メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 5D Mark III |
ソフトウェア | Digital Photo Professional |
レンズ | 24-70mm |
焦点距離 | 70mm |
露出制御モード | 絞り優先 |
シャッタースピード | 1/166sec. |
絞り値 | F4.6 |
露出補正値 | -2.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 3200 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2000x3000 (3,293KB) |
撮影日時 | 2017-06-23 11:35:34 +0900 |
左手で轆轤を回しつつ、右手に持った刷毛で漆を塗る。
何とも、言うは易し、である。
しかし、国宝の、国の歴史の修復をも託される業が、そう単純であるはずがない。
コンティニュアンスAFや置きピンでとらえられる範疇を超えた、
静かで目まぐるしい刷毛の動き。
おそらく、職人の感覚による何らかの規則に従っているのであろうが、
カメラマンには、手ごわい不規則動作以外の何物にも見えない。
何とか、食らいつくように追いかけていると、
旦那さんと私の呼吸が、ふと、重なったような気がしたことがあった。
が、それはおそらく、こちらの一方的な錯覚と、ぬか喜びであったに違いない。
人でも自然でも命でも、輝いているものを撮ってこそ・・・
輝くってのは、明るくばかりじゃない。
ポゥさんの写真道、ですね。
大変な作業に挑みましたね。
ここまで踏み込んで撮影されるとは、アマチュアの域を超えている世界
ではないでしょうか。
全2作と合わせて拝見しましたが、前2作はこの作品を見せるための
導入部のようです。コメントにあるように鋭い眼差しと両手の動き、抑
えた光の中での漆に艶など、見ている方が息詰まるような作品です。
その場の空気まで写し出してしまうような作品ですね。
人を撮るのは本当に難しいと思っていますが、
自分にはとても真似のできない見事な一枚だと思います。
ほぅ・・・っと、ため息がでるほどの写真です。感激いたしました。
撮影、現像とも完璧だろうと思うので、とても参考になり、こちら大いに勉強をさせていただいてます。
少し気になること。撮影の距離は5メートルくらいでしょうか。
それ以上近づくと埃が舞うことになり漆器が台無しになります。そこらの加減が絶妙という気がしました。
それからカメラのシャッター音。静かな環境だとかなり響くのて何か対策をなされましたか。
撮り溜めた写真、もっともっと見せていただけないでしょうか。
もう理屈抜きに、素晴らしい空気感です。漆の輝きが、印象的。
ポゥさん、こんばんは。
見ているこちらも、思わず息を飲んでしまいそうなお写真です。
名人の手捌きは淀みないものでしょうから、ピントや構図を合わせるのは容易なことでは無いと思います。
まさに、ポゥさんの真剣な態度が成し得たものです。
空気感が素晴らしい 緊張感が伝わって来る。。云々
在り来たりの表現での賞賛しか思い浮かびませんでしたが
”読者”さんのコメントを拝見して ガーンと頭をぶん殴られた思いがしました。
単にプロの作業場と言ってしまえばそれまでですが
巧みが全神経を研ぎ澄まし 集中している場
そこに立ち入りを許された時点で
最早、撮る側もアマチュアではなく プロとしてこの場所で
巧に向き合って 全神経の集中度 思考までもシンクロさせて
シャッターを押さないといけない。。。
今の私では、この部屋に立ち入れないと考えさせられたお写真です。
皆様、コメントをいただきありがとうございます。
素晴らしいモデル・建物・そして光線に恵まれました。
職人さんの撮影初体験がこの様であったことは、
とても幸せなことだともいます。
読者さん
はじめまして。
このシリーズの写真の2枚目にも書いたとおり、漆塗りに埃は
禁物です。
ひとつの品が何万・何十・何百万の値で取引される漆器には、
埃の一つであってせ命とりであることでしょう。
私がこの撮影で気を付けたことは、まず、「邪魔と感じたらすぐに
おっしゃってください」とお願いしたことと、当然のことですが、
静かに、慎重に移動したことでした。
シャッター音も、確かに、聞こえるよりは聞こえない方が集中
出来ることでしょう。
しかし、私はそこは、うるさいと言われない限り気にしないように
しました。
旦那さんがFMラジオを聞きながら作業をなさっていたこと、
そして、私が使っている5D3というカメラには「静音シャッター」
というモードがありますが、これを使うのはカメラマンとして
「違う」と思ったらです。
私は、こう言ってしまうとカメラマンのエゴかも知れませんが、
この方の輝きを、正々堂々と撮りたかったのです。
さらに言えば、この方に対する敬意を堂々と表明したかったのです。
静かに移動はしていましたが、静音シャッターを使うのは、
なんだかコソコソしているようで自分として嫌だし、
この方に対しても失礼だと感じたのです。
撮らせてください、とお願いした以上、一所懸命に撮るべきだと
思ったのです。
