メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS-1D X |
ソフトウェア | Capture One 8 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 28mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/512sec. |
絞り値 | F5.7 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2048x1365 (1.86MB) |
撮影日時 | 2023-03-18 23:34:33 +0900 |
ミラーレスカメラで撮るオールド・クラシックレンズというのがあります。ソニー板の爺児さんの作例は
それになります。アップされたお写真は一見ボヤーっとしているようですが、高品質モニターで見ると
これはこれで中々の画像力があり、味わい深いものがあります。もしかすればJPEGで撮影されて
いるのかもしれませんね。もしRAWで撮影し厳密に現像処理しますともっともっと画質としては良い
ものになったのではないかと内心思っています。
私も爺児さんほどてはないものの、オールドレンズは多少は持っています。たとえばミノルタの古い
レンズなどはカメラのモニターを見ているだけでうっとりとするほどの魅力をもっています。
マウントアダプターはソニーNEX・アルファマウントのものも多く持っていて、現行存在するほとんどの
レンズがこのソニーアルファ7のカメラで撮影することができます。そのレンズ遊び世界は実に魅力的
であり、私だけでなく多くの人々がこのマウントアダプター世界の虜になっているものと思われます。
しかし私の場合、この世界へのチャレンジを2度ほど挑戦しましたがやはり挫折してしまいました。
理由は簡単でして、その野外の撮影時においてもカメラのモニタースリーンを強く見ることを求められ、
次第にそれに嫌気がさしたからです。
合ピントを人間の眼で手動でするのはかなわん。(笑) というところでしょうか。もしこれがAIを使った
フォーカスエイドが実現できれば、ピント合わせには労力を伴わずに撮影できるので再び挑戦したいと
考えています。
それで一眼レフのカメラに於いても、やっぱりフォーカスエイドで合ピンを知らせてくれるのは良いよね。
ということで、それが可能な電子接点付きアダプターにこだわっています。これはイオスの場合ですが
二コンはそんなことをせずとも素のままで簡易表示のフォーカスエイドが効きますのでありがたいです。
イオスの場合は合ピン時に中央の1点ピント表示が赤く光り、そして音で知らせてくれるのがとても良い
と思っています。二コンもそうならないかなって設定メニューを探るも無理なようです。
そうはいってもイオスの場合でも、オールドレンズはなかなか正確な合ピンは難しいところがあって、
現行MFレンズは良くても、古いレンズの場合は大変苦労が伴います。
どんなカメラを使っても、もともと画質が鋭敏ではないレンズはMF撮影は難しいのだということかも知れ
ません。
オールドレンズはフランジバックの関係から、例えばフランジバックの長い二コンでしたから二コンの
レンズしか着かなかったと記憶しています。(中判レンズは可能) ところがフランジバックの短いイオスで
したらかなりの異種メーカーのマウントが装着できます。それで昔からマウントアダプター遊びはイオス、
ということになりますね。
イオスマウントでも着かないレンズはあって、ミノルタのMFレンズ、キヤノンのMFレンズなどがそうです。
こういうレンズはミラーレスカメラでしか撮影できません。またレンジファインダーのレンズなども同様で
す。
そう考えると何のレンズでも着くミラーレスカメラというのはiPS細胞のような万能細胞みたいなものかも
しれません。
一眼レフでマウントコンバター遊びをするのは、ミラーレスカメラが登場する以前の趣味だったようで、
中華製として売られている電子接点アダプターは最新イオスのカメラには接続できないものが多いです。
やはり現在のマウントコンバターによる異種レンズはソニーアルファに代表されるミラーレスカメラに移行
しているようですね。
なおマウントコンバーターには信頼できるものもあります。国産カメラメーカーがリリースしたデジイチの
レンズを同社のミラーレス機に着けられるようにしたものです。
私の場合はソニーですのでソニーが出したアルファレンズをAF撮影で動作できるコンバーター。そして
シグマが出したソニーミラーレス用の、イオスとシグマカメラのレンズが着くコンバーター。AFできちんと
問題なく撮影ができますね。
同じくミラーレスカメラでよく使っているオリンパスやパナソニックも同様でデジイチ用のレンズがミラーレス
で上手く使えます。
最近の中華製のコンバーターではMFレンズをAF化できるものとか、マイナーなコンタックスAFレンズを
AFで動作できるコンバーターとか色々とチャレンジがあるようです。マウントアダプターの世界では今なお
進化中であるということでしょうか。
オールドレンズの世界というのは、現行のシャープなレンズ世界とは趣き異にして、一種のカルチャー
ショックを味あわせてくれるものかと思います。それでオールドレンズ人気はなかなか収まらないというか
これはこれで永遠不変の文化かも知れません。
オールドクラシックレンズ趣味の方はなぜかJPEG撮影で行くという人が多いような気がしています。
ストレートな撮影、画像を弄らない嗜好というのがそうさせるのかも知れませんが、カメラはRAW撮影が
