古いレンズ
Exif情報
メーカー名 SONY
機種名 ILCE-7R
ソフトウェア Capture One 7 Windows
レンズ
焦点距離 28mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/250sec.
絞り値 F8.0
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2000x1335 (1,217KB)
撮影日時 2016-10-02 15:53:03 +0900

1   kusanagi   16/10/04 20:24

上の蝶がいた古墳。きれいに復元しています。全面、緑の芝生です。
撮影レンズはふるーいAFシグマ28ミリf1.8単レンズ。全てに劣ったレンズなので、黒白写真に
して雰囲気をみるくらいのことしか出来ません。
解像力もなく収差はひどく発色も冴えない。これで単焦点レンズかよ?って思うほどですが、
描写は柔らかく軟調なので黒白にすればなんとか。(^^ゞ
でも単レンズの抜けの良さはそれなりにあって、それは黒白にする場合にも有利です。

2   zzr   16/10/07 06:47

ILCE-7Rってソニーだったんですね。
劣ったレンズなんですか?とてもいい描写だと思うのですが ^_^;

3   kusanagi   16/10/08 23:36

ILCE-7RはニコンD800と同じ3600万画素フルサイズのセンサーを搭載しています。
ローパスフィルターがありませんのでD810と同じかもしれません。このカメラの特徴は、ほぼ全ての
過去に発売されたレンズが着くという点です。どんなレンズでも着き、撮影できるということ。

この撮影レンズはミノルタ・アルファマウントのシグマ製レンズを使っていますが、ソニー製のマウント
アダプターでもってAFで使えるのです。古いレンズでので、解像力、収差等は最近のズームレンズにも
遠くおよばず、F値を絞っても改善されません。
こういうレンズはもう役に立たないということなんですが、ただ今のレンズにはない柔らかな描写が
できるというか、そのレンズ階調性だけは優れています。

黒白としたのはレンズの色収差が目立ちすぎ、ならば黒白でと思い立ったからです。
解像力がないのは、これはピクセル等倍を避けて鑑賞ればよく、結果として黒白写真で柔らかな
階調を強調する方向に向かいました。
こういうレンズはこのシグマだけでなく、フィルム時代に発売されたメーカー純正レンズも皆そうです。
たとえばD800で試したのですが、フィルム時代のレンズは単焦点レンズも含め、ピクセル等倍で
鑑賞出来うるレンズは皆無でした。

ではそのようなレンズはもう役に立たないのか。といいますと、実は2つ利点があって、ひとつは純正
レンズの場合ですが、発色が色濃く出て、独特な濃厚な写真とすることができるということ。
これは昔から気がついていて、特に新しいカメラはセンサーの発色が薄い傾向がありますから、
私は好んで古いレンズを使いました。
古いレンズは、カメラ側の設定をニュートラルとかナチュラルで持ってしても発色が濃くて、カメラ設定
とかPC後処理でもって発色を濃くするのとは根本的に違うのなのです。
大本の素姓が違うといいましょうか、とにかく現在のレンズは解像力を重視しなければならず、その
反作用として発色は薄くならざるを得ないのです。ですからその分、カメラ側で人為的に濃くしている
んですね。

人間の顔で言えば、ツルッとした、しょうゆ顔が今のレンズであり、昔のレンズは目鼻立ちの強い
ソース顔とでも言いましょうか。醤油顔の女性は肌がきめ細やかです。ソース顔の女性は外人さん
のように肌は大雑把。
そのしょうゆ顔の女性を化粧でクッキリとしたソース顔にするののが、今のカメラの映像エンジンで
ありPCソフトなんではないですか。(^^; 変な喩えですけどね。
しかし今の高解像度のカメラを鑑賞時に低ピクセルの解像度で見れば十分だと考えますと、別に
しょうゆレンズで使う必要もないということになります。さらに黒白にすればソース顔レンズはさらに
有利になるんです。

