メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 70D |
ソフトウェア | Digital Photo Professional |
レンズ | EF-S24mm f/2.8 STM |
焦点距離 | 24mm |
露出制御モード | マニュアル |
シャッタースピード | 1/64sec. |
絞り値 | F2.8 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 400 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 1966x2950 (2,975KB) |
撮影日時 | 2019-06-02 20:35:34 +0900 |
写真はイメージです(笑)地球半周をひとっとび、の
ボーイング787初号機なので、あながち外れていないかも。
漫画話。
「地球は青かった」は、初めて宇宙飛行をしたソ連軍人、
ガガーリンの言葉だと言われています。
ただしこれは「空は暗く、地球は青味を帯びている」という状況報告を、新聞報道が取り出して脚色
し、それが独り歩きしたものだとも。
このセリフは「宇宙戦艦ヤマト」で異星人の攻撃により赤く
焼けただれた地球を見た沖田十三が「昔、ガガーリンは青かったと
言ったが・・・」と嘆くシーンで引用されている他、ドイツ、
米ソと続いた宇宙開発競争を描いた「栄光なき天才たち ~宇宙を
夢みた人々~」でも紹介されています。
この「宇宙を夢みた人々」は手元にありますが、「史実に基づく
フィクション」とキャプションされているように、演出を優先し
た部分も少々見られます。
しかし、ドラマ描写は青年誌漫画として水準以上で、ドイツでV-2ロケット
を開発して、戦後はアメリカにわたってアポロ計画を推進した
フォン・ブラウンを中心に、宇宙を夢みた人々の、半ば狂気じみた
情熱が、優れた群像劇となっています。
原作者伊藤智義氏は、ソ連側の宇宙開発を描いたパートが、
単行本の尺におさまらないことを理由に削除されたことを残念がって
おり、ソ連側のロケット開発キーマンであるコロリョフの描写に
力を入れています。その伊藤氏が、史実に反していると(おそらく
)知りながら描写したのが、アメリカ側の技師たちが、コロリョフ
の名を口にし、ソ連に先を越されることを憂慮するシーン。
(これは原作シナリオに存在し、漫画ではカットされている)
ソ連は開発秘匿のために、宇宙開発に関わる技術者に関しては
秘密維持を徹底しており、フォン・ブラウン達がコロリョフの存在を
知ったのは、その死後だったと言われているためです。
一方、伊藤氏の原作に存在せず、漫画の作画において挿入された
史実に反する描写は、1969年のアポロ11号月着陸を、コロリョフ
らがバイコヌール宇宙基地管制センターで見守るシーン。この3年も
前に、コロリョフは死去しています。
作画・構成を担当した森田信悟氏は、この「栄光なき天才たち」
が最大のヒット作と思われますが、原作稿と出版された漫画を比較
してみると、森田氏が原作に対して場面描写の強化を
随時行っているものの、全般に、原作稿に忠実であると思われます。
特に、原作稿ではあっさりしていた最終話は、森田氏側でドラマ
描写を強化していると思われ、ここが漫画家としての腕を振るった
部分なのでしょう。
※原作稿は伊藤氏のHPで閲覧可能、漫画にならなかった、ソ連側
のエピソードも収録されています。
http://www.te.chiba-u.jp/~brains/itot/work/genius/g8/g8.htm
この漫画における、原作者と作画者の関係は、わりと良好と
思われますが、ものによっては、血みどろの争いとなっていることもあります。
どうしてそうなるのかはわかりませんが。
漫画にせよ、テレビドキュメンタリーにせよ、絵や映像でキャッチーな構成により、啓蒙的な内容にすることは可能ですが、伝えられる情報量は限定的です。
一説には、1時間のドキュメンタリー番組も、アナウンス原稿は、原稿用紙にして20~30枚程度だとか。
ドイツ人技術者を活用してのロケット技術開発については、こちらのサイトが参考になる他、啓蒙的立場から、JAXAの的川博士が書いた本もいいと思われます。Amazonで注文しよう!
http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hc/a6fhc600.html#ex04