基本であり、もっとも優れた画質を出してくれるものと思います。
しかしRAW撮影で画像処理前提での話となると、これは相当に大変でして、PCモニターの前に釘付け
という事態になってしまいます。これを避けるにはやはりJPEG撮影で素のままの設定で画像を出すのが
現在ではベストかもしれませんね。
私が思うに、PCで使うRAW現像ソフトにはこれからAIを搭載して欲しいと期待しています。これだとAIが
初期段階ではユーザーのやり方を見て自分で学習をするのですが、やがて完全なユーザー好みの画像
をAIが自動現像できるようにするというものです。また合ピントで多数撮影した画像もAIが選んでやって
くれるという機能も欲しいですね。
こうしますとユーザーは撮影にのみ注力して、画像処理等はAIが自動でユーザー好みの絵を出してくれ
るということになります。やがてはこのようになり、これは時間の問題かなって感じますね。
AI現像はメーカーお仕着せのものではなく、飽くまでもユーザーが自分で育てたオーダーメイドのような
ソフトですので出現すれば人気を得るものと思われます。
このAIに関してはミラーレスカメラの合ピンにも搭載して欲しいと切に願うところです。ミラーレスカメラの
正確なフォーカスエイド機能にはAIが必要だろうと思うからです。これが実現できればユーザーは、撮影
現場で目を凝らしながらスクリーンを凝視する必要性から解放されます。ユーザーはぼんやりとスクリー
ンを見ながら、ピピッと光り鳴ってくれる瞬間にレリーズを押すだけというわけです。撮影のテンションは
上がること請け合いです。(笑)
こういう話は一般のユーザーには関係のないところなんですが、その基本はユーザーがメーカーの
お仕着せの使い方には従いたくないということに尽きるかと思います。言うなれば今流行りの言葉で
言えば、権威主義的(国家)嗜好ではなく、自由主義的志向で行きたいとなっていうことですかね。(笑)
これは自分の写真の行き方、そして自分の人生の生き方にも直結することなので、スルーと長すこと
でもないように感じます。
カメラメーカーの言うとおりの写真をやっていくのは詰まらん。というこどてあって、自分の写真は自分の
考え方でやるのだという決意のようなものがなければマウントアダプター遊びはできません。
レンズ交換式カメラの良さは、コンパクトカメラと違い、自分で装着するレンズを選べるということです。
サードパーティ製レンズメーカーというのが昔からありますね。タムロンとかシグマ。最近は中華製も
多々でています。そういうレンズを選ぶというのもユーザーの自由主義的決意の表れかと思います。
大げさですけどね。(笑)
キャノンが新しくミラーレスを出したからイオスRには専用レンズを着けなくてはと、信じて疑わないのが
権威主義的嗜好であって、大人しく羊のように人生を生きるということにも繋がるというわけです。
もちろんそういう人たちが多数派であってまあ8割はそういう方々でしょう。
しかしそういう生き方はしないという人たちも2割くらいはいて、そういう方が緩くはシグマやタムロンの
レンズを買い、もっと行けばマウントアダプターで異種メーカーのレンズを着けて使いたいということに
なるものと考えます。
マウントアダプターとかコンバーターとか言われるゲテモノ趣味というのは、最終的にはその方の、
ユーザー自身の写真に対する考え方や、御自身の人生の行く方にまで関係してくるものだと私は考え
ているのです。
いやー、そこまで深く考えなくても、要するに異種レンズを着けたカメラはカッコイイんです。(笑)
本当にかっこよくて自分でもうっとりするほどで、アダプター文化というのは、このカッコ良さのオタク的
カメラ文化なのではないかなっていうことですかね。他人が持っている在り来たりのカメラとはぜんぜん
違う。オンリーワンであるということ。もうこれに尽きるかと思ってます。
私の場合はレンズだけでなく、カメラのグリップとかストラップとかフードとか、そういうものにも自分だけ
のオリジナリティに拘っています。つまりはカメラスタイルに徹底的こだわりたいということ。
こういうのはもう、徹底的に自分は我がままであるということの証しでしょうか。(笑) この世間、我を
通すことがなかなか出来ないわけなので、せめて自分のカメラだけはということかも。そういえば車で
やる人も多いですわね。
最後は馬鹿話のような落ちになってしまいましたが、コンバーターを使っての遊びはカメラや写真への
理解に繋がるものだと思ってます。
人と同じものは撮らない、これは昔から言われていたことですが、他人と同じものを撮るというのが
素人さんのみならずアマチュアでの主流となっているのが現状です。同じようなカメラでもって同じような
写真も撮る。みんな同じだから安心できるというわけでしょう。でもそれは多分、本当の趣味ではない
です。レジャーでしょうかね。
写真の真髄はもちろんカメラなんていう物ではありません。また写真というモノでもありません。
写真は、自分は何を見て何に関心がもてているのか。ということだと考えています。そして自らの、見る
力や考える力を養うことだと思ってます。
ですから何でもない光景をなんでもないように撮れるというのは、究極の写真術というのかもしれませ
んね。
この一瞬後に大震災が襲ってきて阿鼻叫喚の地獄になる。とか核ミサイルが炸裂して、とかになっても、
自分は正常にものごとを見れるのかどうか。光景自体としては平和な時代と変わらないものである
はずなのですが、そうは冷静に見ることも考えることもできないでしょう。
しかしカメラに写る映像は何時だって眼前にあるものだからです。私はその自分の目の前にあるもの、
その一瞬にあるものを大事にしたいと考えています。