古いレンズのもうひとつの利点は、とりわけ階調性が優れているということです。つまり柔らかな
描写をしてくれるということ。レンズが古いですからコーティングが薄いということが主な理由でしょう。
もちろんフレアは出ますから真っ当に使ってやる必要があります。
それで撮影は制限されます。また絞り開放で使うのは難しいですし。
逆に言うと日照がきつく順光でコントラストの高い被写体でも、古いレンズを使えば柔らかい描写を
得ることができるんです。今のレンズでは絶対にできない芸当です。

実はこの写真の描写は、古いフィルム4×5の描写とそっくりなんですよ。
黒白写真と言っても、ライカ判の小型カメラと中判、そして大判の描写は別物です。4×5大判の
黒白写真となると粒子などは見えません。見えるのは階調だけなんです。その階調のなかに
コントラストとかがあるだけなんですね。

このように考えますと、超高画素カメラを使うに当たって、解像力という1点を諦めますと、他の利点
つまり階調力という利点が大きく出てくるんです。むしろ現在の超高画素カメラはそのように使うのが
本当じゃないのかな?っていう気がしてくるんですよ。
超高画素カメラを解像力、発色など、全ての点で力を発揮しようかと思うと、カメラだけでなくレンズや
PCモニター等、大きな投資が必要です。それができる人は限られています。
たとえ出来たとしても、ネットでの共有は全く不可能で、一人だけの孤独な写真行為を続ける覚悟が
必要です。

それだけでなく、それらの機材を使いこなす技術が必要。さらには超高画素カメラを本気で最大能力を
発揮した場合には、その撮影後の鑑賞と画像処理には、ユーザーに大きな心理的な負担がかかるん
ですよ。
その心理的精神的負担というか疲労は大きなものがあります。仕事で写真をやっているわけでは
ないのだから、趣味レベルではそんなもの必要もないわけです。

一応、超高画素カメラを3000万画素以上としますとそのようなカメラがどんどんと出てきています。
そのようなカメラで数多くの写真を撮りかつPC処理するとなると、そのユーザーへの精神的な疲労感
というものは膨大になってくるというわけです。
私はそのようなことは絶対に避けたい、と考えています。
シグマなどはとっくに総画素数4600万画素ででてましたが、さほど連写が利くものではなく、その
弱点(撮影数が少ないという)が図らずも超高画素カメラの持つ弊害を抑えていたのですが、
最近のカメラは連写も利き、そういうタガも外れています。
私の考えでは、超高画素カメラはその最大能力を発揮すべきではなく、少なくとも解像力という点を
抑えて使うべしではないか、と考えているのです。
そのぶんは階調性の方向を選ぼうということです。

センサーの多画素化を進める。
センサーの(ローパスレス等で)解像力を上げシャープな画像にする。
レンズをシャープにクリアにする。つまりは解像度を上げる。
映像エンジンやRAWソフトでも解像力やコントラストを上げてやる。
こんな風にして、超高画素カメラは出来上がるのですが、それが本当に我々アマチュアの幸福に
繋がるとか言うと、私にはそうは思えません。
その考えがあって、ソニー7Rには専用のレンズを買い求めていません。多分これからもそうでしょう。
ですから使うレンズはマウントアダプターを使っての古いレンズばかりです。

ニコンD800の場合は一本だけ現代のシャープなレンズを買いました。しかし後の予定はありません。
ニコンも古いレンズメインでこれからもやっていこうと考えています。
要するに自分の考え方を変えて、今後も超高画素カメラや高画素カメラは使うけれど、その使い方を
カタログ通りにはしないということです。

この私の考え方は普通には受け入れられないでしょう。何事もカタログ通りに最大スペックを発揮
しなければならないという考え方が主流だからです。
偏屈かも知れませんが、私は古いカメラには最新のシャープなレンズを。新しい高画素のカメラは
古いレンズを。という逆転の発想で臨むことにしています。つまりバランスを取る考え方のほうが、
結果としてユーザーを本当に幸せにしてくれるカメラとなるのではと考えるからです。

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