メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 5D Mark III |
ソフトウェア | Digital Photo Professional |
レンズ | 24-70mm |
焦点距離 | 44mm |
露出制御モード | 絞り優先 |
シャッタースピード | 1/128sec. |
絞り値 | F3.5 |
露出補正値 | -1.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 5000 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2000x1333 (1,736KB) |
撮影日時 | 2016-09-03 20:02:31 +0900 |
奈川獅子より。
Ekioさんからモノクロに関する質問を頂き嬉しかったものですから、
調子に乗って解答させていただきます。
私は、白鳥もですが、動きものもRAWで撮ってます。
まず、被写体に合わせてシャッターを決めますが、
このカメラは、ISO6400~10000で望ましいノイズが発生するので、
シャッター→ISO→絞り、の優先順位で設定を決めます。
RAWで撮る理由は、現像時に輝度・色ノイズリダクションを
完全カットできることと、低機能な純正現像ソフト・DPPでも、
フィルム写真のようにフィルター加工をかけられるためです。
私は学生時代、モノクロはバライタ無光沢紙に5号フィルターを
当てるハイコントラスト調が好きでしたが、
デジタルのモノクロでも好みは似た傾向です。
AFは、最も輝度の高いところに当てます。
それは、単純にAFがコントラストに対し正確に作用するから、というのと、
輝度の最も高いところに注目することは、人間の一般的な感覚に近いらしく、
比較的、直観的な絵になりやすいからです。
輝度の高いところは、この奈川獅子であれば言わずと知れた獅子頭であり、
浦安の舞いであれば、舞子の瞳や巫女装束の輪郭、髪飾りだったりします。
だから、左手はズームに、右手はAFポイントの変更に集中します。
MFを間断なく当てる技術は無いし、フォーカスロックでは間に合いません。
露出は、基本的にアンダーです。
被写体にもよりますが、ことノイズが味になる被写体では、
超アンダーで撮影し、高輝度部分とのコントラストを際立たせます。
暗部は、さすがに真っ黒ではいけないので、爆上げすることになりますが、
この時発生するノイズは、割とフィルム写真の5号に近いような気がして
好きなのです。
逆に言うと、暗部爆上げで対応できる程度のアンダーで撮影しています。
えらそうに長々と失礼いたしました。
明日は夜勤につき投稿をお休みします。
ポゥさん、丁寧な解説ありがとうございます。
自分の愛機であるオリンパスの最新のPen-Fでは、モノクロでじっくり撮れるよう好みの設定を登録してボタンで簡単に呼べるようになりました。
動きが少ないものでしたら使い勝手が良さそうですが、ポゥさんのように動きものが多い場合、どのように撮っておられるか非常に気になっていました。
ポゥさんのようにモノクロでも躍動感のあるお写真は、その場のライブ感を重視した方が良いようですね。
Ekioさん
おはようございます。
ミラーレス機はそういった機能が豊富でいいですね
私がモノクロでRAW撮りに拘るのは、レタッチ耐性の強さと、
また、そのレタッチの過程がフィルムモノクロの暗室作業に似てる
っていうのもある気がします。
試行錯誤して、記憶しているコントラスト、かっこいいと思うコントラストにじっくり近づける
その時間が好きです。
覆い焼きをするようなエキサイティングさはありませんが、
それに近い感覚があります。
さすがに今自宅に暗室を作る余裕はありませんが、
DPPのモノクロレタッチは、疑似暗室的な楽しみがあるような気がしています。
この白黒の描写、階調、私も以前は、フィルム現像、焼付とやっていたので、とてもしっくりと来ます。デジタルでの粒子感をうまく使われてるなぁと関心します。
撮影から、仕上げまで一貫してできることはメリットですよね。もちろん、それぞれの技術ありきですが見事です。
逆光に浮かび上がる獅子の白髮と暗部の躍動感、こりゃ真似できません。^^;
私も高校時代は写真部で 現像焼付けやっていましたが
ブランクが長かったせいか それほどモノクロでの拘りは無かったです、
がここで皆さんのお写真を拝見して、 色が無いほうが意図する
絵になる場合も有るんだ・・・と 時折モノクロを使用する様になりました。
暗闇の中 動きのある被写体を、意図する構図で切り取る難しさ
ポゥさんのコメント拝見して改めて実感しました。
皆さま、コメントをいただきありがとうございます。
ちょいと自分語りが過ぎ、くどい解説になってしまい、
大変申し訳ございませんでしたが、温かいご理解を
頂けてたいへん感謝しております。
同じく現像から焼き付けまでを行っていた写真仲間が
この掲示板にいることも、とても嬉しく思いました。
ミラーレスと言えば、今度発売になった富士フィルムの
新型機がかなり良さげですね~・・・
今更マウント変えなんてできませんが、欲しくなってしまいました。
みなさん各々個性があり、好みや経験も違う中で、このように作品に対する姿勢や、気を付けている工夫などを語ることは非常に参考になり
興味深く読ませていただきました。
またこういった場面があると良いですね。