蕩けボケ写真とは
Exif情報
メーカー名 SONY
機種名 α7R
ソフトウェア Capture One 7 Windows
レンズ
焦点距離
露出制御モード 絞り優先
シャッタースピード 1/80sec.
絞り値 F0.0
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 50
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2670x4000 (4,278KB)
撮影日時 2016-03-13 13:52:02 +0900

1   kusanagi   2016/3/20 10:48

マクロレンズによる「蕩けボケ」、これが日本人には好まれるっていうことで、
でも海外ではさほどじゃ好まれるわけじゃないということだったですかね。
そういうことが少し前に掲示板で書かれていたことがあります。

この話題は、私もイワユルBOKE写真論ということで、日本人は「手抜きをする美学」が
大好きで、写真における総情報量を極端に低下させるための手法として発達したのじゃ
ないかと、以前書いた記憶があります。

写真にはその画素数が大きくなればなるほど、精密で表せる情報量は巨大になる
という基本的な仕組みがあります。
メーカーとしては超高画素カメラは、当然ながら高精細な描写をする為の道具として
作ったわけですから、ユーザーがそのカメラへの対抗策として、ボケ多用でもって
高精細な写真でなくしてしまったら・・・ちょっと開いた口が塞がらないということになります。

蕩けボケは別の見方をすれば、日本人はマクロレンズが大好き、ということになるのじゃ
ないでしょうか。接写撮影大好きなんてすね。ボケてくるのはマクロレンズですから仕方が
なくて、ピントが合う極狭い範囲しか絵にならず、他の大部分はボケの海です。
マクロ接写撮影の対象は、だいたいは花とかであって、虫とかもそうです。水滴なんかも
対象物になります。
もの凄く小さなもので、基本無害で平和な対象物です。被写体はあくまでも撮影の為の
被写体であり、ホントにその被写体に関心があって撮影しているわけではありません。

ちなみに、蝶とか昆虫とかのマニア的な撮影をされる方は、その被写体そのものに関心が
あって撮っているわけですから、これは決して蕩けボケ写真を撮っているわけではありません。
同じく野鳥の撮影をされる方も、望遠レンズを使うため、被写体から外れた部分は盛大に
ボケ状態になるんですが、野鳥マニアは決してボケ写真を撮りたいと思っているわけじゃ
ありませんね。

ところが蕩けボケ写真を目的とする方は、ボケそのものが目的であるという不思議なところ
があって、言わばボケの織りなすミクロな世界観そのものが目的であるところがあります。
自分が小さな虫になって、粘っこい空気をかき分けながら飛んで見たりとか、見上げる花の
大樹に感激したりするという、ファンタジーの世界観に浸っているというところがありそうです。

昆虫写真家は決して自分が人間であることを忘れることはありません。所詮、虫は虫だと
考えているでしょう。
実際に光学的には矛盾があって、もし自分が虫になったとすれば、その視覚度は「虫の目レンズ」
でなければ正しくなく、人間が使う長焦点のマクロレンズのボケ世界など、虫の世界には
決して存在しないものなのです。
ですから、蕩けボケ世界などというのは、人間の想像の世界だけしか存在しない世界なん
ですね。現実には存在しない抽象の世界、それが蕩けボケ写真です。だから昆虫マニアは
蕩けボケ写真など見向きもしません。非現実的だから。

しかし一般的に言って、蕩けボケ写真は人気があります。一般の人はスマホでも何でも写真を
撮れる時代になっているんですが、未だに人気なのは一眼レフを使ったボケ写真であるわけ
です。まあ人気というのはその程度のもので、少し写真をやった人はボケ写真だからといって
特別に意味を認める人はいません。

蕩けボケ写真を撮影する側からの視点で想像してみると、蕩けボケは暇写真だと考えています。
時間つぶしのための写真ですね。はんば写ることを拒否している写真ですから撮っても撮らなくても
いい写真です。
蕩けボケのトケは蕩尽(トウジン)の意味であって、蕩けボケばかり撮っていると、多分本当に
写真を撮ることを忘れてしまうようになるでしょう。最後には写真が撮れなくなってきます。
写真が撮れなくなってくるだけでなく、写真を撮る為の自分の視点そのものがなくなってきて溶けて
霧散してしまうでしょう。
簡単に言うと、蕩けボケ写真は文字通り脳みそのボケを誘発するという気がしています。
私は正直言って、ボケ写真はものすごく危険な写真であると考えています。

※写真は引き伸ばし機のレンズで撮影。フジ75ミリF4.5

2   stone   2016/3/21 14:16

とても素直な描写ですね。
椿模様、とっても美しいです。
可憐な花、晩期を迎えても頑張ってる枯れ花たち。
シグマなの?!と思ったらソニーさんでしたか、いい感じです。

3   kusanagi   2016/3/21 20:49

私は花を撮るのは苦手というか、関心がありません。椿は花であるわけですが樹木でも
あるのでたまに撮影します。濃い常緑広葉樹の葉のツヤが好きです。

今のところシグマのコンデジとソニーのミラーレスを使っていますが、はっきり言って写真
に対する関心がどんどんと激減してきています。やっぱり一眼レフを使わなんとダメだな
って心底思いますね。
撮影に関心がなくなると、自分の運動量が低下します。やっぱり撮影と言う餌で釣って、
運動をしているところがあるんですね。

4   stone   2016/3/24 21:42

好きじゃないと撮れない自分としては
周囲への関心が薄れてしまうこと、それ怖いです。
カメラ持たずに眺めている、それだけでも楽しいのですけれど
今カメラがあったらな。と思える今が心地よいです。
小さなスケッチブックと鉛筆。それだけでもいつも携帯したいものです。
すぐ持って出ること忘れちゃうのですが^^;
運動はここのところ毎日しています。
徒歩20分程度の距離を一時間くらいかけて歩くのです。
とてもゆっくり歩を進めます。ストレッチ感覚の運動ですね。
太極拳のようにゆっくりと体を伸ばしたりリズム刻みながらです。
明るいとこでは見てられないだろうなと夜間に動いています。
夜だとカメラも役に立たないので持つことしないし良い感じ(笑)

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