メーカー名 | NIKON CORPORATION |
機種名 | D800 |
ソフトウェア | Ver.1.10 |
レンズ | 35mm F1.4 |
焦点距離 | 35mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/320sec. |
絞り値 | F9.0 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3680x2456 (5.18MB) |
撮影日時 | 2015-11-23 21:49:57 +0900 |
⑭
黒白専用機はカラー機に比べて画素数は同じでも解像力とシャープさは群を抜いています。それと
撮影感度も高くなります。とにかくカラーフィルターもローパスフィルターもないのですから当然となります。
そういう解像感とシャープさはフォビオンセンサーと同じですが、高感度力はぜんぜん違いますね。
このように、カラー機とモノクローム機はデジタル処理は同じですがセンサー・撮像素子が根本的に
違うというわけです。
モノクロ専用機は色彩がない分、解像度とシャープさ、高感度を得ました。失うものがあれば得るもの
もあるというのが世の中の理です。
黒白写真と言えば、なんとなく暗いイメージですね。占星術で言えばカラー写真が華やかな木星とか
金星や太陽という吉星とすれば、黒白写真は重苦しい土星というイメージですね。たしかにその通り
なのですが、そういう凶星の土星や天王星や海王星には手堅い実力を得るチャンスという意味もあり
ます。
質素で堅実な土星、怜悧でスマートな天王星、イメージの宝庫の海王星などなど、そういう良い意味で
捉えることが大事だろうと思っています。
カラー機で黒白をする場合、モノクロ専用機とは違って、自前搭載のカラーフィルターを操作できるという
利点があります。これで色合いではなくて黒白の配分や割り当てが可能です。グレイの調整ができるん
ですね。
モノクロ専用機だとレンズ側にレッドとかイエローやグリーンフィルターを着けて調整するのが、カラー機
だとメニュー画面で調整できます。もちろんRAWで撮れば後でソフトでも。これは大きな利点ですね。
私はとにかく黒白写真に慣れるということで、今はRAWを捨てて黒白JPEGで撮っていますが、これから
本当に黒白写真というものに自信ができれば、その時はRAW撮影をして、その現像段階でカラーフィル
ターの操作をしようかと考えています。それで黒白写真の幅が大きく広がりますからね。
しかし今はまだその段階ではないと自覚しているので、とにかくまずはカラー写真を捨てるという初歩
の段階ですから、まだしばらくはJPEGスモールモードで撮ります。
本当の黒白写真というのは、カラー写真を捨てても構わないという覚悟がなければできないと思って
ます。つまり、キラキライ色イロ主義から脱却しなければ真の黒白写真には行けないだろうということ
なんですね。
これは極めて精神的なものです。豊かさを敢えて捨てるということ。幸運を捨て苦難を選ぶということ
に繋がるでしょう。幸運というのは他力ですが苦難というのは自力で本当の実力を得るということでも
ありますから。こういう精神的なことを考えてこそ、それが私の黒白写真なのだろうと思ってます。
とにかくややこしい話は別にして、カラー機の高画素モデルを黒白カメラにして、そこに高解像度な
レンズを着ける。というのは大変に、アリで有効だということです。
フルサイズで4000万画素を超えれば、それに高解像力を持つレンズを装着すれば、モノクロ専用機と
タメを張れるというか、もしかすればカモルことができるのではないとは感じています。
正直言って、カラーの場合はフルサイズ2000万画素あればよく、それ以上は必要がないと感じていま
した。4000万画素も6000万画素も要らないということで。私だけでなく実際にそう感じておられる人は
多いのではないですか。それで皆さんもフルサイズ2000万前後のカメラを良くお使いです。
しかしこれがモノクロの専用機として使う場合には、解像感&シャープを得る為に1/4程度に圧縮する
必要性が出てきて、そこで高画素カメラの出番が出てくるというわけです。
結局は相対的なことなんですが、少なくとも現時点でのスタンダードしてカラー画像は2000万画素くら
いでよくて、白黒写真もやはりそれくらいは欲しいなとなるわけです。実際的には1000万画素~2000
万画素の黒白データが欲しいとなります。
当然ながらペンタモノクロームは2500万画素ですが合格ですね。しかしAPSなので半分としましょうか。
すると1250万画素となります。これでも合格です。(笑)
そしてカラー機を1/4化したモノクロ化カメラだと、総画素数は4000万画素から8000万画素となります。
合格できるのはアルファ7R2の4200万画素、二コンD850の4500万画素、イオス5DSの5000万画素が
それに当たります。6000万画素のアルファやシグマはもちろん合格です。これだと1500万画素になる
のでスペック上はペンタモノクロームを上回りますね。
こういう考え方が成り立つのかどうか。それは実際に自分で撮って実践してみるしかありません。自分
が十分に納得して満足できるものとなるのか否か。そういうことです。
モノクロ写真はカラー情報を捨ててますので、その分は解像力、シャープさ、そしてグレイ諧調という
ものだけで立ち向かわなくてはなりません。黒白写真なのだから適当でいい、というのは当初は許され
ますが本格的に黒白写真だけで行くとなると、持てる知識と技術を総動員しなければカラー写真には
敵わないのです。