが技術発展のない停滞が長く続いていた。しかし
日本においても2000年以降の世界経済成長を牽引したデジタルネット革命は進展していて、労働
生産性は向上していたわけです。それにも関わらず名目成長ゼロ、物価上昇ゼロ、金利ゼロの
頑強とも言える安定停滞がこの20年に渡って定着していた。

原因となったのが円高である。日本企業は円高と国内需要の蒸発という環境に対して、海外事業
拡大、海外への工場移転で対応した。製造業の海外生産率は90年代初めの1割強から現在の
4割弱まで高まっていった。企業は海外投資を拡大し、海外所得依存を高め、増加した連結収益を
(国内還流ではなく)、さらに海外に再投資することで成長を続けることができた。
日本の名目GDP(国内の価値創造)は、90年代以降、ずっと500~550兆円と停滞しているが、GDP
に海外所得を加えたGNIは30年間で2.2倍。年率2.7%とまずまず成長をしている。その結果、
日本は貿易で稼ぐ国から海外投資で稼ぐ国に変わった。

日本以外の全ての経常黒字国は貿易で稼いでいるのに、日本だけは貿易は赤字なのに、巨額の
海外投資収益でもって黒字が維持されているという具合である。
工場だけでなく資本流出も続いた。企業の海外投資残高は04年の25兆円から、20年には170兆円と
20年間で150兆円も増加。さらに日本の金融機関も海外への投資を激増させた。リーマンショック以降、
主要国が対外投資融資を抑制させた中で、日本の銀行だけが海外融資を19年の2兆ドルから21年
には5兆ドルへと増加。10年余りで3兆ドル(400兆円)という突出した増加により、日本の銀行は海外
収益基盤を確保したが、言い換えればそれは巨額の国富が海外に漏出したとも言えた。

資本流出は日本企業による海外企業買収、日本の投資家による外貨資産運用によっても加速して
いった。その一例はGPIFによる外国株式、外国債券投資の急増にも見られる。09年まで15%程度に
過ぎなかった外国証券の比率は21年には50%に達した。
このように日本には、技術革新と生産性向上の成果が残らず、海外に漏出するという形の均衡状態
が20年あまりに渡って続いた。その結果日本は国内の停滞とは裏腹に、他方で海外投資を積み上げ、
それが突出するという世界最大の対外純資産国となった。言わば大英帝国と同様、海外資産による
金利生活国となったのである。

この恒常的資本流出のメカニズムが、今回の円安によって終焉を迎えるかもしれない。
第一に企業投資の重点が日本国内にシフトしつつある。円安により世界の需要が圧倒的低物価国
日本にシフトし、国内での設備投資が急増し始めている。9月の日銀短観の22年度の設備投資計画
は全産業16.4%、製造業21.2%と過去最高の伸び。
総額1兆円に達するTSMCの熊本工場建設も動き始めた。TSMCは第2の、より先端の工場建設の
意向も持っているという。さらに中国生産依存体制は急速に危険になってきた。

日本政府のドル売り介入が進行すれば、総額1.2兆ドル(170兆円)も溜め込まれた外為特別会計が
保有する米国国債の売りで資本回収が加速される。国内経済に寄与することなく保有されている
巨額資金が国内に還流すれば、為替実現益40~50兆円と、資本元本回収の120兆円で計170兆円
という巨額の余裕資金が生まれる。
これをハイテク・ゼロカーボン・インフラ投資などの原資として投資すれば、日本のテクノロジーは世界
トップに立つことも可能。米国では過去2回(05年、17年)実施された海外留保利益の国内還流促進策
である。と同時に、過度な円安を止める秘策ともなる。

このように円安は、日本経済に寄与しない巨額の対外資産の国内還流を引き起こし、長く日本に定着
していたゼロゼロゼロのデフレ均衡を瓦解させるトリガーとなるのである。

とまあ、こんな具合ですが、武者氏の新聞での解説は懇切で読みやすく一般の人にも分かりやすい
のが特徴です。喫茶店で読んだ新聞からのメモで起こしましたが、改めて字起こしすると理解が進み
ます。経済そのものなんですが実体験のない自分は本を読んでもなかなか理解できるもの
ではないんですが、国際金融の本質は極めて重要ですね。
ではなぜこんな風に日本にとって追い風が吹いてきているのか。これを私の占星術で言えば実に
簡単でして、経済の星相とも言うべき、土星と木星が1960年と同じく2020年の今回も山羊座&水瓶座
で起きたからです。(^^ゞ ちなみに2000年は双子座&牡牛座で中国とか中東・ロシアが有利でしたね。
その前の1980年は天秤座でしたので日本にも有利でしたが中国にも有利だった。
日本は先進国中の先進国ですので、緯度の高い星座・強い星座での木星土星の合は有利となるの
です。この追い風は20年は続くのではないでしょうか。
前回、一万円札の肖像が福沢から渋沢に変わることを書きましたが、そういうのは予兆的象徴ですね。
福沢時代の30年は、日本ではなく海外ファースト(とりわけ中国)でして、日本国民にとっては散々たる
有様だったように感じます。負け組み日本であって、日本の富は海外に漏出していたわけですよ。
もうそれは終わりにしなければなりません。

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