メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 70D |
ソフトウェア | Digital Photo Professional |
レンズ | 135mm F1.8 DG HSM | Art 017 |
焦点距離 | 135mm |
露出制御モード | マニュアル |
シャッタースピード | 1/4096sec. |
絞り値 | F2.3 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 3000x1688 (2,601KB) |
撮影日時 | 2018-11-04 19:26:49 +0900 |
御存じホンダ・NSX。えぬえすぺけと読むんですよ、そっちの業界
では(だから、どっちだ)。
マツダロータリーのファンミーティングに紛れ込んでいた一台。さ
すがに居心地悪いと感じたのか、駐車場に入らずに去っていきました。
じゃ、漫画話いきましょうか(激)
「サーキットの狼」より先行して、少年ジャンプでレース漫画を
連載していたのが、村上もとか氏。「燃えて走れ」「赤いペガサス」など。「赤いペガサス」は、主人公を日系英国人という設定
にして、F1チャンピオンまで上り詰めるストーリーですが、
連載時期が「サーキットの狼」と被っていたこと、スーパーカー
人気ほどにはF1は盛り上がらなかったことからか、そこまで知名度
が高くなく、村上もとか氏の代表作として世に知られているのは、少年剣士を描いた
「六三四の剣」、現代の医師が幕末にタイムスリップする「JIN
-仁-」などです。
現状、ほぼ埋没して語られることのない、村上氏のもうひとつ
のモータースポーツ漫画が「ドロファイター」(1978~80年、
少年サンデー連載)。
これは、しばしばKazさんが紹介される、アメリカンなレース
世界を描いたもので、ミゼットレースから始まって、大陸横断
レース、そしてアクロバット複葉機と自動車の競争、最終的には
NASCARレース、そしてF1も制覇・・・と、のしあがっていく、
日系アメリカ人レーサーが主人公。
それまで、ヨーロッパ調の、スマートなパッシングテクニック
を中心に描かれていたモータースポーツ漫画に、アメリカンな
パワーと激突を中心とした新風を吹き込んだ意欲作で、主人公
兄妹の家族愛と、それをとりまく人々の愛憎劇も秀逸で、人間
ドラマとしてみれば、「サーキットの狼」より圧倒的に上、です。
(池沢氏もドラマ構成は上手だが、サーキット外の人間模様は
意図的に省き、少年漫画の王道としての「技モノ」という性格を
前面に出していた)
この「ドロファイター」では、耐久レース仕様のマツダRX-7
が、大陸横断レースの主役メカです。「3人乗車して270km/h出る」(メーターはマイル表示)
というので、デイトナやルマンで実際に走ったグループ4ない
しIMSA GTO仕様のレース車に、公道用装備(後部座席含む)を
施したクルマ、という設定のようです。
史実のRX-7は、1979年のデイトナ24時間レースでは、初出場
にしてクラス優勝と、立派な成果を残しますが、同じ年のルマンで
は、苦労してスポンサーを獲得したにも関わらず、屈辱の予選落ち
と、奮いませんでした。
クラス優勝したとはいえ、デイトナでも、総合優勝したポルシェ
935ターボには「15周ごとに周回遅れにされた」とのことで、
ほぼシケイン扱いされている観すらありました。
そんなマツダも、1991年にはルマン総合優勝を果たし、翌年も
4位入賞と、けっしてまぐれではなかったことをアピールしていま
すが、その後の景気悪化でモータースポーツどころではなくなって
しまい、マツダ本社としては活動から撤退しています。
「ドロファイター」におけるRX-7の活躍は、マツダから村上氏に
一台プレゼントしてあげてもいいのでは、と思うくらい痛快なもの
でした。「サーキットの狼」の池沢氏のところには、国産各社か
ら「うちの車も活躍させてほしい」とのお願いがあったらしいので
村上氏もお中元やお歳暮くらいはもらったのかもしれません(笑)
肝心なことを書き忘れてましたが、「サーキットの狼」主人公の風吹
裕矢は、続編でこのNSXに乗り、すでにレーサーは引退しているのにも関わらず、続編の主人公を圧倒する走りを見せます。
風吹はF1レースで輝く走りを見せたものの、架空の純国産F1マシン
「カミカゼ」に義理立てし、有力チームへの移籍を拒んだため、
成績としては「いくつかのグランプリで優勝したにすぎない」と
されており、年間チャンピオンには届かなかった様子です。
さて、このNSXは、国産スーパーカーと呼ばれるにふさわしい
パフォーマンスを発揮したようですが、「スーパーカー」という
言葉には「ハイパフォーマンスはカタログデータのみ」
「すぐ壊れるシロモノ」
「実走させるのは馬鹿者、飾っておいてこそ意味がある」といった
ネガティブなイメージがあるせいか、ホンダ社はそのように呼ばれる
ことを必ずしもよく思っていなかったフシがあります。
一方、ホンダブランドの四輪車は、二輪車ほどにはハイパフォー」マンスのイメージリーダー
を得ていなかったため、「突き抜けた高性能車」という意味で、
スーパーカーと呼ばれることは、望むところだったようでもあります。
スーパーカー世代の一人として、道で出くわすと胸躍る気持ちにな
りましたね、またあんまり無謀な運転をしているのは見たことがないです。