梅
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS 5D Mark II
ソフトウェア Capture One 8 Windows
レンズ
焦点距離 50mm
露出制御モード 絞り優先
シャッタースピード 1/395sec.
絞り値 F1.8
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 1365x2048 (2.6MB)
撮影日時 2008-01-05 00:41:20 +0900

1   kusanagi   2023/2/26 22:56

紅白梅の間にある木は枇杷の木。関東や東北にはないかも知れません。
背後の山はコニーデ型成層火山の形をしていますが、ビュートと言われる浸食でできた山です。
400メートルくらいなので里山登りにはちょうどよいです。別のところで述べた綾歌連山もそれくらい
の山なので里山愛好家のフィールドになってます。
レンズはコンタックス50ミリF1.4

里山歩きの話が出ましたが、私が普段それに持参するカメラはミラーレスカメラです。
カメラには2種類あると思ってます。ひとつはソニーやオリンパスのようなミラーレスカメラです。
小型ですので軽くて歩き撮影に向いています。それはもっぱら記録撮影としての写真ですかね。
撮影は耽々とスピーディにこなしていくという感じです。べつに楽しい撮影ではないのですが
記録として考えればそんなもんでしょう。

もうひとつはデジイチのイオス・フルサイズなんかの光学ファインダーを持ったカメラです。そういう
カメラは撮影は充実感があり楽しいんですが、大きくて重くて、それで歩きの距離は稼げません。
でもやはり撮影そのものを楽しむにはやはりデジイチ。作品を撮るにもやはりデジイチが相応しい
でしょう。

現在のフルサイズのデジイチは昔の中判645カメラ並みの大きさ重さとなってます。それで昔の
メカニカルカメラ、当時の135のライカ版のカメラは、今のミラーレスカメラくらいなのですね。
やたら大きく重くなってしまった光学一眼レフなんですが、その特徴は何といっても、光学式の
ファインダーを備えているということに尽きます。OVFは被写体や光景との対話が出来、その
対話をしながら写真撮影をするという、そもそもそれが写真なのだ、というほどの撮影に於ける
充実感というものがありますね。

残念ながらミラーレスカメラ、レンズ交換式高級コンデジではその撮影時の楽しさや充実感という
ものが希薄です。電子ファインダーやスクリーンが良くなればなるほどそれが希薄になっていく
というパラドックスすらあります。
そこに最近言われるところの、リアルとバーチャルの本質的な違いというものがあるんだと思い
ますよ。

私がミラーレスカメラで撮影している時は、写真というものは考えていません。頭の中は被写体
のことだけなんですね。ですからミラーレスでは自分は写真をやっているとは考えていません。
しかし再び、デジイチを取り出すと今度は写真のことを考えるんですね。
ミラーレスでひたすら撮影しても、その後で自分が撮った写真を見るということは億劫になります。
綺麗に撮れているのは分かっているのですし。
そして今回のようにデジイチでMFレンズで苦心惨憺して撮っていると、今度は撮った写真をPCで
良く見ている自分に気がつくんです。

ミラーレスカメラで撮った写真は後で再度見る必要がない?・・・それはそうかも知れません。だって
現場でカメラのモニターに映し出される画像は撮った写真画像そのものなんですから。
しかし光学ファインダーのカメラで撮った写真は後で見て確認する必要があるということです。
写真は2度見る、と言います。一度目は撮影時で。二度目は写真となって、デジタル時代ではPCの
モニターで。この2度見るということで写真というものは形作られていく、というのが写真の属性の
ようなものだと昔から言われていますね。それは写真と記憶の相互システムのようなものです。

デジイチとミラーレス。この2つのカメラはそれぞれに長短があり、ひとつだけで全部できるというもの
ではないと思ってます。昔の時代でもカメラは一眼レフとコンパクトカメラ(レンジファインダーカメラも)
が2つあって、その機構の違ったカメラを使い分けていました。
多分、ひとつだけ選べと言われたらデジイチでしょう。ミラーレスだけでは写真としては物足りない
ということですから。それはスマホでもそうで、あれはコンデジでミラーレスなので写真としては
面白くないものでしょう。

光学一眼レフを捨てれば、おそらく遅かれ早かれ写真の趣味は行き詰るだろうと私は考えています。
そうは言っても写真趣味を永続させる必要もありませんよね。道楽から抜け出てせいせいしたわい、
という人もいるかもしれません。

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