メーカー名 | NIKON CORPORATION |
機種名 | D800 |
ソフトウェア | Ver.1.10 |
レンズ | 35mm F1.4 |
焦点距離 | 35mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/320sec. |
絞り値 | F9.0 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3680x2456 (6.07MB) |
撮影日時 | 2015-11-23 21:46:12 +0900 |
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フルサイズ5000万画素で黒白を撮り、それを1/4出力するというのは、なかなか良い手だだった
かなって感じています。つまり1240万×4で5000万画素ですかね。
これはどういうことかというと、ベイヤーセンサーは基本4画素ピクセルでRGB(正しくはRGGB)を
構成しているからです。つまりその4画素は、レッドは1/4、グリーンは2/4、ブルーは1/4になります。
それを補完水増し処理をして、4画素にそれぞれRGBの色を持たせているというわけです。
それをやめて4画素単位でもって、それを1画素としてRGBとするという考え方です。そうすると
必然的に、総画素5000は1/4の1240万画素となります。
かなり大雑把な考え方ですが、これはシグマフォビオンのセンサーの仕組から学んだことです。
ではフルサイズ2000万画素の場合は、1/4すると500万画素となります。イオス5Dマーク2や3が
これに当たりますが、正直言って黒白にすると画素数が足りないという雰囲気となります。
500万画素のカラーデジタルと1200万画素のカラーデジタルを比べれば、流石に500万画素では
物足りないとなるんですね。やはり写真として1000万画素を超えなければ不満がでてきます。
それと同じで、モノクローム専用機に対抗するには4000万画素オーバーのカラー高画素モデルを
使い、それを1/4で出力すればモノクローム専用機並みのシャープで解像感のある画像が得られ
るのではということです。
こういうハチャメチャ理論の展開をしているんですが、実際に撮った画像を見るとそれはしっくりと
くるんです。まずは実践ありきですね。
2000万画素のカメラでも強烈に高解像のレンズを使い撮影条件が良ければ、まあまあの黒白画像
が得られるですがそれは例外的とでもいうもの。やはりコンスタントに解像力とシャープネスが
欲しいとなると画素数の高いカメラの出番となります。
ペンタモノクロームの黒白画像でも、カラー画像と同じようにデータ量があります。RGBを捨てて黒白
2価で撮影しているにも関わらずです。何故なの?という気がしませんか。その理由は簡単です。
パソコンやデジカメというデジタル機器はカラー画像を基本としていて、たとえ黒白画像であっても、
それはカラー画像、RGBとしてしか表現ができないからですね。それでデータ量はカラーとモノクローム
は違わないのです。
ここのところはフイルム時代とは根本的に違っています。黒白フイルムは黒白の印画紙で焼くのが
正式で、黒白フイルムをカラー印画紙で焼くというのではなかったからです。
そういうことではデジタル時代にモノクローム写真をするというのは、モノクロフイルムをカラー用の
印画紙で焼いてしまったという例えになります。それは邪道であるとしてしまえばデジタルでは黒白
写真はできません。
黒白のデジタル画像をプリンターでプリントするとしますと、全てのカラーインキを使って黒白の絵と
してプリントします。黒白プリントにマッチしたプリンターなどはもしかすれば黒インキにプラスして
グレーのインキもあるかもしれません。しかし他の赤とか青とか黄とかのインキも使っちゃうんですね。
それで実は、そういう多種の色を使うからこそ、黒白写真のプリントが生き生きとするというのがあり
ます。黒は締まって深みがでてグレーも高諧調となります。
商業写真でも実は黒白写真は墨1色ではなくフルカラー、CMYKのプロセスカラーで刷っています。
そういう風に考えてみれば、黒白写真も実はカラー写真の変形であるだけ、ということになります。
こういうのは画像論ですから現実の黒白撮影とはあまり関係がありません。とにかくデジタル画像
もプリントも実際はカラーデータで処理しているんだということです。