雑
Exif情報
メーカー名 NIKON CORPORATION
機種名 D800
ソフトウェア Capture One 6 Windows
レンズ
焦点距離 26mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/160sec.
絞り値 F6.3
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2024x1351 (2.52MB)
撮影日時 2015-12-03 20:53:28 +0900

1   kusanagi   2023/12/4 22:21

⑳+④
最近はもう、自分の眼と脳が黒白対応になっているかのようで、最初に見るモノクロ写真と、その同じ
RAWデータからカラーを起こしても、後のカラー写真は不満足なんですね。なんか違うって感じてます。
自分が記憶している自然なカラーとは違って作り物の感じがするんですね。
人間は最初に見たものに強く拘るところがあって、その最初に見たものとは私の場合は黒白画像なん
です。それで同じ写真をカラーで見ても違和感がでるんだろうなって思ってます。

これほどまでに自分が黒白写真、モノクロームに入れ込むとは思ってもみませんでした。想定外という
のは、ほんとにあるんだということです。
私は写真は記録写真でよいとして、撮りっぱなしが多かったわけです。それで写真そのものに対する
思い入れは限りなく無くなっていたと思っていたんですが、そうではなったということでしょう。
カラーよりも黒白写真に拘泥するということは、まだ写真に思い入れが残っていたということですから。
面白いことに黒白になってから、撮った写真をけっこう見ているんですね。これもまた驚きです。

RAW+JPEGカラーで撮影している人は多いと思います。これのメリットはPC上で動作の速いJPEGで
確認をして、それがらこれぞと思う写真をRAWから改めて現像するほうがスピーディだからです。
それと同じ感覚で+モノクロJPEGで行くとPC作業の負担が軽減されます。肝は、PC保存時に、RAW
とJPEGを別フォルダにして保存することです。
私の場合はモノクロしか見ないという前提でやってますんで、この別フォルダ保存は絶対条件ですね。
殆どはRAW保存のデータを見ることはありません。特例を除き、ほぼ完全にモノクロJPEGのSサイズで
完結します。

モノクロ写真はカラー写真に比べて情報量は1/3です。これはPC上データではなくて脳内の情報量の
ことを言っています。この1/3というのは次元が違うというレベルです。したがって画像を見ても眼と脳
の疲労が異次元レベルで少なくなります。それで私は以前のように撮りっぱなしではなく、撮った写真
を大方に見ることができるんですね。
このモノクロで思い出すのが、かつてGEMさんが思い切ってライカモノクロームを買ってみようかと、
呟いたことです。もし彼がモノクロ機を使っていれば、もしかすれば、私のようにカラーを捨てることが
出来たかもしれません。

モノクロは情報量として1/3と書きましたが、JPEGのSサイズであればPC上でも軽快なデータ量である
わけですから、PC操作の負担も劇的に軽くなります。カラーを捨て更にRAWを捨てれば、こんなにも
写真が楽になるのかというわけで、とにかく劇的な労力低減であるわけです。
何事も考え方次第。今回はそれを深く学んだという気がします。

写真に対する思い入れが自分にはまだ残っていたという発見は嬉しい気がします。もうカラーで撮影の
最後には、写真は自分の歩きという健康維持の為の方便に過ぎないとすら考えていましたからね。
カメラを手に持てば自然と歩くというわけで、その歩きこそが私の写真であると思ってましたから。
それが黒白写真を獲得して徐々に変わりつつあるということでしょう。そういうことでは私の写真の復活
をしてくれたのがモノクロ写真であるというわけ。なんか面白いものですね。

このように現在のデジタル写真を捉えている人は世界中で、もしかすれば私一人かも知れませんが、
いやどうしてとうして、世界というのは広くて、多分間違いなく私と同じ結論に達している人は、この日本
にも多く居られると思ってます。私の考えていることは誰でも意識があれば到達することなので同様の
結論を得ている人は多いでしょう。
ライカがモノクロームカメラを出した。そしてペンタックスも出してくれた。もうその時点で時代はモノクロ
写真への意識変革が始っていたというべきです。ペンタックスのリリースには、多くのユーザーがモノクロ
カメラを願望していたという事実があります。
モノクロ専用機はカラー機と違い、絶対的にカラー写真は撮れません。カラー機をモノクロモードで撮影
したり、カラーRAWをモノクロ出力するのとは次元が違うからです。
モノクロ機をペンタックスに念願したアンケート提出のユーザーは、そういう覚悟を半ばは持っていたと
思われます。

しかし大部分のモノクロ機願望の人は、おそらく専用機であれば本格的な白黒写真が撮れるから、
それでモノクロ専用機が欲しいと思っていたでしょう。そういうこの私もそうでした。
しかし実際にモノクロ機を使ってみると、まあ確かに画質としてはカラー機のモノクロとは違うよねって
分かりましたが、私の場合はそれだけに収まりませんでした。
ペンタモノクロームを買われたユーザーの9割8分は、カラー写真がメインであって、たまにモノクロ機で
遊んでみるか、という優雅な使い方をされているはずです。

私の場合はやっぱり、大昔に黒白フイルム写真を10年くらいやっていたという実績があったからこそ、
100人中の98人とは違っていたのだろうと思ってます。
黒白フィルムの長巻を買ってきてそれをパトローネに詰めることから始まり、撮影したフイルムは現像
タンクで現像定着水洗をし、乾かしてカットして、そして暗室(自作の暗室の場合も)で、引き伸ばし機で
露光し、印画紙をフイルムと同じように、しかし今度は大規模に現像定着水洗をする。そして乾燥。
この手順のどれをとっても手抜きをすれば良い写真はできません。
こういうことをやったことがない人間に黒白写真の良さが分かるはずがありません。

写真趣味は簡単ですね。カメラを買ってパソコンでやるだけ。少し前はカメラとフイルムを買って写真屋
に任せるだけ。そういうのは自分で写真をやっているのではなく、やらされているだけなんです。
経済学的なコンシューマーとしての役割を果たしているだけ。間違ってもクリエイターじゃないです。
最近のバカ丁寧な二重敬語の、「写真をやらさせていただいています。」、そのものです。
カメラやレンズを買わさせていただいてます。
写真を撮らさせていただいています。
パソコンを使わさせていただいています。
ソフトウェアをつかわさせていただいています。
インターネットや掲示板を使わさせていただいています。
みなさん、写真を見てくれてありがとう、と言わさせていただきます。
つまりは人任せにすると自分は何も得られないということでしょうね。

黒白フイルム写真の経験がなければ本格的に黒白写真はできないのか。
そんなことはありません。デジタル時代でも黒白写真に邁進することはできます。ただし条件があります。
カラー写真を捨てることからしか始りません。
「写真をやらさせていただいています。」から抜け出すことでしかできません。
カラー写真をやめることができれば誰でも黒白写真をすることができます。これは二者択一ですから。
そうすると始めて「私は写真をやっている」と言えることができます。

というのは、もちろん大嘘です。(笑) 写真は楽しければ良いのであって、それにはカラー写真は欠かす
ことができません。黒白写真なんかに嵌る人間はどこか偏っているわけです。老後を写真趣味として過ご
すことには意味があることですね。現代はビジュアルの時代です。その時代に遅れないためには、自ら
写真を撮影しPCやタブレットを操作しネットに参加することは有意義なことですね。
また写真をすれば色んな観光地にでかけ、人と交わることもできます。
※投稿写真はJPEG1/4サイズ撮影をし、少しPCソフトでシャープネスを落としてます。二コンはキヤノン
に比べて最初からメリハリがあります。レンズは24-70ズーム。

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