この日も夕焼けを期待していったのですが、あいにくの空振りでした。 期待して釣りに行った時に釣果がなかった時の気持ちに似ていますが、ただで帰るのも癪なので、この木が好きなので何とか釣り上げてきました。
私の住んでいる安曇野市では、陽が沈む西側は3000メートル級の山が連なる北アルプスですので、夕日はオレンジ色に変わることなく、ほぼ黄色のまま沈んでいきます。よって、夕焼けというものに遭遇する機会も、海辺や海抜の低い土地に比べると、とても少ないように感じています。そんな信州でも、夕焼けが見れる確率が高い気象条件があります。九州・沖縄方面に強い低気圧や台風が来ている場合です。因果関係は分かりませんが、プロのカメラマンもこれについては言及しています。北海道でも似たような条件があるかもしれません。雲は、薄っすらとした、フィルター状の雲が出ている場合はまず染まりません。いつの間にか沈んでしまう、というような感じです。スカッと晴れつついくらか湿った空気で、かつ、厚すぎない雲がある場合に夕焼けになることがあります。作品、夕焼けにはなっていませんけど、ホワイトバランス晴天で色温度を下げたことで、雲の立体感が美しく描写されています。天に昇り突き刺さるような樹の気持ちに、見る側の気持ちがシンクロするようで気持ちがいいです。地平線上の晴れ間の存在が色合いも相まって印象的で、そこから伸びた光線が、地上の綿毛の様な花を透過光で照らしつつ、立体感の表現に貢献してますね。機の天辺を入れないバランスもですが、この地上の描写に自然の逞しさを感じ、グッときます。
地平線にスリットは有りますがやはりこれだけ雲が厚いとなかなか思うようには焼けてくれなかったでしょうね。 焼けずとも、微妙な陰影を見せる雲の下に輝く 沈む寸前の夕日の輝きが美しく 少しだけ葉を残して枯れた木が季節感を表現し 侘び寂びを感じさせるお写真と成っていると思いました。 綿毛の透過光 これもいい味出していますね~。
日暮れ前の風景写真として、印象に残る一つの撮り方だと思います。寒色系の青空や厚い雲の下に冬枯れのような木立を主体として、金色の夕日に金色に染まる草、綿毛がそれに彩りを与えている、そんな構成で、あまり見たことのない光景です。
皆さんコメント有難うございます。ポゥさん、夕焼けの条件についてのご意見ありがとうございます。先日のペン太さんのお話と合わせて貴重な知識と受け止めました。 流石お三人のコメントを拝見しますと、私が気をつけたポイントを見事に触れていただいています。有難うございます。
今晩は上手く木を入れての秋の空素敵です。景色が苦手な私も撮りたい風景です、無理ですが・・上手い描写と素晴らしい感性に拍手させて頂きます。
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