お昼になり午前中の作業を終えた旦那さんに対し、「また伺っても
よろしいですか?」と伺ったところ、旦那様からも、また、
ご案内くださった奥様からも「いつでもおいで」と
おっしゃっていただけました。
私はこのありがたいお言葉をまっすぐに、愚直に感じたいと思っていますし、
実際、再訪をとても楽しみにしています。
さらに、出来上がった写真を差し上げられる等出来たら
これ以上冥利に尽きることは無いと感じています。
ポゥさん。突然のぶしつけなコメントでさぞや面食らったことでしょう。(^^
ただ、次回の撮影のためにも下準備というものが必用かなって思い、敢えてコメントさせて
いただきました。
カメラの静音化というより適音化というのは、やらないよりやったほうがいいでしょうね。
カメラに備わっている静音シャッターモードは間延びして的確なシャッターチャンスを捉えることが
出来にくい場合があります。
やはり手慣れた通常モードの方がいいでしょうね。
それでよくやるのが、黒色ガムテープ(布製)をハサミで形を整えながら何重にも貼り付けるという
やり方です。ボディと無論レンズにも貼り込みます。これによってカメラの音は変化して行きます。
音自体を低めるのもそうですが、耳障りでない音に変えるっていうのが本来の目的かもしれません。
カメラの音というのは装着するレンズによっても変化します。重くて中身の詰まったレンズ装着の
方が重厚な音がしますね。それからフードは曲者で、プラフードは割れた音がすれば外すか、
これもテーピングをしたりします。金属フードに変える場合もあります。
余談ですが、面白いのは金属フードで、筒状の根本と先が同じネジ経の場合、楽器の効果で
シャッター音が素晴らしく奏でる場合があります。音は返って大きくなりますが、敢えて気持ちの
良いシャッター音を作るような場合に使います。
モデルさんのモチベーションを上げる為に使ったりするのです。(^^
カメラのストラップは外します。撮影にも邪魔ですし視覚的にもよくありません。この場合は埃の
たつ原因にもなりそうです。
撮影時のこちらの服装も大切です。黒系の衣服で毛羽立たない服装とかでしょうか。それから
カメラマンの立ち居振る舞いも大事です。すり足で日舞の舞のような動きといいますか、ドタバタ
しない動きです。まあ、忍者ですかね。(笑)
こういうのはイメージトレーニングだけでなく、実際に自宅で嫁さん相手にでもいいんですが訓練
をしていくのがベストです。軍隊では必ず実践に先立って訓練をしこたまやるんですがそうすると
実践では身体が自然に動いてくれます。
被写体の事を事前によく調べておくというのも大切です。漆器のこと、漆のこと、木材のことなど
出来る限り、ネットでもいいから、出来れば本でも読んで、可能な限り知識を蓄えておくと現場で
役に立つことがあります。これがあるのとないのとでは被写体を見る目が違ってくるからです。
なんでもそうですが、ぶっつけ本番よりも事前の準備万端の方がいつでも良い結果をもたらします。
最初の撮影よりも次回は格段に進歩して出向くのが相手に対しての最大の礼になります。
誰しも日々忙しくて時間がないのですがそれでも最大限の努力を積み重ねておくと相手の評価は
大きく違ってきますね。
それから今回は黒白写真ということで撮影に望んだろうと推測するんですが、カラー写真という
手も当然にあります。カラー撮影の場合は撮影のモードが黒白とは変わってくることでしょう。
カメラを複数台準備する場合もありそうですね。
いろいろと余計なことを書きましたが、幾ばくかでも参考になればよいかなという程度の気持ちです。
読者さん
すみません、色々とおっしゃりたいことはお有りなのでしょうが、
・ 撮影の前に「邪魔だと思ったらすぐに言ってください」と言ってあった
・ しかし、当の職人さんは苦言は一言もおっしゃらず、お昼休みまでの2時間も撮影させてくださった
・ 最後は、職人さんご夫婦が、「いつでもまたおいで」とおっしゃってくださった
という事実だけで、私と職人さんの関係が悪いものではなかったこと、
私の行為が職人さんの仕事に悪影響を及ぼすものではなかったことを、
どうかご理解ください。
私はここで「この撮影ではこれだけ気をつけたんですよ、すごいでしょ!」
と、自慢げに、皆まで言いたくはないのです。
上に書いた3つの事実だけで、そこは「積極的に察してください。」
また、今後の進歩ですが、貴方様が最初に
>ほぅ・・・っと、ため息がでるほどの写真です。感激いたしました。
と感想を下さったとおり、私はそれなりに観察力を持っているつもりです。
今回の経験が次回に活かせない人間ではないので、進歩はします。
知識は身に付けたくなったら本ではなく、職人さんとのお話で身に付けます。
カラーで撮るか、モノクロで撮るかは、どうか、
私の好きにさせてください。
反論ばかりで申し訳ございませんが、人間には「相容れぬもの」
というものがございます。
文字通り、「互いに受け入れられない」ということです。
私と貴方様の価値観は、まさにそれである可能性が非常に高いと
思われます。
もしご気分を害されるようでしたら、この度せっかくコメントを
頂いた関係ではございますが、お互いの幸せのために今後は無関係で
あることを希望致します。