静の桜
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS 5D Mark III
ソフトウェア Digital Photo Professional
レンズ EF70-200mm f/2.8L IS II USM
焦点距離 200mm
露出制御モード 絞り優先
シャッタースピード 1/166sec.
絞り値 F16
露出補正値 -2.0
測光モード 分割測光
ISO感度 400
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 3000x2250 (6,178KB)
撮影日時 2017-05-28 16:39:08 +0900

1   ポゥ   2017/5/28 23:03

※ぜひ、拡大でご覧ください

まだ桜でひっぱるかw
と言われそうですが、事実この樹は大町市美麻大塩において
「静の桜」と呼ばれている桜の銘木である。
もちろん、ソメイヨシノとは別種で、「イヌザクラ」という種らしい。
藤の花を逆さにしたような、白い小さな地味な花をポツポツト咲かせる。
幹回りは8メートルにもなる巨大樹で、樹齢は900年ともいわれる。

※以下は、「静」の由来ですが、出来れば見て頂きたいのですが、
読み飛ばしていただいても結構です。

源平合戦において無双の活躍をした源義経であったが、
兄頼朝の嫉視に追われ、奥州に落ち延びることとなった。
能登に残る義経の船隠しや天晴らしの岩も、その伝説の
名残りである。
さて、義経の最愛の妻といえば「静御前」であるが、
彼女も夫の跡を追って母親・磯禅師と共に奥州への長い旅に出ることにした。
しかし、彼女らは奥州と、ここ美麻の「大塩」を聞き間違えていたらしく、
旅路の末に静御前は美麻大塩の空の下に立つや、静御前は
ようやく愛する夫のもとにたどり着いたのだ、と、喜びと疲れが
押し寄せ、倒れ伏してしまった。
そのとき静御前がついていたのが、桜の木の枝で造った杖であったが、
その杖がこの地に根付き、今日の大木になったのだという。

そんな馬鹿な、と言いたくなるところであるが、いくら大昔とはいえ、
何ら火の無いところに煙は立つまい。
そして、900年前といえば、丁度源平合戦のあった頃となる。
私はこういう話が好きだし、本当だった方が面白いし、信じてみたい
と思っている。

2   Ekio   2017/5/29 07:19

ポゥさん、おはようございます。
圧巻の構図ですね。左端にわずかに入れた明るい部分が凄く効いているように思います。
ロマンのあるお話も好きです。今よりずっとロマンチックですよね。

3   MacもG3   2017/5/29 19:27

拡大して見ましたよ。
長い年月を生き延びて来た証のような樹肌ですね。
900年も前の武士や農民がこの木の前で花見をしていたかもと思うと
不思議で興奮します。

4   ペン太    2017/5/29 21:45

裂け朽ち果てた様にも見える 時間を感じる幹の周りに
 新緑と可憐な花が咲き誇り 自然の命の力強さを感じるお写真です。

逸話も本当だったのでは。。。と思えて来ますね。。

5   エゾメバル   2017/5/30 09:55

この樹は全体を見るともう枯れかけている老木のような佇まいですが、
切り取り方でとても迫力が出てきますね。
光と影の表現が巧みですね。
風雪を耐え抜いて岩のようになった木肌と小さな花を付ける若葉との対象もいいですね。

6   Booth-K   2017/5/30 21:07

確かに900年前の人が見ていたかと思うと、鳥肌モノです。
科学的とかの理屈の前に、子供にはそうなんだよと、伝えたいものです。
歳を経た底力みたいな生命力、力強いです。

7   ポゥ   2017/5/30 21:34

ちょっとこの樹には初めて会ったのに早くも強烈な思い入れを
抱いてしまい(源平好きなんです)、コメントと写ってるものの
釣り合いがとれてないことを承知していましたが、
皆さまいつも好意的なコメントを下さり、ありがとうございます。
この樹、全景は、アフリカにある「バオバブの樹」、あれみたいな感じで、
なかなか絵になりませんが、一点一点を見つめていると
ここをこう切り取ってカッコよく見せてあげたい、という、
強烈なカメラマンスピリットに駆られる樹です。
私は巨木系が好きですが、この静の桜は早くも「龍の桜」にも
劣らない愛着を持ってしまいました。
ちょっと行くのがたいへんですが、これから毎年撮れたらいいな、
と思うほどの被写体です。

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