日本最古のまなざし
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS 5D Mark III
ソフトウェア Digital Photo Professional
レンズ EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
焦点距離 300mm
露出制御モード 絞り優先
シャッタースピード 1/332sec.
絞り値 F6.4
露出補正値 -1.3
測光モード 評価測光
ISO感度 10000
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 2000x1333 (2,497KB)
撮影日時 2013-06-02 10:45:46 +0900

1   プゥ   2013/6/12 23:01

飛鳥寺の本尊、釈迦如来坐像・通称飛鳥大仏です。作者は社会科の授業でおなじみの「止利仏師(とりぶっし)」。
この仏像も飛鳥寺と同じく日本最古のものですが、落雷による損壊で奈良当初から残っているものは部分的であるとか、様々な学説が唱えられているために国宝に指定されていません。
しかし逆に考えると、どの学説でも「鼻から上の部分」については奈良当時のものであることを認めているのです。そこにロマンを感じます。
平城京以降の仏像は半眼(薄目)のものがほとんどですが、飛鳥時代の仏像はこんな風に樹の葉の様に開いているのが特徴なのだそうです。
渡来人の止利仏師がこの仏像を飛鳥寺に作って1400年。日本最古のまなざしは世の栄枯盛衰を古都からどのように見守ってきたのでしょうか。

2   プゥ   2013/6/12 23:04

追記ですが
飛鳥大仏は奈良・京都においては数少ない「撮影を許可されている仏像」であり、カメラマンとしては歴史ロマンとしても、被写体としても貴重な仏像です(笑)

3   MacもG3   2013/6/12 23:55

1400年の眼差しですか?
歴史にはまったく疎い自分でも興味がわいてきますね。
非常に厳しい条件での撮影ですね。歴史の産物を最新鋭の技術で切り取るってのも面白いです。

4   調布のみ   2013/6/13 07:49

プゥさん、おはようございます。
日本最古の眼差しですか~、慈愛に満ちたそれでいてどこか憂いを含んだような眼差しで
戦乱も平和も見て来たんですね~。
望遠で引き寄せた迫力ある描写、説得力があります。

5   プゥ   2013/6/13 21:25

私は写真やる前からたまたま歴史に興味あったので写真でも歴史にふれられていいですねぇ。
旅行の楽しみが2倍になります。寺社仏閣立ち寄り率がさらに増加してしまいました。
今回の旅行、カメラはずっとISOオートでした。めったに使ったことなかったのですが、いやぁ、これ便利ですねぇ。
調布のみさん
こんばんは。
そうです。1400年の瞳ですよ。この日本で「眼」を持つありとあらゆる物体の中で最古なのです。
大化の改新も平城遷都も源氏物語平家物語の時代もずっと見てきたわけです。
歴史って、どうしても実際に会った話として受け止めきれないところがあると思うんです。
でも、この眼を見ていると、やはりそれらは実在して、そして今がある、と思わせてくれるんです。
歴史はロマンです。
この構図は飛鳥当時からのものとして異論のない「鼻から上の部分」について、窓からさす日光を頼りに撮影しました。
写真では正面から見ることが多い飛鳥大仏、はじめて横からまじまじと見つめました。

6   ペン太   2013/6/14 00:22

プゥさん こんばんは。
短いコメントになりますが・・。
こちらを向いている訳ではないのに、心の中を見透かされているような・・迫力・不思議な力を感じる"眼”ですね。
私は無宗教なのですが、それを超えたやはり時間を見て来たものに対する畏怖でしょうか。

7   Booth-K   2013/6/15 21:22

深い眼差しに、神聖な気持ちになるというか、何をやっているんだと反省したくなるような、染みこんでくる力を感じます。この思い切った切り取りがいいですね。

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