⑦-1
Exif情報
メーカー名 PENTAX
機種名 645D
ソフトウェア Capture One 6 Windows
レンズ
焦点距離 33mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/640sec.
絞り値 F10
露出補正値 -0.7
測光モード 分割測光
ISO感度 1600
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 4224x3168 (11MB)
撮影日時 2010-01-04 00:42:56 +0900

1   kusanagi   2024/1/14 00:29

⑦-1
黒白写真になってからというものの、以前のように機種を違えて撮影することがなくなってきました。
もう何で撮っても良く似たものだから、カメラはなんでもいいや、っていう感じです。
しかしそれだとあまり勉強にならないんで、無理やりにも機種替えで撮影しなくちゃと考えてます。

今回使ったものは古いCCDのカメラで、撮影感度は低いです。よって、ノイズが出やすいですね。
いつものようにJPEGのSサイズ(1/4サイズ)+RAW(DNGファイル)でやってますが、
⑦-1はJPEGのSサイズ(1/4サイズ)から。
⑦-2はRAW(DNG)から起こしたカラー版。彩度を落としてのモノトーン風にしてます。
この2つを比べると、⑦-1のJPEGモノクロの方が画質も良さそうに見えて、しかも印象力の強いと
いう感じになったようです。あくまでも印象というレベルの話なんですが、(実際には元は同じデータ
です)、下手なカラー写真よりも、案外にモノクロの方がスキッとしてスマートだという気がしてきま
したね。

まあこういうのは一概には言えなくて、カメラの機種ごとに違ってくるんだとは思います。今回の
カメラはCCDですので、感度こそは低いんですが、陽が当たっているところの輝度は高くなるんで
すね。日陰りところはノイズだらけですが、光が強いところはキレイにでるんです。そういうのが
印象力としてCCDの持つ良い点ですかね。

CCDカメラは解像感が低く、シャープさなどもCMOSのカメラには敵わないですね。しかしそれでも
このペンタ645Dは5000万画素あるので、ピクセル数を1/4にしても1200万画素はあります。
けっこう、黒白写真で撮ってもいけそうだなっていう気がしてます。


いろいろとカメラを変えて黒白写真をしても、やはりデジタルカメラとしての黒白写真の原点は、
なんといってもペンタ・モノクロームであるという気はしていて、それが私のデジタルモノクロームの
基準のようなものになっていますね。
リコー製モノクローム機の、あの鮮烈ともいえる解像力とシャープさ、ヌケの良さなどは、カラー機
がどんなに頑張ってみても敵わないということです。

『フォトヨドバシ PENTAX K-3 Mark III Monochrome』
http://photo.yodobashi.com/pentax/camera/k3iii_monochrome/
http://photo.yodobashi.com/pentax/camera/k3iii_monochrome-2/
http://photo.yodobashi.com/pentax/camera/k3iii_monochrome-3/
http://photo.yodobashi.com/pentax/camera/k3iii_monochrome-4/
これは写真を見るのではなく(ネットで写真を見ても分かりませんから)、カメラマンの文章をみていた
だきたいですね。
例えば、
・・・・すでに暑苦しさドバドバのテキストからもお分かりの通り、これは撮る者の冷静さを奪い去るカメラ
です。ある種の狂気すら呼び起こすカメラです。もちろん良い意味で。そして、魅力的なプロダクトとは
そういうものですよね。実際、取り憑かれたようにこのカメラで撮り歩きましたし、これほど仕事を忘れて
(=結果を考えず)撮影という行為に没頭したのも久しぶりかもしれません。以下、正直にお話しします。
ライカM MonochromやシグマのFoveonセンサー機で経験済みということもあってか、今回撮影を始めた
当初は、思ったよりも驚きはありませんでした。まあ、なにせあの時は初体験でしたからね。ただ、K-3
Mark III Monochromeでしばらく撮り進めるうちに、「このカメラ、すごいわ」と思うに至りました。つまり
ある程度の予想ができてもなお、心を鷲掴みにするカメラであり、モノクロで写真表現を極めてゆくための
完璧な素材なのです。・・・・

こんな感じでして、プロのカメラマンをも唸らせるものが、このリコーペンタ・モノクロームにはあるようで
す。そりゃあ、リコーの中では最高に良く出来た一眼レフですから、シグマとかライカとかとかは、カメラ
としてのモノが違いますからね。使いやすさや性能は比べるべきものではありません。
私としても、こうして他の方の印象文を見るに付け、やはりこのリコーモノクロームが圧倒的に優れて
いたからこそ、新しいデジタルモノクロームの世界に行けたんじゃないかって思うようになりました。
もうフイルム時代の黒白写真なんかは関係なくて、あくまでも現在のデジタルモノクロームですかね。
そういうものの扉を開いたのが、このカメラだったというわけです。
そしてリコーモノクロームを原点の基準として、一般的なカラー機によるデジタルモノクロを試していると
いうのが今の私なんでしょう。

ところで・・
https://photoxp.jp/pictures/226146
これはKazさんのキヤノン最新機種によるデジタルモノクロです。見事に決まってますね。筋肉質の
モデルさんの持つ、秘めた躍動感が静止状態でも溢れんばかりです。
R7は3000万画素のカメラですが、1/4にすれば大体この投稿写真のサイズになります。
カラー機のモノクロは、カメラの持ってるカラーフィルターでモノクロの色調節ができるのが最大のメリット
なんですが、この写真はそれを大いに使っていると思います。そうでなければもの肌の感じはでない
でしょうから。そしてバックの真っ黒感が凄いなって思います。

「カメラマン・リターンズ♯10」によると、リコーモノクロームのモノクロセンサーは偶々既製品があったの
で作れたカメラだといいます。ですからそう簡単にモノクロ専用機は作れないということです。
ということは、ユーザーはカラーカメラを使って黒白写真をこれからやっていく、というしか手立てはない
ということですね。
そしてKazさんの黒白写真をみると、頑張ればこれくらいは出来るだろうということでもあって、それは
良い指針になったということです。
モノクロ写真の強さというのは、その持っている圧倒的な印象力というものでしょうね。その印象力は
長期にわたって続く記憶に残ります。長期記憶というやつです。それは黒白が一番なんですね。

もっとも私としてはもっと気軽に黒白写真をやって行きたいのでして、これからも気軽なモノクロ写真を
追い続けるだけです。
とにかく、機材としてカラー機によるモノクロ写真では、やはり3000万画素オーバーのフルサイズ以上
が有利であるということ。やはりこれが最低限の基本かなっていう感じ。
そしてレンズは標準レベル以上が欲しいということ。
もちろん敢えてそれをパスするという手もあります。低画素のカメラで廉価レンズを使っても黒白写真も
おおいにあるわけです。しかしそれらはあくまでも応用編ですね。
黒白写真を永続的にやっていくということを考えるならば、基本のスペックを満たしたモノクロ写真を
まずやっていかないと長続きしませんから。
一番簡単な方法は、リコーなりライカの専用機を使ってみること。しかしリコーはともかく、ライカは
高過ぎです。どこかのメーカー、例えばキヤノンがモノクロ専用のフルサイズセンサーを作ってくれれば
最高なんですけどね。70万円以下でね。(笑)

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