メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 70D |
ソフトウェア | Digital Photo Professional |
レンズ | TAMRON SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 A022 |
焦点距離 | 483mm |
露出制御モード | マニュアル |
シャッタースピード | 1/512sec. |
絞り値 | F6.4 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 400 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2000x3000 (4.3MB) |
撮影日時 | 2021-04-14 21:46:32 +0900 |
そんなことができれば苦労はしない(爆)
今のアニメはデジタルですが、1980年代までは手書きのセル画を専用撮影機材でフィルム撮りしてコマ送りすることでアニメーションが成立していました。
詳しくは
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h11/press/japanese/housou/0626j14.htm
セル画は透明なセルロイド(実際には他の材質が使われている)に絵を描くので、着色していない部分は向こうが透けて見えるため、人物+背景+透過光による表現、またセルをずらすことでパンやズームのカメラワークを再現する、奥行き方向に異なるセルを配置しピント送りすることで、アニメ上の静止画でありながら時間軸を表現できるなど、多彩な表現技法が開発されてきています。
「奥行き方向に異なるセルを配置しピント送りをする」技法を転じて、これらの異なるセルを、違うタイミングでパンさせることで、巨大構造物がゆっくり動いているシーン、あるいは新幹線の車窓から望む景色(手前が早く、遠くがゆっくり)の再現なども可能。
お気づきのように、絵画の表現に、写真撮影技術を組み合わせてアニメが完成するのですが、普通のスチル撮影やムービー撮影と全く異なる想像力(あるいは創造力)が必要な上、毎週放送されるテレビアニメなどは作画→撮影→声優の声あて→納品のサイクルが短く、要領よく短時間で数千枚を撮影するのは高度な技術と習熟を要するもよう。
デジタルアニメとなって撮影手順が亡くなった現在では、ボケや歪曲、フレアのようなレンズ表現をデジタルで再現するなど、写真技術がアニメ技術に流入する傾向もあるようです。
詳しくは
https://mediag.bunka.go.jp/article/article-18117/
30分尺のアニメ番組は、3000枚以上のコマを必要とするため、人間のアニメーターが手作業でそれを毎回書くのはとても過酷です。
そこで省力のため、静止画+パンorズーム、口だけ動かせばよい長尺セリフなどが多用されます。ここから、アニメが作画者ではなく、声優が主役である作品だと言われるところです。
なお、「巨人の星」のアニメがやたらと感動シーン(涙シーン)が多いのは、静止画が多用できるためであり、またひたすらの特訓シーンも、同じコマが使いまわせるため省力につながるものです。
ここまではアニメ側の話ですが、スチル写真撮影で、セル画アニメを再現するのはこれまた無理のある話で、現実世界は平面画で構成されていないし、都合よく透過光となる光源も存在しないので、アニメの映像表現における文法である「異様に深い被写界」「人の口からレンズフレアを放射」「動物よりも光る眼(透過光を使っている)」といったものはまず無理です。
簡単に実現できそうなのは、セル画時代にも見られた、写真撮影技術の文法がアニメに流入しているようなケースで、「巨人の星」の投打の対決シーンは、超望遠レンズの圧縮効果で再現できそうです。しかし、打者側から見て投手を圧縮効果で近く巨大に見せるには、現実の球場ではバックネットやフェンスの位置からして、カメラを配置できる場所がなく、これはやっぱりアニメにおける「仮想カメラ」の技法と言えそうです。
この桜吹雪の一枚は、特にセル画アニメを意識して撮影したものでも何でもありませんが、風はアニメにおいて、時間経過や緊張感の表現に使われるので、それなりにアニメチックな意味がある、の図なのです。むははははは。
余談ですが、セル画の画材となるセルは、撮影用のフィルムとセットで需要があるためか、コダックやフジといったフィルムメーカーが供給していました。セル画用の塗料ともども、現在では絶滅危惧種となった様子です。フィルム写真は裾野が広く、すぐに絶滅しそうにはないですが、セル画は限られた人々の才能と熟練に頼っていたため、本当に絶滅してしまうかもしれません。版画、水彩画、油彩画、また水墨画も、継続ないし発展してきているのに、セル画だけが絶滅するというのもなんだかかわいそうに思うところです。
(すでに専門学校等でもコースがなくなっている)
こんばんは。
見事な桜吹雪・・・良いですねぇ~常に挑戦してみたいと考えている被写体です。
『散らせるもんなら散らしてみやがれ!』毎週楽しみにしていたものです。
松方版がベストだったかな。^^
おはようございます。コメントさんくすです(^^)v
そうは言っても、セル画はそれ自体が作品の最終形態ではなく、アニメーションとして画面化されてナンボ、という途中過程のパーツではあります。その意味では、アニメーションが健在である以上、セル画にこだわる意味は薄いともいえます。
アニメーションの成立には、セル画(画像)と声優、音楽や音響効果といった諸要素が必須ですが、実写ドラマ・映画では俳優や照明・小道具大道具・衣装・メイクの仕事を、アニメーター(セル画作成者)が担っているのが特殊な点です。また、実写のカメラマンとは異なる技術と手間をアニメのカメラマンは求められるそうで、そこは写真趣味の寒天いや観点からも興味深いです。
(平面画を撮影するので歪曲収差を排するために単焦点レンズが基本とのこと)
アクションや表情がすでに作られている状況で、声による演技を求められる声優業は、俳優とは全く別の職業だという意見もありますが、いろいろな事情で俳優が担当することも多々あります。松方弘樹さんもその一人ですが、菅原文太さんが声優としての実績が重厚であるのに比べて、やや影が薄いと言えそうです。
泉下の松方氏は「文太さんは、追いつけなかった先輩なんだよ」とおっしゃるところでしょうが・・・