メーカー名 | NIKON CORPORATION |
機種名 | D700 |
ソフトウェア | Capture One 6 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 112mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/1250sec. |
絞り値 | F9.0 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 400 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2048x1363 (1,844KB) |
撮影日時 | 2017-05-04 09:41:34 +0900 |
八郎潟
これは八郎潟というよりも男鹿半島の寒風山から北方を眺めた図ですかね。
向こうには青森県が見え、雪を抱いた山は、もしかすれば白神山地なのでしょうか。
八郎潟干拓地は、もともと自然の湖の潟を干拓したものです。ちなみに干拓というのは埋め立て地
とは違い、他から土砂などを持ってきて埋め立てるのではなく、潟や遠浅の海などに、まず堤防を
築いて囲んで、その中の水を排出して農地とするやり方です。したがって農地の標高は海面下という
ことになります。こちら瀬戸内にも規模は小さいながら干拓地は多々あります。
以前に長崎の諫早干拓を見に行き、そうなってくると今度は、成功事例の北の干拓地も見てみなく
ては。ということで何はともあれ、八郎潟干拓地を目指したわけです。
塩水に悩まされる諫早干拓と違い、こちら八郎潟干拓地は、もともとが自然の湖であったというのが
大きな利点となっていますね。それで八郎潟調整池は塩水に悩まされることはないのです。
八郎潟大潟村のような広大な農地では大型機械によって機械化された農法ができます。したがって
生産性は非常に良くて、少ない人員で大きな収穫をあげることができますね。
こういう大型の巨大農地が全国に幾つもあれば良いのになあって思うのですが、現実には北海道を
除いて巨大農地はほとんど日本にはありません。
しかしながら、狭い国土とは言え日本は日本で独自の農業生産力を保っていかなければ、いざという
時に食料を確保できなくなるという絶対的な窮地に追い込まれるわけですね。
今は平和だからお金で食料を買えばそれでいいではないか、という考え方ができていますが、戦争
や気象変動などによる飢餓の時代になれば、いくらお金を積んでも食料は手に入らなくなるんです。
日本の農業は、これから生産効率を上げて行くということが急務になっています。既存の農地も
ハイテク化して生産性を上げていかなくてはなりません。
寒風山の眺めですか。
男鹿半島は海沿いを行くか内側をショートカットするかどちらかなので寒風山に上がった事はありませんが眺めが良さそうですね。
今度天気が良かったら寄ってみたいと思います〜。
山は白神山地ですね。
一度青沼から弘前市に抜けようとしたら物凄い山道でえらい目にあいました。
地図上だと近い感じがしたんですけどね ^_^;
寒風山はつるっぱげの山ですので見晴らしは最高です。天気が良ければ相当遠くまで見渡せる
んじゃないですかね。元々は日本海に浮かんでいた火山島でしたから、海から東北の大地を見る
という新鮮な視点が可能です。
トンネルや橋脚を多用する高速道や幹線国道はスピーディな移動が可能ですが、一般の山道や
海岸道に入るととんでもないことになるというのは全国共通でして(^^ゞ、日本の国土の複雑さ、
それ故に、この国土が美しいという証左にもなっているようです。
海外から見ても、この国土の複雑怪奇な美観は特筆すべきものらしく、どうやらそれは地震や火山、
豪雨などによる自然災害の多さと深く結びついているようなのです。
それは景観の良さだけでなく多くの地下資源や生物多様性も与えてくれるらしく、とくにその植生の
多様性は特筆すべきです。こんなに多種多様の植物が自然に生えているのは日本列島くらいな
そうです。ほぼ同緯度にある朝鮮半島は日本列島に比べれば植生の種類が少ないのです。
定期的に災害があると、植生の遷移がリスタートされるからでしょうね。それで弱い植物も生き残る
チヤンスが出てくるわけで、それが日本の自然の多様性という大きな特徴になっているようです。
話は発展しますけど・・・
この日本の美しく変化な富んだ複雑な自然は、どうやらこれからの訪日観光外国人への目玉商戦
になるらしくて、かつまたこの観光業こそがこれからの日本の産業、GDPを押し上げる輸出産業である
という新しい見方ができるそうです。アベノミクスはこの点、大いに成功していてビザの緩和とともに
インバウンド(訪日外国人)は飛躍的に増大していますね。
これまでは産業投資というのは工場や道路を作ったりするのが投資と言われていたのですが、観光
の場合は文化財を整備したり宿泊地整備や外国人観光客により良く見せるための各種ノウハウが、
