オリンパス E-P1 作例

ミラーレス

2009年7月3日発売

E-P1の仕様

2009年7月に発売された、オリンパス初のマイクロフォーサーズ機であり、後継のE-P2へ続くデジタルPENシリーズの初代である。1959年のハーフサイズカメラ「オリンパス・ペン」の名称とコンセプトを受け継ぎ、EVFと内蔵ストロボを省いて小型軽量と上質感を優先した金属ボディで、発表時点では「世界最小・最軽量のレンズ交換式デジタルカメラ」をうたった。PEN Fの流れを汲むデザインと携帯性が評価された一方、高感度のノイズは弱点に挙がり、AFは速くはないもののスナップでは気にならないとされた。

シリーズ
PEN
位置付け
オリンパス初のマイクロフォーサーズ機(デジタルPENシリーズ初代)
後継
E-P2
ライバル
DMC-GF1 DMC-G1

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投稿写真 871枚

Camera Profile

E-P1について

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

2008年8月5日、オリンパスと松下電器(パナソニック)は、フォーサーズシステム規格を拡張した「マイクロフォーサーズシステム規格」の策定を発表した。フランジバックを従来規格の約1/2に縮め、マウント外径を約6mm小さくし、電気接点を9点から11点に増やした規格である。1プレス オリンパスニュースリリース:オリンパスイメージングと松下電器「マイクロフォーサーズシステム規格」を策定オリンパスはこの規格に準拠したE-P1を2009年6月16日に発表し、7月3日に発売した。受注生産分の発売は7月下旬だった。2プレス オリンパスニュースリリース:世界最小・最軽量のレンズ交換式デジタルカメラ※“マイクロ一眼”「オリンパス・ペン E-P1」を発売

発売時の価格はボディのみが9万円前後、ED14-42mmレンズキットが10万円前後で、VF-1同梱の17mmパンケーキキットとツインレンズキットはそれぞれ11万円前後、13万円前後だった。3プレス デジカメWatchオリンパス、同社初のマイクロフォーサーズ機「E-P1」同年9月16日付のオリンパスの発表によれば、E-P1は「EISA AWARD ヨーロピアン カメラ 2009-2010」を受賞したとされる。4プレス オリンパスニュースリリース:「オリンパス・ペン E-P1」EISA受賞記念「PREMIUM BOXプレゼント」「お友達紹介」キャンペーンをスタート

ラインナップ上の位置付け

オリンパスのカメラミュージアムは、E-P1を同社の「ミラーレス一眼第1号機」と位置付けている。5公式 オリンパスOLYMPUS PEN E-P1 - オリンパス カメラミュージアム発表当時オリンパスイメージングSLR事業本部長だった小川治男氏は、想定する顧客は「ハイアマチュア層のお客様が圧倒的に多い」とし、そこから認知が広がれば一眼を使っていない層にも注目されると見込んでいた。6インタビュー デジカメWatch【インタビュー】オリンパス「E-P1」の開発意図と狙い

先代からの進化

デジタルPENシリーズの初代であるE-P1は、名称とコンセプトを1959年発売のハーフサイズカメラ「オリンパス・ペン」から受け継いでいる。5公式 オリンパスOLYMPUS PEN E-P1 - オリンパス カメラミュージアムPENのモチーフを使うことには、社内に「懐古主義的すぎないか」という懸念もあった。それでも小川治男氏は「ペンを知らない世代にとっては新しい」と判断し、ワールドワイドのビジネスの観点から採用を決めたと述べている。6インタビュー デジカメWatch【インタビュー】オリンパス「E-P1」の開発意図と狙い

ライバル機種との比較

同じマイクロフォーサーズ規格では、パナソニックが2009年9月18日にLUMIX DMC-GF1を発売した。有効約1210万画素の4/3型Live MOSセンサーを積み、「内蔵フラッシュ搭載のレンズ交換式デジタルカメラとして世界最小・最軽量ボディ」をうたった機種である。ボディのみの価格は、E-P1の9万円前後に対して7万円前後だった。7プレス デジカメWatchパナソニック、マイクロフォーサーズ準拠モデル第3弾「DMC-GF1」

両機の違いは設計方針に表れている。E-P1は内蔵フラッシュもファインダーも持たないのに対し、GF1は内蔵フラッシュを備え、外付けEVFにも対応する。液晶モニターは同じ3型でもE-P1が約23万ドット、GF1が約46万ドットで、本体重量はE-P1の約335gに対してGF1は約285gと軽い。8レビュー マイナビニュースマイクロフォーサーズ入門(1) - 最新機種比較でみる、メリットとデメリットAFの速さでは、パナソニック機に及ばないとする評価が国内外のレビューに共通する。9レビュー dpreviewOlympus Pen E-P1 In-depth Review

開発の背景

小川治男氏は、パナソニックが一眼レフ的な製品に向かうと予想し、「異なる方向に行こう」とレンジファインダー的なテイストを選んだと述べている。不況期には「機能だけでなく、質感に目を向け始めた」として、小型軽量に加えて「上質感」を重視し、オールメタルボディとボディ内手ぶれ補正を採用した。一方で内蔵ストロボとEVFは省いた。特にEVFは「もっとも悩んだ」ものの、納得できる製品に仕上げられず見送ったという。試作機のテストでは、EVFがなくても「小型・軽量でどこでも持ち運びできる楽しさが引き出せた」ことから、結果として良かったと振り返っている。6インタビュー デジカメWatch【インタビュー】オリンパス「E-P1」の開発意図と狙い

メカニズム設計は開発リーダーの片岡摂哉氏が担当した。外装・機構設計の岩久恭子氏はダイヤルのクリック感や端子カバーの開閉感、背面ボタンにゴム部材を入れる工夫にこだわり、GUIデザインの加瀬賀子氏は、ライブビューを遮らずに設定を変えられる「ライブコントロール」のバーの背景にグラデーションを施し、被写体の明るさや色によらず見やすくした。アクセサリー企画の小松聰子氏は、本革のボディジャケットとショルダーストラップを開発した。10インタビュー デジカメWatchインタビュー:「オリンパス・ペンE-P1」の女性エンジニアに訊く

利用者の評判

価格.comのユーザーレビューは44件で、満足度は3.95である。項目別ではデザインが4.71、携帯性が4.46とカテゴリ平均を上回る一方、画質、操作性、ホールド感、付属品は平均を下回る。良い点には1963年のPEN Fを継承した美しさが、悪い点には高感度撮影時のノイズが挙がっている。11レビュー 価格.comオリンパス オリンパス・ペン E-P1 ボディ レビュー評価・評判

専門媒体のレビューでも、PEN Fの流れを汲むデザインが評価され、携帯性の高さも長所に挙がった。AFは速い印象こそないものの、スナップ撮影では気にならない速さだとする見方で一致している。高感度では、ISO1600以上でシャドー部のノイズが目立つという指摘があり、価格.comで挙がる短所と重なる。12レビュー デジカメWatch新製品レビュー:オリンパス・ペンE-P1

評判の出典

9件

内容の確認日: 2026年9月28日

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