投資の対象ということになりそうです。
例えばこのフォトXP掲示板は日本の美しい景色や事物の写真で溢れているわけですが、残念がら
日本語で書かれているので国内専用という感じになっています。実際のところ海外の人々がこれらの
写真を見れば、どう感じているのか、ちょっと気になるところです。(^^ゞ
笑休さんが、高齢者社会突入の日本の、これから福祉を保つ為の原資はどうなるのか?と気にかけ
ておられましたが、これからは高度な工業製品の輸出で稼ぐだけでなく、観光業という新たな視点が
求められるようです。なお世界の観光産業のGDPは10%を占めます。昔とは時代が変わり、世界中の
人々が海外に観光に出かけるようになっているようですね。
海外から外国人観光客を招き入れるのは、これは輸出業のひとつになります。これによって外貨が
稼げるからですね。逆に日本人が海外に観光に行くと外貨を失いますので輸入業になるのです。
また、訪日外国人は数日十数日の滞在でも延べにすれば日本の人口が一定程度増えることになり、
経済学的にはその人口の増大こそがGDP増大の主要な一因となるのです。かつまた彼らは、消費を
する一方であって、就業はしませんので日本人の職を奪うことはなく、むしろ我々に観光産業という
あらたな職場を提供してくれます。
高齢者でも立派に観光客をもてなすことができます。事実、こちらの瀬戸内国際芸術祭ではその設営
に、過疎の島々のご老人達が数多く参加しているのです。大変だろうと思いますが彼らは活き活きと
活動しておられるそうです。なお県から補助が出ています。
このようにこれからは国を挙げての外国人観光客誘致の方向に持っていけば、GDPが増大し税収も
上がります。また観光業を整備することによって文化財保全にも投資ができ、町並みが美しく保たれ、
自然環境も荒れずにすみます。文化財整備にも常に投資が必用なのですから。
こんな具合で、外国人を招き入れる観光産業というのは、国民が日本に居ながらにして、外貨を稼げる
という、しかもキツイ労働ではありませんので高齢者も参加可能ということで、なかなかに美味い話で
はあるんですね。
世界の競争に伍していける最先端の製造業などは、バリバリの若くて優秀な人でなければ勤まりませ
んが、観光産業はサービス業なのでその点は緩やかです。雇用の面でも観光業は有利なんです。
日本人はモノ作りの民族であると言われていますが、確かに今の日本の直接の源流である弥生式
文明は稲作文明であり、農地を見ても分かるように、真面目なモノ作りの民族性ということになります。
しかし同時に日本には縄文式文明の系譜というのがあって、それは縄文式土器や土偶を見ても想像
できるように、芸術性に富み装飾過剰で見栄えがし、また各地の祭りの源流はおしなべて縄文文化
が源流ですね。東京などの都会の雑踏なども極めて縄文文化的ですね。
日本には、縄文はハレ(特別な)の文化であり、弥生はケ(日常)の文化という、二重性があるんです。
それで観光になるのはほぼ全て、縄文文化の系譜というのが言えそうですね。神社仏閣、各種の祭り、
あらゆる日本の美を体現した芸術品、そして多様に富んだ自然です。
もちろん弥生文化も、たとえば八郎潟干拓地も観光にならないというわけではありません。事実、
八郎潟の道の駅では観光客がいっぱいでした。しかしその全ては日本人でしたね。近県の人ばかり。
これでは外貨は稼げません。
しかし男鹿半島の寒風山は火山の山ですので、縄文の世界になります。外国人はいませんでしたが
(東北では外国人観光客を見ることはなかったみたいです)、非常に見栄えのする景観であり、世界に
伍する景観となっていて、これから是非に外国人観光客を呼び込みたいものだと今は思っています。
今のインバウンドは主に韓国や中国、香港や台湾といった東アジアの観光客がメインですので、どうして
も九州などの西日本が有利です。しかこれからはもっと利益率の高いヨーロッパの観光客を呼びこもう
と考えれば、もっとも有利なのは東北じゃないかなって感じますね。
とにかく東北はインバウンド観光客にとっては未開発ではあるがその潜在能力はとても高いです。
これから日本はどうなるのか。とにかく新たに稼げるのは観光産業しかないようですから、間違いなく
日本はその方向に大挙して国民一丸となって向いていくのじゃないですかね。
「香川県が前年比241.6%増のインバウンド誘致に成功した2つの理由」
https://honichi.com/news/2017/01/20/chihoyuchikagawakenga/
手前味噌ですが、香川県のインバウンド増加のことが書かれています。
ひとつは、瀬戸内の自然美を活かした瀬戸内国際芸術祭。そして縄文文化的伝統の四国遍路です。
けっして「うどん」じゃないんですよ。(^^ゞ うどんが通用するのは国内だけですから。
瀬戸芸も四国遍路も、自然がベースですけど、そこに文化という世界に通用する付加価値があるから
インバウンドを呼べるんですね。